KARTEにほしい機能を、AIのサポートを得て、ローコードで開発できる「Craft Functions」に、HTTPリクエストを直接受け取り実行できる 「Craft Functions HTTPタイプ」 を追加しました。
※Craft Functionsについて詳しくはこちらをご覧ください。
ファンクションタイプの導入
今回のアップデートで、Craft Functionsに新たに「タイプ」という概念が追加されました。タイプは以下の二つがあります。
HTTPタイプ(新機能): ファンクション固有のURLエンドポイントにHTTPリクエストを送信し、ファンクションを実行できます。
イベント駆動タイプ(従来のCraft Functions): KARTE内外で発生するイベントトリガーによってファンクションを実行します。
これらのタイプを使い分けることで、様々なユースケースに対応できます。
HTTPタイプ
外部システムからのHTTPリクエストを受け取ってファンクションを実行したい場合に使用します。
これにより、低レイテンシーでの連携が可能になります。
イベント駆動タイプ
従来のイベントトリガーによるファンクション実行に使用します。
HTTPリクエスト以外のトリガーについては、引き続きこちらのタイプを利用してください。
なお、従来の「イベント駆動タイプ」のファンクションによるエンドポイントトリガーの利用は非推奨となる予定です。HTTPリクエストをトリガーとする場合は、新しいHTTPタイプへの移行をお勧めします。
アップデート内容
HTTPタイプのファンクションは、従来のファンクションでエンドポイントトリガーを利用するときと比べて、2つのアップデートがあります。
- パフォーマンスが向上した
- 日本リージョン対応が可能になった
それぞれを見ていきましょう。
1. パフォーマンスの向上
冒頭でも軽く触れましたが、従来のエンドポイントはKARTEの基盤を経由していたため、高レイテンシーになりやすい傾向がありました。
HTTPタイプは専用のインフラで動作するため、レイテンシーを大幅に低減できます。新しいHTTPタイプのエンドポイントでは、シンプルなping/pongのリクエストであれば、初回のリクエストから0.x秒でレスポンスが返ってきます。これにより、外部システムとの連携における応答速度が大幅に改善され、よりリアルタイムな処理が可能になります。
2. 日本リージョン対応
HTTPタイプでは、日本国内のデータセンターを利用できるようになりました。これにより、日本国内のユーザーに対してもより高速で安定したレスポンスが提供可能です。また、データが国内で処理されるため、セキュリティやコンプライアンスの観点からも安心して利用できます。
参考情報
リリースに合わせて、HTTPタイプの機能詳細ををブログを公開しています。当記事では触れていない ファンクション側の記法の変更点や利用方法についても紹介しています。ぜひご覧ください。
KARTE Craftの仕様については、次の KARTE Craft Developer Portal をご確認ください。