こんにちは!
2年ぶりに自宅の大掃除をした結果、持病のギックリ腰を再発症し、3日間お風呂にすら入れないという困難を乗り越えて帰ってきたチャットサポートの島田です。
さて今回は、複数の異なるイベントを配信設定で使用したい際に活用できる、「Event送信リクエスト」(__metadata
)イベントについて、理解を深めていただけたらと思います!
お問い合わせ内容:
特定のセグメントに絞って接客を表示させたいのですが、
接客を表示させるハズのページで表示されず、なぜか「画面を再読み込みする」と表示されます。
再読み込みしなくても表示させるには、どう対処したら良いですか?
ちなみに、セグメントにはログインイベントを使用しており、配信トリガーには閲覧イベントを使用しています。
特定のセグメントを対象にした接客サービスが、配信対象のページを閲覧したら 初回表示されない → リロード(再読み込み)すると表示される といったことがしばしばあります。
これは実はKARTEのリアルタイム解析の仕様によって生じうる「落とし穴」のようなケースです。
▼接客設定画面(ログインイベントをセグメントで設定、閲覧イベントを配信トリガーで設定)
疑問点:
- なぜ、初回閲覧時には表示されるのに、「画面を再読み込みする」と表示される?
(ユーザーストーリーを見るとセグメントには入っている)
原因は強整合性の仕様:
- KARTEのイベントの解析処理(※1)は、イベントの計測順に計測されたイベント単位(1イベント毎)行われます。
- Webでのイベント計測の場合、同一ページで発生するイベントでは常に「閲覧」イベントが一番初めに計測・解析(※2)されます。
- 同一ページで発生するカスタムイベントによりセグメント所属状況が変わる場合、「閲覧」イベントの解析段階では『まだ対象のセグメントに所属していない』状態が発生し得ます。
※1 イベントが計測されるとユーザー個々の統計情報が更新され、更新された統計情報をもとにセグメントの所属状況が最新化されます。最新化されたセグメントの所属状況を加味して配信トリガー判定する一連の処理のことです。
※2 Webでのイベント計測の場合、計測タグの実行によりページ内での計測が可能になり、同時に閲覧イベントが計測されます。
今回のケース:
- 閲覧イベント(配信トリガー) → ログインイベント(セグメント)の順番で計測される。
- つまり、配信トリガーが初回に発生した際は、セグメントの解析が間に合わずに接客が表示されなかった。
- 再読み込みした際(二度目の配信トリガー)にはセグメントに所属できているので、接客が表示された。
解決策:
__metadata
を使って、異なるイベント同士を配信トリガーで設定する__metadata
を使わない場合は、ログインイベントを配信トリガーで設定し、閲覧イベントをセグメントで設定するのもアリ
理解のポイント:
- 配信トリガーの閲覧と同じタイミングでログインイベントが発火して、そのログインイベントをセグメント条件にしている場合、強整合性により、セグメントの解析が間に合わない。
- つまりセグメントに設定すると、配信トリガーのタイミングで所属できない。
- 通常は、配信トリガーで異なるイベント同士を設定できないが、概念的な
__metadata
イベントを使用することで可能になるので、配信トリガーをログインイベントにしたうえで、AND条件__matadata
で閲覧ページを指定する。
上記の設定にて、意図した挙動になるかどうか、事前に必ずテストにてご確認いただけたらと思います!
【よくあるケース 】
- 配信トリガーが「閲覧」、同時発生するイベント( _view_item ,
login
,identify
,buy
イベントなど)を元にしたセグメントやユーザー情報変数を利用するケース。 - 配信トリガーが「閲覧」で、閲覧アイテムの情報を別イベントで計測し、イベント内の
item_id
などをキーにアクションテーブルを参照している - 購入完了ページの接客サービスで購入アイテムによって出し分けする場合において、配信トリガーが「閲覧」イベント(閲覧ページのURLなどで購入完了ページを指定)
- ログイン直後・会員登録直後などの接客サービスで、配信トリガーが「閲覧」イベント
あとがき:
いかがでしたか?
接客配信の仕組みは、こちらの表も参考になるのでご確認ください。
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