「Event送信リクエスト」(__metadata
)イベントは、イベントの発生時に必ず同時に発生する概念的なイベントです。
注意点: 代替手段がある場合は本機能を利用しないことを推奨しています
- 「Event送信リクエスト」イベントは通常のイベントとは異なる概念的なイベントのため、イベント発生してもユーザーストーリー画面等で表示がされません
- 「Event送信リクエスト」イベントを利用した接客サービスの配信トリガーがうまく動作しない場合のトラブルシューティングは非常に困難です
- そのため、「Event送信リクエスト」イベントを利用しなくても同様の設定を実現できる場合はなるべく利用を控えることを推奨しています
- 主な代替手段については、後述します
「Event送信リクエスト」イベントについて
主なフィールド
「Event送信リクエスト」イベントには、主に次のフィールドが含まれます。
ip_address
: アクセス元IPアドレス- 現在の閲覧ページURLに関する情報(Webのみ)
url
host
pathname
query
主な特徴
「Event送信リクエスト」イベントは、他のイベントと比べて扱いが大きく異なります。
- イベントデータとしてデータが蓄積されない
- ユーザーストーリー画面のイベントログに表示されない
- KARTE Datahubのkarte_eventテーブルにデータが蓄積されない
- ユーザー解析に利用されない
- ディメンションやセグメントの条件に利用できない
- 「接客サービスの配信トリガー」や「フィルターイベントのトリガー」に、他の種類のイベントに対する条件とAND条件でつなげて条件指定に利用できる
主な用途
「Event送信リクエスト」イベントは、主に接客サービスの配信トリガーの設定で利用します。
たとえば、attribute
イベントとview
イベントの両方に対して同時に配信トリガーを設定したい場合があります。しかし、配信トリガーの設定は「個々のイベントに対する条件」なので、通常は複数種類のイベントに対してAND条件で条件指定することはできません。
- (例)誤った配信トリガー設定
attribute
イベントのpref_cd
が13
に等しい- AND
view
イベントの閲覧ページパスが/search
に等しい
しかし、「Event送信リクエスト」イベントは他のイベントと同時に発生するため、例外的に別のイベントとAND条件でつなげて条件設定することができます。
- (例)「Event送信リクエスト」イベントを利用した正しい配信トリガー設定
attribute
イベントのpref_cd
が13
に等しい- AND
__metadata
イベントのpathname
が/search
に等しい
「Event送信リクエスト」イベントを使わない方法
前述の通り、「Event送信リクエスト」イベントは不用意に利用するとトラブルシューティングを困難にします。
たとえば上記の例について、一般的な代替手段をご紹介します。可能な限りこうした代替手段の利用を推奨します。
- (例)「Event送信リクエスト」イベントを利用した配信設定
- 対象ユーザー
- 指定なし
- 配信トリガー
attribute
イベントのpref_cd
が13
に等しい- AND
__metadata
イベントのpathname
が/search
に等しい
- 対象ユーザー
ここでは、配信先ページを限定するために「Event送信リクエスト」イベントを利用しています。これを代替するためには、「配信トリガー」ではなく「対象ユーザー」の条件で配信先ページを絞り込むことを考えます。まず、次のようなセグメントを作成します。
- (例)配信先ページを限定するためのセグメント設定例
- セグメント名
- 「検索ページ閲覧中」
- セグメント条件
すべての期間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 最新の値 > 次に等しい(完全一致) > /search
- セグメント名
作成したセグメントを接客サービスの対象ユーザーの条件に指定することで、配信トリガーに「Event送信リクエスト」イベントを利用せずに同様の配信条件を実現することができます。
- (例)「Event送信リクエスト」イベントを利用しない配信設定
- 対象ユーザー
- 「検索ページ閲覧中」セグメントに合致する
- 配信トリガー
attribute
イベントのpref_cd
が13
に等しい
- 対象ユーザー
備考
「Event送信リクエスト」(__metadata
)イベントは、サーバーサイドで発生するイベントでは発生しません