コンテキストイベントとは、特定のユーザーの行動に解釈を持たせ、特定条件でイベントを発火できる機能です。
機能の詳細はこちらの記事をご確認ください。
本記事では全コンテキストイベントの設定方法と仕様を説明します。
本機能は開発途中のβ版の機能です。
今後、機能の内容・仕様が大幅に変わったり、機能自体の提供を終了する可能性があります。
機能自体が終了する場合にはあらかじめアナウンス致しますが、使用される際はご注意ください。
コンテキストイベントは12種類あります。種類については、画面右の目次をご確認ください。
全イベントに共通の設定
以下が共通の設定項目です。
計測名
同じ種類のイベントでも、複数の条件で発生させられるので、名前で区別するためにつけます。
(例)ページ下部に関連情報が多い商品詳細ページならスクロール率60%で「読了」、ページ下部まで本文になっている特集ページなら80%で「読了」など計測説明・目的
他の人にもわかるように設定の意図や目的を記述します。計測ページ条件
計測を実行するページを指定します。商品詳細ページだけを計測対象にする、などの使い方ができます。計測を有効にする
有効にすると計測を開始します。計測になにか問題がある場合には、このチェックを外すと計測を止めることが可能です。
各コンテキストイベント固有の設定と仕様
各コンテキストイベントの発生条件と設定方法について説明します。
興味あり
ページ表示から一定の時間そのページに止まっていたり、ページ上で何回もスクロールしていることを「該当ページ(の商品など)に興味がある」と解釈して、イベントを発生します。
- 発生条件: 対象ページで、設定したスクロール条件、経過時間条件の両方を満たした場合に、
have_interest
イベントが発生。 - 設定内容
- スクロール回数: ページ表示後に行われたスクロールの回数 ※1
- 経過時間:ページ表示後に経過した秒数
- 発生頻度: 1ページで1回のみ
- 複数条件: 設定可能
- 発生するイベントサンプル:
{
title: "CX(顧客体験)プラットフォーム KARTE(カルテ)",
url: "https://karte.io/",
scroll_count: 10,
spend_time: 300
}
読了
ページ表示から一定の時間が経過したり、ページ下部までスクロールしたことを「該当ページを読了した」と解釈して、イベントを発生します。
- 発生条件: 対象ページで、設定したスクロール条件、経過時間条件の両方を満たした場合に、
finish_reading
イベントが発生する。 - 設定内容
- スクロール率:ページ全体のうち何%以上スクロールしたかの数字(0〜100の数字で指定)
- 経過時間:ページ表示に経過した秒数
- 発生頻度: 1ページで1回のみ
- 複数条件: 設定可能
- 発生するイベントサンプル:
{
title:"CX(顧客体験)プラットフォーム KARTE(カルテ)",
url:"https://karte.io/",
scroll_rate:90,
spend_time:300
}
※ページ読了イベント取得スクリプトは、今後この機能に移行予定です。
離席
特定のページで一定時間動作しなくなったことを「特定のページから離席した」と解釈して、イベントを発生します。
現時点のコンテキストイベント「離席」では、「サイトからの離脱」行動のうち、「ページを閲覧してから一定時間以上何も操作がない」という行動のみ計測できます。ブラウザのタブを閉じる等の離脱行動は計測できません。
- 発生条件: 対象ページで、最後にスクロール動作をしてから、設定した時間が経過すると、
leave
イベントが発生する - 設定内容
- 経過時間:ページ上で最後にスクロールしてから経過した分数
- 発生頻度: 1ページで1回のみ
- 複数条件: 設定可能
- 発生するイベントサンプル:
{
title:"CX(顧客体験)プラットフォーム KARTE(カルテ)",
url:"https://karte.io/",
spend_time:300
}
検索
検索したことを意味するイベントです。
- 発生条件: 計測ページ条件(とURLのクエリキーに設定があればそのクエリキー)に合致したURLにアクセスしたタイミングで、
search
イベントが発生する。
設定のURLのクエリキーは設定任意だが、設定すると検索語を取得できる。検索語はイベントデータに含まれる。 - 設定内容
- URLのクエリキーから取得: 検索条件の値がセットされているクエリパラメーターのキー
例) 検索結果のURLがhttps://karte.io/?q=beer
の場合、指定するクエリキーはq
- URLのクエリキーから取得: 検索条件の値がセットされているクエリパラメーターのキー
- 発生頻度: 1ページで1回のみ発生
- 複数条件: 設定可能
- 発生するイベントサンプル:
search": {
title:"CX(顧客体験)プラットフォーム KARTE(カルテ)",
url:"https://karte.io/",
text: "beer"
}
ランキングページ閲覧
ランキングページを閲覧したことを意味するイベントです。
- 発生条件: 計測ページ条件を満たすページを閲覧したタイミングで、
view_ranking
イベントが発生する。 - 設定項目
- なし(共通の計測ページ条件のみ)
- 発生頻度: 1ページで1回のみ発生
- 複数条件: 設定可能
- 発生するイベントサンプル:
view_ranking: {
title:"CX(顧客体験)プラットフォーム KARTE(カルテ)",
url:"https://karte.io/",
}
ゴール前によくみるページ閲覧
ゴール前によくアクセスされるページを閲覧したことを意味するイベントです。
- 発生条件: 計測ページ条件を満たすページを閲覧したタイミングで、
view_near_goal
イベントが発生する。 - 設定項目
- なし(共通の計測ページ条件のみ)
- 発生頻度: 1ページで1回のみ発生
