こんにちは!
チャットチームの杉村です。
今回はKARTEの超基本的な前提知識、みたいな話をしてみようと思います。
具体的には
接客サービのゴールって途中で変更してもいいの?
セグメントを作成したけど、どの時点でユーザーは所属する?
フィルターイベントを作成したけど、過去の行動も計測してくれる?
のあたりの疑問を元にそれぞれの仕様を説明していきます。
この仕様が頭に入っていれば、さまざまなシーンで役に立つこと間違いなしです!
お問い合せ内容
公開中の接客サービスのゴールを当初設定していたものから、違うイベントに変更しました。
この場合の集計はどのようになりますか?
回答
接客サービスのゴールは後から変更しても遡って集計が走ります。
各機能の仕様
集計
接客サービス画面の集計は、その時設定した集計期間/ゴールなどの条件を元に再集計されます。
つまり、接客サービスのゴールを途中で変更してもゴールの集計はできます。
その他、時系列の推移タブやゴールの詳細タブ、レポート系なども同じです。
イベント計測
イベントの場合は、作成やタグ設置以前のユーザー行動を遡って発火はしません。
例えば、新規に作成したフィルターイベントを接客のゴールに設定し直した場合は、過去にそのイベント自体が発火していないのでそもそも集計ができません。
セグメント解析
セグメントは、その時点までのユーザーデータをすべて参照して解析が走ります。
解析はイベントの発火の都度、毎回行われています。(各イベント時点で、どのセグメントに所属しているか?を参照できるようになっています)
ポイントは、セグメント作成後からの判定であること。
セグメント作成前のイベント時点では所属していません。
作成後にユーザーに何かしらのイベントが発火した時にセグメント判定が走り、所属します。
具体例
ここで例を一つ紹介してみます。
例えば、特定ページを見たユーザーをセグメントしたい場合は、以下のような方法があります。(その他の方法はこちらをご確認ください)
大まかに言うと以下のステップです。
「特定ページの閲覧」時に発火するフィルターイベントを作成
1.が発火したというセグメントを作成
注意点は、この場合セグメント化できるのは、フィルターイベント作成以降に特定ページを見たユーザーだけです。
フィルターイベント作成前だと、「特定ページを見た」というイベントは発火していないのでセグメント化できません。
おまけ
では、ちょっと発展した問題です。
フィルターイベントAというイベントの条件を途中で変更した場合はどうでしょう?
答えは、既に発火した過去のイベントはそのままで、条件変更後からは新しい条件で発火する、です。
イベントの発火条件を変更できても、過去に発火したイベントを削除したり変更したりはできません。
(※identifyイベントを除く)
まとめるとこんな感じです。
機能 | 基本仕様 | 留意点 |
---|---|---|
レポート | 指定した条件でデータを遡って集計する | 過去に発火していなかったデータは参照できない |
イベント | イベント作成後、またはタグ設置後から計測する | 過去の行動に対しては、イベント発火しない |
セグメント | イベント発火のたびに、過去のユーザーデータをすべて参照して解析する | セグメント作成前のイベント時点では所属しない |
あとがき
これを覚えておくと、セグメントやイベントの作成時にイメージがつきやすくなると思います。
例えば、メール配信などのサイト外のアクション時にセグメントで対象ユーザーを指定する時は、セグメントを作成して以降にそのユーザーにイベントが起きている必要があるな、などです。(詳細は「ターゲット配信の絞り込みを、セグメントにするのは要注意⚠️」でご紹介しています。)
とは言え、イベントやセグメントの作成時には「あれ?どういう条件にすればいいんだろう?」となることも多いと思います。
そんな時は是非チャットサポートをご利用ください!
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