KARTEの計測は計測タグを設置しているWebサイトで動作しますが、この機能を有効にすることで計測対象ドメインをさらに明示的に制限できます。
サイト構成上、計測タグの個別制御が難しい場合や、意図しないドメインからのイベント計測によりデータの正確性が損なわれることを防ぎたい場合に利用してください。

「グローバルナビゲーション > Tag/SDK Manager > タグ設定 >> 許可するドメインを指定」からご利用いただけます。
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マッチタイプ

ドメインの照合方法として、以下の4種類のマッチタイプを選択できます。

完全一致

ドメインが完全に一致する場合のみ計測を許可します。

使用例:

  • パターン:example.com
  • 許可されるドメイン:example.com
  • 許可されないドメイン:www.example.comsubdomain.example.com

前方一致

指定した文字列で始まるドメインを許可します。

使用例:

  • パターン:subdomain.example.com
  • 許可されるドメイン:subdomain.example.comsubdomain.example.com.test
  • 許可されないドメイン:example.comother.example.com

後方一致

指定した文字列で終わるドメインを許可します。

使用例:

  • パターン:.example.com
  • 許可されるドメイン:www.example.comsubdomain.example.comtest.subdomain.example.com
  • 許可されないドメイン:example.com.testexample.org

正規表現

正規表現パターンにマッチするドメインを許可します。より柔軟なマッチングが可能ですが、制約事項があります。

使用例:

  • パターン:^(www|blog)\.example\.com$
  • 許可されるドメイン:www.example.comblog.example.com
  • 許可されないドメイン:shop.example.comexample.com

設定方法について(追加、削除)

機能の有効化

  1. タグ設定画面で「許可するドメインを指定」チェックボックスをONにします
  2. チェックボックスをONにすると、ドメイン入力フィールドが表示されます

ドメインパターンの追加

  1. ドメイン入力フィールドにドメインパターンを入力します
    • 例:example.com.example.com^.*\.example\.com$など
  2. マッチタイプをドロップダウンから選択します
    • 完全一致、前方一致、後方一致、正規表現のいずれかを選択
  3. 追加で設定したい場合は、「設定追加」ボタンをクリックします
    • 最大10件まで追加可能です

ドメインパターンの削除

  • 不要なドメインパターンの右側にある「削除」ボタンをクリックします
  • 最後の1件は削除できません(最低1件の設定が必要です)

機能の無効化

  • 「許可するドメインを指定」チェックボックスをOFFにすると、機能が無効になります
  • 無効にすると、すべてのドメインで計測が許可されます(設定したドメインリストはクリアされます)

設定の保存

  • すべての設定が完了したら、「オプション設定を保存」ボタンをクリックして保存します
  • 空のドメインパターンがある場合は保存できません

設定における制約事項

最大登録件数

  • 最大10件までドメインパターンを登録できます

ドメインパターンの必須入力

  • 空のパターンは保存できません
  • 各ドメインパターンには必ず値を入力してください

パターンの文字数制限

  • 各ドメインパターンは最大100文字までです

正規表現使用時の制約

正規表現を使用する場合、セキュリティ上の理由(ReDoS攻撃対策)により、以下の制約があります。

使用可能な文字

  • 英数字(a-z、A-Z、0-9)
  • ^(行頭)
  • $(行末)
  • .(任意の1文字)
  • *(0回以上の繰り返し)
  • ?(0回または1回)
  • \(エスケープ文字)
  • ()(グループ化)

使用禁止な文字

以下の文字は使用できません:

  • [](文字クラス)
  • +(1回以上の繰り返し)
  • {}(回数指定)
  • その他の特殊文字

ネストされた量指定子の禁止

以下のようなパターンは使用できません:

  • (a*)*
  • (.*)+
  • (.?)?

これらのパターンは、正規表現エンジンに過度な負荷をかける可能性があるため禁止されています。