コンテキストイベントとは、特定のユーザーの行動に解釈を持たせ、特定条件でイベントを発火できる機能です。

既存の「ユーザーが何をしたか」にフォーカスするイベントではなく、ユーザーが「今どういう状態か、どういったことをやろうとしているか」にフォーカスしたイベントを計測できるので、「コンテキストイベント」という名前をつけました。

コンテキストを持ったイベントであることで、「このユーザーは熱心に記事を読んでいる」「購入に向けて動き出した」などが見て取れるようになり、ユーザーのことをよく知るための分析や接客への利用が進む機能になっています。

利用に際して、いくつか制限がありますので、こちらをご確認ください。

(注意) 本機能は開発途中のβ版の機能です。
今後、機能の内容・仕様が大幅に変わったり、機能自体の提供を終了する可能性があります。
機能自体が終了する場合にはあらかじめアナウンス致しますが、使用される際はご注意ください。

コンテキストイベント設定の流れ

ニーズの高いコンテキストイベントが8種類用意されています。
それぞれの設定値を決めると、条件を満たしたときにコンテキストイベントが発生します。
設定画面から「興味あり」イベントを実際に設定してみましょう。

  1. グローバルメニューの すべてのメニュー > Insight > その他の機能 > コンテキストイベント をクリックし、「コンテキストイベント」の設定ページに遷移します

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  1. コンテキストイベントの設定画面で ページ上のコンテキスト から 興味あり を選び「作成」ボタンを押します
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  2. 編集画面で、わかりやすい設定名をつけます。

  3. ページ上で何回以上スクロールし、そのページに何秒以上滞在していたら「興味あり」とみなすかを決め、値を入力します。
    文字の多い記事ページであれば滞在時間を長めに設定したり、商品ページであれば商品画像と商品仕様を行き来したと考えられるスクロール回数を設定するといいでしょう。

  4. 「計測を有効にする」にチェックを入れます。
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セッション上のコンテキストイベントを設定する

次に、セッション上のコンテキストであるイベント「頻繁に見ている」を設定してみましょう。

このイベントは、「同じセッション内」でユーザーが行った行動を元に発生するイベントになります。
同じセッション内で、ページAをみる→Bを見る→Aに戻る→Cを見る→Aに戻る といった行動したときに、「Aを頻繁に見ている」というイベントが発生します。

ここでは、あるユーザーが頻繁に見ているページを知りたい、でもサイトのTopページは対象に含めず商品詳細ページの中で見ているページを知りたい、というケースを想定します。

  1. セッション上のコンテキスト から 頻繁に見ている を選びます
  2. 計測ページ条件の 詳細に設定する から商品詳細ページだけが合致する条件を入力します。
    例えばサイトの作りが https://example.com/item/(商品のID)という場合は、
    https://example.com/item/ と先頭が一致(前方一致) します。
  3. 2の条件を満たすページを何回閲覧したら「頻繁に見ている」とみなしたいかを決め、値を入力します。
  4. 「計測を有効にする」にチェックを入れます。
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URLのクエリパラメーターを使って詳細に設定する

次に、URLのクエリパラメータを使うことで効果的にデータが取得できる「検索」を設定してみましょう。

  1. ページのコンテキスト から 検索 を選びます
  2. 計測ページ条件の 詳細に設定する から検索ページだけが合致する条件を入力します。
    例えばサイトで'summer'で検索した結果が https://example.com/search/result&word=summerという場合は、
    https://example.com/search/result に等しい(完全一致) とします。
  3. 2の条件を満たすページURLのクエリパタメーターに検索語が含まれる場合は、そのキーを「URLのクエリキーから取得」に設定します。
    上記の例の場合は wordと指定します。
  4. 「計測を有効にする」にチェックを入れます。
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イベントが発生したユーザーを確認する

計測が有効になり、実際にイベントが発生したあとはイベントが発生したユーザーを確認することができます。
イベント名の横に表示されているリンクをクリックするか、
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イベント画面の左側のリストから コンテキストイベント > 見たいイベント を選ぶと表示されます。
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イベントが発生したユーザーの前後の行動を確認する

ユーザーストーリー画面からは、コンテキストイベントが発生したユーザーの前後の行動を確認することができます。
通常のイベントと同じように、ユーザーストーリー画面右上の歯車マークから表示したいイベントを「表示」に設定すると表示されます。
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また、歯車マークにある「コンテキストイベントモード」にチェックを入れると、コンテキストイベントだけが表示されるモードになります。
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関連ページ

本記事では3種類のコンテキストイベントを題材に具体的な設定方法を紹介しました。
全コンテキストイベントそれぞれの設定方法や仕様はこちらの記事をご確認ください。

制限

設定の制限

  • 同じコンテキストイベントを、同じページに対して複数個設定した場合、どれか1つしか動作しません。
    複数の設定を行う際は、計測ページ条件が重複しないようご注意ください。

  • コンテキストイベント「検索」をご利用いただく際、
    「検索ワード」に対応する文字列を「URLのクエリキーから取得」の項目から指定いただけますが、
    その際に指定して頂けるURLのクエリキーは1つとなります。

「検索」イベントについてはこちら

対応環境の制限

現状、対応環境について以下の制限があります。今後対応していく予定です。

  • Webのみ対応しています。Appではご利用いただけません。
  • SPAページでの動作はサポートしていません。