KARTE Blocksでは、ページと配信条件に「優先度」という仕様があり、ブロックの効果計測・配信において、優先度が高い設定内容から順に適用されていきます。

本記事では、優先度の仕様の詳細についてご案内します。

基本的なケース

「ページ」の優先度について

2つのページで同じURL条件を設定しており、それぞれで同じエリア(CSSセレクタ)に対してオリジナルブロックや書き換えブロックを登録しているケースを想定します(以下図)。
(簡略化するため、変更ブロックはすべてのユーザーに配信されるよう配信条件が設定されているものとします。)

この場合、サイトに表示されるのは、優先度の高いページの設定内容のみとなります。
特に、優先度1のページにおいてオリジナルブロックのみ登録されている場合でも、優先度2のページの変更ブロック(図中真ん中の、変更ブロック③)が配信されない点にご注意ください。

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上記を踏まえ、基本的には同じURL条件に対しては1つのページを登録し、その中で配信条件やブロックの計測・配信を進めていただくことを推奨しております。

「配信条件」の優先度について

次に、同じページ内に、2つの配信条件を設定して、それぞれで同じエリアに対して書き換えブロックを登録しているケースを想定します(以下図)。
(簡略化するため、変更ブロックはすべてのユーザーに配信されるよう配信条件が設定されているものとします。)

この場合、サイトに表示されるのは、優先度の高い配信条件1に紐づいたブロックとなります。
ただし、優先度の低い配信条件2であっても、より上位の配信条件1でブロックが配信されていないエリアであれば、ブロックの配信が行われます

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発展的なケース

基本的なケースを踏まえ、いくつかの発展的なケースにおけるブロックの計測・配信についてご説明します。

A/Bテストを実施している場合

同じページ内に、2つの配信条件を設定し、優先度の高い条件の方でA/Bテストとしてブロック配信しているケースを想定します。(以下図)。

この場合、優先度の高い配信条件1でどちらのパターンに割り振られるかによって、サイトに表示される内容が異なります

  • それぞれの配信条件で同じエリアにブロックを配信している場合、以下の通りとなります。
    • 配信条件1で変更パターンに割り振られた場合、変更ブロック①
    • 配信条件1で変更なしのパターンに割り振られた場合、配信条件2で設定された変更ブロック②
  • 一方、配信条件2で設定されたブロック③は、そのまま配信されます。

ユーザーセグメントを指定してパーソナライズ配信している場合

同じページ内に、2つの配信条件を設定し、優先度の高い条件の方で「初回来訪ユーザー」向けにブロック配信しているケースを想定します(以下図)。

この場合、来訪ユーザーが初回来訪ユーザーが否かで、サイトに表示される内容が異なります

  • それぞれの配信条件で同じエリアにブロックを配信している場合、以下の通りとなります。
    • 初回来訪ユーザーの場合、変更ブロック①
    • それ以外の場合、配信条件2で設定された変更ブロック②
  • 一方、配信条件2で設定されたブロック③は、そのまま配信されます。

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