- 複数条件: 設定可能
- 発生するイベントサンプル:
view_near_goal: {
title:"CX(顧客体験)プラットフォーム KARTE(カルテ)",
url:"https://karte.io/",
}
頻繁に見ている
セッション内で特定のページを何回(PV)も見ていることを、「特定のページを頻繁に見ている」と解釈して、イベントを発生します。
- 発生条件: 任意のページのセッション内のPV数が設定した値を超えたタイミングで、
fequently_item
イベントが発生する。 - 設定内容:
- 同じページを閲覧した回数: セッション内で同じページを何回閲覧したか ※2
- 発生頻度: セッション内で、URL毎に1回のみ発生します。
- 複数の設定: 不可
- 発生するイベントサンプル:
view_frequently_item: {
title:"CX(顧客体験)プラットフォーム KARTE(カルテ)",
url:"https://karte.io/",
count: 5,
item: {
item_id: "A123",
name: "アイテム123番",
...
}
}
アイテムクリック
画面のリンクのうち、特にアイテム(商品・記事など)の要素をクリックした際に発生させます。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) クリック系イベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件: 指定した要素がクリックされた場合
- 設定内容:
- CSSセレクターで取得: 計測したい要素を指定
- リンクのURL条件: リンクURLの条件を指定し、イベント発生条件を指定
- 発生頻度: クリック毎に毎回発生
- 複数の設定: 可能
- 発生するイベントサンプル:
click_item: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
link: クリックした、遷移先のURL
selector: 指定されたCSSセレクター
}
レコメンドアイテムクリック
画面のリンクのうち、レコメンドされたアイテム(商品・記事など)の要素をクリックした際に発生させます。
明示的にこのイベントを設定することで、レコメンドの効果が計測できます。
また、トップページのレコメンド、アイテム詳細ページ下部のレコメンド等、場所によって計測設定を分けることで、レポートで各場所の効果が比較できます。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) クリック系イベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件: 指定した要素がクリックされた場合
- 設定内容:
- CSSセレクターで取得: 計測したい要素を指定
- リンクのURL条件: リンクURLの条件を指定し、イベント発生条件を指定
- 発生頻度: クリック毎に毎回発生
- 複数の設定: 可能
- 発生するイベントサンプル:
click_recommend_item: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
link: クリックした、遷移先のURL
selector: 指定されたCSSセレクター
}
ランキングクリック
画面のリンクのうち、ランキング表示されたアイテム(商品・記事など)の要素をクリックした際に発生させます。
明示的にこのイベントを設定することで、ランキングの効果が計測できます。
レコメンドと同様、ランキングの種類や場所によって計測設定を分けることで、レポートで各場所の効果が比較できます。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) クリック系イベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件: 指定した要素がクリックされた場合
- 設定内容:
- CSSセレクターで取得: 計測したい要素を指定
- リンクのURL条件: リンクURLの条件を指定し、イベント発生条件を指定
- 発生頻度: クリック毎に毎回発生
- 複数の設定: 可能
- 発生するイベントサンプル:
click_ranking_item: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
link: クリックした、遷移先のURL
selector: 指定されたCSSセレクター
}
アイテム情報をチェック
アイテム(商品・記事など)の詳細情報をチェックした際に発生させます。
詳細情報をもっとみるをクリックした、アイテム画像をクリックした、口コミ表示ボタンをクリックした、などを取得することを想定しています。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) クリック系イベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件: 指定した要素がクリックされた場合
- 設定内容:
- CSSセレクターで取得: 計測したい要素を指定
- 発生頻度: クリック毎に毎回発生
- 複数の設定: 可能
- 発生するイベントサンプル:
check_item_info: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
selector: 指定されたCSSセレクター
}
お気に入りに追加
アイテム(商品・記事など)をお気に入りに追加した際に発生させます。お気に入りボタンのクリックイベントという形でイベントを計測します。
お気に入りへの追加が、要素のクリック以外によって行われるサイトの場合は、計測のご要望をサポートまでお寄せください。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) クリック系イベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件: 指定した要素がクリックされた場合
