こんにちは!

サポートチームの上島です!
最近は新作ゲーム機の発売で街中が湧いていましたが、みなさんはゲームはお好きですか?
私は子供の頃ほぼ外を駆けずり回っていて、あまりゲームに触れずにきてしまい、”今”めちゃめちゃ欲しいです。笑

そんな私がKARTEを初めて触った時の感想は「え!何これ!ゲームみたい!」でした。
KARTE Academyがまるでミッションのようで、ポップアップを意図通り出せるとクリアした気持ちで楽しくて、気がついたら検証環境は魔界のようになっていました。笑

さて!今回ご紹介するのは、KARTEをゴリゴリ使い倒して実現できる施策です!
でもカスタマイズはなし!なので誰でも実現できます!

さあ、あなたもこのミッションに挑んでみましょう!

お問い合わせ内容

特定ページに「直近1週間以内にアクセスしている(来訪中のセッションを除く)」というセグメントを設定したいです。

▼実現したい施策
1週間前〜前回のセッションまでの間で、ページAを1回以上閲覧しているユーザーが、現在のセッションでページAを閲覧したら、>ポップアップを配信したい

しかし、セグメント条件の期間でどう設定していいかわからなくて困っています。。
どのように設定したらいいのでしょうか?

疑問

KARTEに慣れてきた方だとパッとみて「フィルターイベント」と「セグメント」のお馴染みの方法でできそう!とイメージが浮かんだと思います。素晴らしい🎉

ではセグメントでどう設定したら良いでしょう?🤔

セグメント条件の「期間」

  • 前回のセッション:これは「前回のセッション中の行動」を指定するもので、「前回のセッションまで」という範囲では使えません。
    直近7日間:これは「7日前〜今この瞬間」を指すため、現在来訪中のセッションが含まれてしまい、要件に合いません。
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フィールドで「日付型(date)」を選択

  • 候補から選択 :ここでは「前日/翌日」や「当月1日」などはありますが、「セッション」がありません。
  • 相対日付で指定 :ここでも「日」や「時間」などはあっても、「セッション」がありません。
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…….そうなんです!「前回のセッションまで」というのがフィルターイベントとセグメントだけでは実現できないのです。

解説

セグメント設定の仕様上どうしても「XX〜前回のセッションまで」という範囲指定はできません。

そこで、来訪時に前回のセッションまでのサマリーを計測させるという方法を考えました。

1週間前〜前回セッションまでに特定のページのPVがあるユーザーをセグメント指定します。
来訪時点で「特定のページを閲覧」というフィルターイベントの「送信日時」の最新の値が 1週間前 以降 であれば、今回のターゲットユーザーに該当します。
ターゲットであることを判定するためのカスタムイベントを発火させ、セグメントするという方法です。

下記で具体的な実現方法を見てみましょう!
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実現方法・理解のポイント

この5ステップで実現できます!

  1. 特定ページを閲覧のフィルターイベントを作成
  2. セグメント①を作成する
  3. カスタムイベントを計測するスクリプトの接客サービスを作成する
  4. セグメント②を作成する
  5. ポップアップの接客サービスを作成する

では、具体的な条件と各ステップではどういった役割を果たしているか、見てみましょう!

まずはおさらい!実現したい内容をはこちらでした。

1週間前〜前回のセッションまでの間で、
ページAを1回以上閲覧しているユーザーが、
現在のセッションでページAを閲覧したら、ポップアップを配信したい

ではステップごとに分解していきます。

1)特定ページを閲覧のフィルターイベントを作成
以下の条件でフィルターイベントを作成します。

閲覧 > 閲覧ページのパス > 次に等しい(完全一致) > ページA

→ここでは「ページAを見た」ことを示すため、カスタムイベントを発火させます。

2)セグメント①を作成
以下の条件でセグメントを作成します。(※1)

すべての期間 >上記1のフィルターイベント > 送信日時 > 最新の値 > 次の値から(以降)> 7日前

→ここでは「1週間前〜今までにページAを見た」ユーザーをセグメントします。

3)カスタムイベントを計測するスクリプトタイプの接客サービスを作成
以下の条件で接客サービスを作成します。

・ディメンション:セッション内のPV数 1
・セグメント: 上記2のセグメント に該当する
・配信トリガー: 全てのページ
・アクションのテンプレート: カスタムイベント発生スクリプト
・イベント名:任意(※2)

→ここで「1週間前〜前回セッションまでにページAの閲覧があった」ユーザーにカスタムイベントを発火させます。

💡ポイント

上記2)のセグメント に該当する ということは、「1週間前〜現在」までに「ページAを見た」ことがあるユーザーということです。

ディメンションで セッション内のPV数 1 を指定することで、「1週間前〜今」までに「ページAを見た」ことがあるユーザーが『セッションの初回PVの時』を指すことになります。

すなわち、「1週間前〜現在」までに「ページAを見た」ことがあるユーザーが、別のセッションで来訪した時にカスタムイベントが発火する ことになります。

「1のフィルターイベントが発生した」セッションでは、その時点で、ディメンション「セッション内のPV数」は2以上 です。

つまり、配信条件に合致しないため、 上記1)のフィルターイベント が発生したセッションでは、 上記3)のカスタムイベント は発生しません。

よって、「1週間前〜前回セッションまでにページAを見た」場合にのみ、カスタムイベントを発生する 設定になります。

4)セグメント②を作成
以下の条件でセグメントを作成します。(※3)

最新のセッション > 上記3)のカスタムイベント > 送信日時 > 最新の値 > 存在する

→ここでは「1週間前〜前回セッションまでにページAを見た」ユーザーをセグメントします

5)ポップアップの接客サービスを作成
以下の条件で接客サービスを作成します。

・セグメント: `上記4のセグメント `に該当する
・配信トリガー: `その他のイベント > 上記1のフィルターイベント > 送信日時 > 存在する` (※4)

→これにて、「1週間前〜前回セッションまでにページAを見た」ユーザーが「ページAを見た」ときに配信する設定ができました!

ぜひ、KARTEを駆使するこの方法、お手元でもやってみてくださいね!

※1:必ず先に上記1のフィルターイベントを発火させてから作成ください
※2:イベント名については、利用できる文字には制限があります。(参照:イベントで使用できないイベント名、フィールド名、フィールド値
※3:必ず先に上記3のカスタムイベントを発火させてから作成ください
※4:配信トリガーを同じフィルターイベントで指定することでセグメント解析遅れを防ぎます

あとがき

いかがでしたか?ミッションクリアできましたか?
結構歯応えがありますよね!
実は私もこの方法、社内の有識者に相談して、「なるほど〜!!!」となった実現方法でした!
チャットでお問い合わせいただければ、チーム&会社総力で実現方法を見つけ出すので、ぜひ困った際には、お声がけください!

また、ディメンションの「セッション内PV数」については、以下のコラムでもご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

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