概要
ファネルレポートは、ゴール達成に至るまでのユーザーの行動・施策効果を可視化し、ファネルの「どこ」に「どの施策」が効いているかが、一目でわかる機能です。
すべてのメニュー > Insight > ファネルレポート より実際の画面を確認できます。
このドキュメントでは、ファネルレポートの主な集計ロジックについて説明します。
数値の集計仕様
1. 用語定義
| 用語 | 意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| a. 集計対象 | 集計対象となるデータ | ユーザー(人数)、セッション(回数) |
| b. 表示期間 | 分析対象となるデータの全体範囲 | 直近30日、当月、前月など |
| c. サンプリング | 全体のデータから一定割合をランダムに抽出し、それを母集団の代表として分析する手法 | 1,000万件のデータから1%(10万件)を抽出して分析し、母集団全体のファネル傾向を推定 |
| d. 判定対象期間 | 各ユーザーがステップを進行可能な時間枠 | 1日 ※ステップ1発生日の23:59まで 1セッション内 |
| e. 集計単位 ※ | ユーザーを一意に識別する時間的な区切り | 1日、1ヶ月など |
上記の用語は、それぞれ以下画面の用語を指しています。
「d. 判定対象期間」と「e. 集計単位」 については、画面上に存在するものではなく、ファネルレポート自体の集計時に関連する用語の説明になります。
※e. 集計単位について
集計単位は、ユーザーをユニークとして扱う期間を定義する設定です。
「ファネル分析エリア(以下画像のエリア)」において、ファネルレポートの集計対象をユーザーにした場合、日次でのグラフには日別の集計単位が適用されます。
ファネルレポートのサマリー部分(以下画像上の赤枠)、または、バックグラウンド集計で3ヶ月以上の月次集計(以下画像下の赤枠)を選択した場合、月別の集計のロジックが反映されます。
| 集計単位 | 処理方法 | 重複排除ルール | 具体例 |
|---|---|---|---|
| 日別 | 「d. 判定対象期間」の結果をそのまま使用 | 日別に独立してカウント | 6/1と6/2で別々にカウント |
| 月別 | 期間内の最大到達ステップを選択 | 期間内(1ヶ月)でユーザーをユニークとして扱う | 期間内の最高到達ステップのみカウント |

集計期間「直近30日」を表示する場合、チャート上には日別データが30本表示されますが、ファネルの数値は月別集計の値となるため、チャートの値を足し上げた合計値とは一致しません
2. ファネルの進行ルール
ファネルでは、設定したステップを時系列順に通過したユーザーのみを計測対象とします。
ケーススタディ
ケース1:正常な進行パターン
ユーザーA | 09:00 | ステップ1
ユーザーA | 09:30 | ステップ2
ユーザーA | 15:00 | ステップ1 ← 再実行(有効)
ユーザーA | 15:30 | ステップ3
ユーザーA | 16:00 | ステップ4
結果:最大到達ステップ = 4
解説:ステップ1の再実行があっても、全体の進行順序は正しいため、ステップ4まで有効
ケース2:順序違反パターン
ユーザーB | 09:00 | ステップ1
ユーザーB | 09:30 | ステップ3 ← ステップ2未通過(無効)
ユーザーB | 10:00 | ステップ2 ← ステップ1の後なので有効
ユーザーB | 10:30 | ステップ4 ← ステップ3が無効のため無効
結果:最大到達ステップ = 2
解説:ステップ3を正しく通過していないため、ステップ4も無効となる
ケース3:複雑な進行パターン
ユーザーC | 09:00 | ステップ1
ユーザーC | 09:15 | ステップ2
ユーザーC | 09:30 | ステップ4 ← ステップ3未通過(無効)
ユーザーC | 10:00 | ステップ3
ユーザーC | 10:30 | ステップ4 ← ステップ3通過後なので有効
結果:最大到達ステップ = 4
解説:最初のステップ4は無効だが、ステップ3通過後の2回目は有効
3. 到達率の計算
基本計算式
各ステップの到達率は、直前のステップを分母として計算されます。
ステップNの到達率 = (ステップN到達ユーザー数 ÷ ステップN-1到達ユーザー数) × 100
この計算により、各ステップ間の転換率を正確に把握できます。