KARTEの接客サービス機能とKARTE Craftを組み合わせて利用することで、指定した条件を満たすイベントの発生時にSlack通知を飛ばすことができます。

2023年10月以前は、本記事で紹介するSlack通知を「Webhook」タイプの接客アクションを利用した方式で実現していました。2023年10月以降、「Webhook」タイプの接客アクションは新規提供を停止しています。

事前準備

1-1. KARTE側の事前準備

下記記事の手順に従ってSlackにWebhookリクエストを送信できる環境を整えます。

1-2. Slack側の事前準備

公式ドキュメントを参考に、Slack側でWebhookリクエストを受け取るためのWebhook URLを発行します。

主な手順は次の通りです。

  • Slack Appを作成する
  • Incoming Webhook機能を有効化する
  • 通知先channelを選んでIncoming Webhookを作成し、Webhook URLが発行される

KARTE側でのWebhook送信用接客サービス作成

2-1. 接客サービスを新規作成し、アクションを追加する

SlackにWebhookリクエストを送信するための接客サービスを新規作成します。アクション追加に使用するテンプレートについては、下記記事をご覧ください。

なお、アクションの設定方法については後述します。

2-2. 接客サービスの配信設定で通知対象を設定する

作成した接客サービスの配信設定によって、「どんな条件で通知を送信するのか」を設定します。

主な設定項目は次の通りです。

  • 対象ユーザー
    • 通知対象を特定のユーザーに対して発生したイベントに絞りたい場合は、セグメントやディメンションに対する条件を指定します
  • 対象イベント
    • 通知を送信するトリガーとなるイベントの条件を指定します
  • スケジュール
    • 通知を送信する曜日や時間帯を制限したい場合は設定します

接客サービスの配信設定についての詳細は、下記をご覧ください。

2-3. アクション設定で通知内容を設定する

接客サービスに追加したアクションの設定で、Slackに通知する内容を決定します。

ユーザー情報変数の作成

Slack通知にユーザー毎に異なる値を埋め込みたい場合は、ユーザー情報変数を作成します。

なお、user_idなど一部の変数はKARTE内部で定義された変数としてユーザー情報変数を作成しなくても利用できます。

dataの設定方法

アクション設定のdataを次のように設定します

項目 説明
url SlackのWebhook URLを指定します。
hookData Slack通知の内容を定義するためのJSON文字列を指定します
method "POST"を指定します
headers {"Content-Type": "application/json"}を指定します
campaignId "#{campaign_id}"を指定します

dataの設定例

{
  "url": "https://hooks.slack.com/services/xxxxx/xxxxx/xxxxx",
  "hookData": {
    "text":"〇〇イベントが発生しました。\n<https://admin.karte.io/p/PROJECT_ID/user/#{user_id}|ユーザーストーリー画面>"
  },
  "method": "POST",
  "headers": {
    "Content-Type": "application/json"
  },
  "campaignId": "#{campaign_id}"
}

アクション設定に関する補足

  • Slackメッセージのフォーマット方法についてはサポート対象外です。Slack公式のドキュメントをご覧ください
  • メッセージの途中で改行したい場合は、改行させたい箇所に改行コード\nを入力してください