こんにちは!
サポートチームの上島です!
KARTEを活用し始めてから「XXなイベントも実装しておけばよかった」と思うこともありますよね。
イベントを扱ううえで「データ型」が重要ですね。
ところで「配列」と「オブジェクトの配列」の違いわかります?どっちかだけでも困らない?
実はユースケースによって向き不向きがあります。無難にいくならば、両方あった方が多くのケースに対応できます。
ですが、実装できていなければ、通常タグ修正が必要になります。
しかし!ある一定の必要条件を満たしていれば、KARTEイベントストアからインストールするだけで計測できるようになります!
つまり、タグ修正不要で、ボタン1つで、実現できる状態にできちゃいます!
今日はそんな便利な「イベントストア」の活用方法をご案内します!
お問い合わせ内容
配送無料のクーポン施策を配信したいのですが、うまくできないです。
やりたいこと
・Aカテゴリーの商品がカートにある場合は表示したい
・Bカテゴリーの商品がカートにある場合は除外したいAカテゴリー(bed)やBカテゴリー(kitchenware)はカートイベントで計測できているので、セグメントで設定したのですが、Bカテゴリーがカートに入っていても表示されてしまいます。
どのように設定したらいいか教えてください。
▼設定
▼計測
疑問|なぜ意図しない配信になったのか?
なぜ除外セグメントで設定している大型家具がカートに入っていても表示されてしまったのでしょうか?
原因は、カートイベントでのアイテム情報の計測が【配列】になっていないことが原因でした。
配列で計測できていないため、最新の値には1つの商品しか入っていない状態だったのです。
さて、【配列】とはなにか?
簡単に言うと、最新の値で複数商品が計測されている状態を指します。
少し例で見てきましょう!
(例)
以下の順番でカートに入れたとします。
- 最初:ベッド
- 次:フライパン
カートに入れた順番としては、一番直近でカートに入れた商品は『フライパン』です。
なので、カートイベントが一番直近でカートに入れた商品だけで計測される場合、「最新の値」は『フライパン』になります。
しかし、会計時などは、カートに入れた順番は関係ないですよね。レジでピッてする順番は関係なく、カートの中身全部でお会計。
『カートの中身全部』つまり『カートの状態』として『カートに入っている商品が何か』が大事なのです。
この『カートの状態』として『複数商品が入っていること』を計測する方法が【配列】です。
カートイベントが最新のカートの状態が【配列】で計測される場合、「最新の値」は『ベット, フライパン』になります。
※順番は異なる可能性がありますが、どの順番であっても問題ありません。
もう一度セグメントを見てみると、除外セグメントでは「最新の値」で指定していますが、
配列でない場合、「最新の値」は『フライパン』になっているので、条件には合致せず除外されません。
そのために配信された状況でした。
では、【配列】で計測するにはどうしたらいいのか?
本来はカートタグの修正がなのですが、ここがある一定の必要条件を満たしていれば、タグ修正不要で実現できます!
では、詳しく見ていきましょう!
解決方法
カートイベントのitem情報をオブジェクトで計測できていれば、イベントストアでイベントインストールするだけで、【配列】のフィールド( item_ids
や item_names
など )を自動生成できます。
そのため、タグ修正が必要ないのです!
▼必要条件
- カートイベントの必要なフィールド(item_id , item_name , item_url , item_image_url などの施策で利用する商品アイテムの項目)がオブジェクトで計測されていること
▼やること
- イベントストアでイベントインストール
カートイベントのitemフィールドがオブジェクトで計測されているか?は、カートイベントページで確認できます。
また、配列で自動生成されるフィールドはイベントインストール画面で確認いただけます。
以下ドキュメントにて、イベントストアへの遷移方法やインストール方法、注意事項などご確認ください。
理解のポイント
正しく計測できているか確認するうえで、少し深掘りして見てみましょう!
オブジェクトと配列では、このような計測の違いがあります。
(イベントデータで確認できます)
「item_names」のように1つのフィールドで計測できていると「最新の値」でも複数商品が計測されている状態になります。
(すべてのユーザーデータで確認できます)
このようになっていれば、セグメントで「最新の値」を指定した場合に、どちらの商品でも該当することができるようになります。
あとがき
いかがでしたか?
タグを修正するとなると工数がかなりかかりますが、この方法なら簡単ですよね!
とはいえ、イベント設計はとても大切です。
今回のケースでは、カートタグがきちんと設置できていることが前提です。
イベントストアのインストールではどうにもならないこともあるので、タグについては意図通り設置できているか、確認しておきましょう!
💡カートタグとは
カスタムイベントタグを利用して、カート内の商品情報をKARTEに送信する方法です。
詳細は以下ドキュメントをご参照ください。
https://support.karte.io/post/1cbGpOd4HRj4ASKHwVrca7
困った時にはいつでもチャットチームにご相談ください!
お問い合わせは 管理画面グローバスナビゲーション > [?] サポートガイド > より可能です!
お問い合わせをお待ちしています!