こんにちは!
サポートチームの上島です!
今回はコラム「 接客サービスのゴールって公開後に変更してもいいの?」に続き、KARTEの超基本的な前提知識:第二弾をお届けします。
今回は「メンバーとログイン中の違い」についてです。
同じじゃないの?と思ったあなたも、知ってるぜ?と思ったあなたも、KARTEを知ってきたからこそハマっちゃうかもしれない落とし穴。
だからこそ皆さんに知っていただきたい!ぜひご一読いただければ幸いです。
お問い合わせ内容
ログイン状態によってポップアップを出し分けたいです。
サイトではアカウント登録してログインするとユーザーIDが発行されて会員になります。
またログイン時にはユーザーIDが計測されます。そのため「メンバーのみ」で配信したのですが、ログアウトしていても表示されます。
以下セグメントを対象にして配信した方がいいでしょうか?■ポップアップ
■セグメント
回答
メンバーのみ
で指定しても、 最新のセッション > ユーザー情報 > ユーザーID が > 存在する
条件のセグメントで指定しても、意図通りに配信できません。
上記ではログイン状態が考慮できていないため、ログイン状態を判別するための「loginイベント」を送信するカスタムイベントタグを設置する必要があります。
疑問|深掘り
多くのWebサイトで、以下のような仕組みになっていますよね。
- アカウント登録でユーザーID/PWが作成され、マイページにログインできる
- ユーザーID/PWでマイページにログインする
また、ユーザーIDを計測するユーザータグの設置は、以下のようにご案内しています。
(ご参考: ユーザータグを設置する場所 )
- ユーザーの個人情報が取得できるすべてのページでの設置を推奨
- ユーザー情報が確実に取得できるかわからない場合は「ページ内でユーザーがログインしている場合のみユーザータグが実行される」ような実装が必要
そのため、マイページ内にユーザータグを設置してユーザーIDを計測するケースは多く、
ログインしてマイページに入るとユーザーIDが計測される、という挙動は何も問題ありません。
しかし、上記では考慮できていない点があります。
それが「ログイン状態」です。
ユーザーIDが計測されたってことはマイページにアクセスできたってこと、マイページにアクセスできたってことはログイン中ってことじゃないの?
そう、それはそう。
しかし「ログアウト」した時はどうなるのでしょう?
🤔🤔🤔
今日考えたいポイントはココ!
それでは詳しく見ていきましょう!
理解のポイント|解説
結論から言うと「メンバー」と「ログイン中」は同義ではありません。
まず、メンバーとビジターには、以下のような違いがあります。
(ご参考: ユーザーの種類・ビジターとメンバー )
- ビジター:ログインを行っていない匿名ユーザーで、KARTEによって付与された
visitor_id
を持ちますが、メンバーとして識別できるuser_id
は持たないユーザー - メンバー:ログインユーザーなど、サイト固有の
user_id
(ユニークな顧客管理ID)を持ち、visitor_id
も持つユーザー
そのため「メンバー」=「ログイン中」とイメージしやすいかと思うのですが、
ログインしてユーザーID( user_id
)が計測されたユーザー =「メンバー」であり、
現在のログイン状態で判別していません。
そのため、ログアウトしても『ユーザーIDを持っている(計測された)』ことには変わりはないため、 ビジターではなくメンバーとして扱われます。(※1)
つまり、「メンバー」には、「ログイン中」と「ログアウト中」の両方が含まれるのです。
では、現在のログイン状態はどのように判別すればいいのか?
こちらは、ログイン状態を判別するための「loginイベント」が必要です。
「login」イベントで、ログインした時に status: true
・ログアウトした時に status: false
を送信するようタグ設置することで、ログイン状態を判別できるようになります。
ログイン状態を判別するタグの注意点やセグメントの作成方法は、以下ドキュメントをご参照ください。
(ご参考: ログイン状態を判別するタグ)
※1:KARTEは、ブラウザのCookieおよびLocalStorageを使用してユーザーを認識するため、別のブラウザでアクセスしたり、キャッシュクリアした場合は、別ユーザーとして認識されます。
おまけ
実は、ログイン状態によってポップアップを出し分ける方法は、大きく以下の3つの方法があります。
以下を参考に方法をご検討いただくと良いかと思います。
① 接客アクションのカスタマイズで、サイトのソースからログイン状態を判別し、widget.show(); を制御する
接客アクション内で完結できるので、JavaScriptの実装に明るい方がいる場合には、おすすめの方法です。
▽懸念点:
・A/Bテスト(対 未実施グループを含む)場合に、ログイン判定後に振り分けされないため、振り分けの数値が設定と乖離する可能性がある
▽難易度:
・JavaScriptのカスタマイズが必要
② すべてのページで「ログイン状態を判別するイベント」を発火させ、配信トリガーにする
ログイン状態を判別するタグ( login > status > true / false
)を、すべてのページ & 閲覧ごとに発火させ、発火「 login > status > true
」を配信トリガーにする方法です。
配信遅れが発生せず確実にできるので、タグの実装・修正に明るい方がいる場合におすすめです。
▽懸念点:
・契約におけるイベント計測数 / 月に余裕がない場合、計測するイベント数が増えるため、ボトルネックになる可能性がある
▽難易度:
・全ページで「ログイン状態を判別するタグ( login > status > true / false
)」が発火するようにタグ実装の修正が必要
③ログイン状態を判別するセグメントで接客を出し分ける
基本的なタグ実装(ログイン状態を判別するタグでloginイベントが適切に発火)できていれば、コード等の知識がなくても実現できるので、工数かけず簡単に作成したい場合におすすめの方法です。
▽懸念点:
・ログアウト直後のページでセグメント判定が間に合わず、配信されてしまう
▽難易度
・この中では一番シンプルに設定できる
(ログイン時「 login > status > true
」ログアウト時「 login > status > false
」が計測できていれば、KARTEコア機能で実装可能)
あとがき
いかがでしたか?
実は意外とここを勘違いしてお問い合わせいただくケースも少なくありません。
「メンバーとログイン中は違う」
これだけ覚えておけば大丈夫!ぜひ覚えておきましょう!
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