- 設定内容:
- CSSセレクターで取得: 計測したい要素を指定
- リンクのURL条件: リンクURLの条件を指定し、イベント発生条件を指定
- 発生頻度: クリック毎に毎回発生
- 複数の設定: 可能
- 発生するイベントサンプル:
favorite_item: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
link: クリックした、遷移先のURL
selector: 指定されたCSSセレクター
}
カートに入れる
アイテム(商品・記事など)をカートに追加した際に発生させます。カートに追加ボタンのクリックイベントという形でイベントを計測します。
カートの追加が、要素のクリック以外によって行われるサイトの場合は、計測のご要望をサポートまでお寄せください。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) クリック系イベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件: 指定した要素がクリックされた場合
- 設定内容:
- CSSセレクターで取得: 計測したい要素を指定
- リンクのURL条件: リンクURLの条件を指定し、イベント発生条件を指定
- 発生頻度: クリック毎に毎回発生
- 複数の設定: 可能
- 発生するイベントサンプル:
cart_in_item: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
link: クリックした、遷移先のURL
selector: 指定されたCSSセレクター
}
入力フォームエラー発生
ユーザーの入力内容にエラーがあった際に発生させます。
会員登録画面などで入力内容に誤りがあり修正を求められているという状況を表します。
画面に特定のエラーメッセージが表示されたことを検知する形でイベントを計測します。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) 表示テキストに関するイベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件: 指定した要素のテキストが指定した内容になった場合
- 設定内容:
- CSSセレクターで取得: テキストが表示される要素を指定
- テキスト値: どんなテキストが表示されたら計測したいかを指定
- 判定方法: 完全一致か部分一致を指定
- 繰り返しチェック: 画面読込後もテキストの値のチェックを繰り返し続けるか指定
- 発生頻度: 条件に合致するたびに発生
- 複数の設定: 可能
- 発生するイベントサンプル:
input_form_error: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
selector: 指定されたCSSセレクター
text: 指定された要素のテキスト
}
検索結果0件
ユーザーの検索結果が0件だった際に発生させます。
検索結果が0件という、思った結果が得られていない状況にいることを表します。
画面に特定のメッセージが表示されたことを検知する形でイベントを計測します。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) 表示テキストに関するイベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件などは「入力フォームエラー発生」と同じなので省略します。
- 発生するイベントサンプル:
no_search_results: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
selector: 指定されたCSSセレクター
text: 指定された要素のテキスト
search_word: 検索ワード
}
アイテム在庫なし
閲覧したアイテムが在庫なしで現在は購入できないという状況を表します。
画面に特定のメッセージが表示されたことを検知する形でイベントを計測します。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) 表示テキストに関するイベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件などは「入力フォームエラー発生」と同じなので省略します。
- 発生するイベントサンプル:
item_is_out_of_stock: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
selector: 指定されたCSSセレクター
text: 指定された要素のテキスト
}
アイテム予約受付中
閲覧したアイテムが発売前で現在は購入できず予約受付中の状態であることを表します。
画面に特定のメッセージが表示されたことを検知する形でイベントを計測します。
計測方法についてはコンテキストイベント(β版) 表示テキストに関するイベントの設定方法をご確認ください。
- 発生条件などは「入力フォームエラー発生」と同じなので省略します。
- 発生するイベントサンプル:
item_is_on_preorder: {
item: アイテム情報
title: クリックした、元ページのタイトル
url: クリックした、元ページのURL
selector: 指定されたCSSセレクター
text: 指定された要素のテキスト
}
(補足) 項目の定義
※1 スクロール回数は、最後のスクロールから500ms以上動かない状態があった場合に別回としてカウントします。
※2 閲覧回数は、画面読み込み時と画面アクティブ時(ブラウザの別タブ開いたあとに戻ってきた時)にカウントします。