Intelligent Tracking Prevention 2.3が追加されたSafariまたはSafari13からのアクセスについて、KARTEへの影響調査を行ったところ下記条件を満たす場合に限り一部影響があることを確認いたしました。
詳しくは下記をご確認ください。
ITPに関するドキュメント一覧
KARTE側で公開しているITPの影響に関する記事は、新しい順に、次の通りです。
- ITP202003に対するKARTEの対応や影響について | KARTEサポートサイト
- ITP2.3に対するKARTEの対応や影響について | KARTEサポートサイト
- ITP2.1に対するKARTEの対応や影響について | KARTEサポートサイト
影響1
以下、すべてを満たしているアクセスが対象です。
- ITP2.3が追加されたSafariブラウザ13以降を使ったアクセス
- ブラウザによりtracker判定されたサイトから遷移してきた※
- 何らかのクエリ(
?query=value
)やフラグメント(#fragment
)付きのURLで当該サイトに来訪した場合- なお、クエリの内容は問いません。(広告IDはもちろん、商品IDなども対象となります。)
- 補足
- KARTEから送信するメールなどに含まれるKARTEが生成した短縮URL経由のアクセスは、上記二番目の条件を満たさないとみなされるため現状では対象外
※トラッカー判定については、ITPの内部ロジックに従って行われ、その判定については、利用端末(ブラウザ)ごとに結果が異なります。そのため、どのサイトがtracker判定されるかについてはご案内いたしかねます。
影響内容
保存期間が、cookieは24時間、localStorageは7日間に制限されます。
この制限は2PV目以降にも引き継がれます。
これにより、上記「対象となる条件」を満たすアクセスが多く、かつログインがないプロジェクトの場合は visitor_id が増える可能性があります。
影響2
以下、すべてを満たしているアクセスが対象です。
- ITP2.3が追加されたSafariまたはSafari13以降を使ったアクセス
- ブラウザによりtracker判定されたサイトから遷移してきた
- クエリがつくページから当該サイトへ来訪した場合(リファラにクエリが含まれる場合)
影響内容
アクセス元のリファラが短縮されてドメインしか見えなくなります。
これにより、リファラのページパスやクエリを使ったセグメントを利用している場合、セグメント判定ができなくなります。
対応方法
流入に関するリファラを使ったセグメントは、ドメインのみを参照するなどセグメントの設定条件を変更してください。
補足)7日間以内であればLocalStorageにvisitor_idが保存され続けるため、その期間内で遡及的にリファラのページパスやクエリパラメータ情報も扱えます。
参考: ITP2.3とは
iOS 13、 iPadOS で動作する Safari および macOS Catalina, Mojave, High Sierra で動作する Safari13 にて実装されているインテリジェントトラッキング防止機能です。
詳細な仕様については Intelligent Tracking Prevention 2.3 | WebKit をご参照ください。