こんにちは!
サポートチームの上島です!
最近少しSQLの勉強を始めたのですが、難しいのはもちろんではあるものの、どう問題を切り分けるか、どう定義したら実現できるのか、といったところにも学びがありました!
あらためて、勉強って大事だな〜と痛感したこの頃です(久々のガリ勉)
さて!さっそくですが、ディメンションの「セッション内PV数」を使ったことはありますか?
分析時に指定したPV数で絞り込むなどで使うことはあるかと思いますが、使い方次第でさまざまなシーンで活用できます!
今日はとっても便利なディメンションの「セッション内PV数」のユースケースをご紹介します!
お問い合わせ内容
例1
サイト来訪後に回遊せずに離脱したユーザーを抽出したいのですが、何か方法はありますでしょうか?
例2
特定ページを2PV目以上で閲覧したユーザーを抽出したいのですが方法がわかりません。セッション内のページビュー数を2以上で指定してみても検索がHITしません。
疑問
例1は、「回遊せず」「離脱した」のようにイベント計測できない ケース。
イベントはユーザーが行動するから計測されますが、どちらも『何もしない』ことを指している=つまり行動がないので計測されません。
例2では、特定のPV数でユーザーを抽出したい ケース。
セッション内のページビュー数は、統計値としては累積ページビュー数で解析されるのですが、閲覧イベントでは必ず1
が送信されているため 1
以外で指定するとHITしません。
解決方法
ここで登場するのが、ディメンションの「セッション内PV数」です!
使い方としては、以下の通りです。
例1|「回遊せず離脱した」ことをイベントで定義して、行動チェーンで指定することで実現できます。
以前のコラム「ポップアップで離脱したユーザーを見つけることができる?」でも出てきましたが、
行動チェーンを利用すれば、「計測できない=計測できる、じゃない方」を集計することが出来るので、以下のように定義することが出来ます。
- 『サイト来訪後に回遊せずに離脱したユーザー』=『「サイト来訪」AND「その後に閲覧した」ユーザー、じゃない方』
これをディメンションの「セッション内PV数」を使って行動チェーンで設定すると以下のように指定でき、『ステップAに到達してゴールしなかったユーザー』=『サイト来訪後に回遊せずに離脱したユーザー』で確認することができます。
例2|ユーザーリストや行動チェーンで検索したあとでディメンションで絞り込みができます。
検索時にPV数を指定しなくても、検索結果をあとからディメンションで絞り込むことができます。
ディメンション「セッション内PV数」にて確認したいPVを選択するとユーザー数を確認できます
※分析フィールドで、イベント計測しているフィールドの値でも絞り込みが可能です。
別のコラム「分析用フィールドを活用しよう!」で紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
理解のポイント
ディメンションの「セッション内PV数」の仕組みは、他のディメンションと異なる点があります。
ディメンションの「セッション内PV数」は、閲覧(view)イベントの「セッション内のページビュー数(PV数)session_view_count
」が基になっていますが、値に関して、特殊な処理を行っており、閲覧イベントで送信される値と、セグメントやディメンションで解析される値が違います。
- 閲覧イベントで送信される値:
1
のみ - セグメントやディメンションで解析される値:セッションの始めから終わりまでの累積ページビュー数(そのため
1
以外もある)
そのため、「セッション内での累積PV数」として利用する場合には、セグメントやディメンションで指定する必要があります。
詳しい内容については、以下のサポートサイトでご案内しているのでご確認ください
あとがき
いかがでしたか?
とても便利な機能なので、ぜひお手元で試してみてくださいね!
そして、実はこれらを駆使すると、セグメントの期間では指定できない「直近1週間以内にアクセスしている(当該セッションを除く)」という設定ができちゃいます!
これについては、「期間をカスタマイズしたセグメントを作ろう!」のコラムで!
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お問い合わせをお待ちしています!