KARTE Blocksで設定したブロックが正しく更新されない場合には、下記チェックポイントを上から順番に確認してください。
キャッシュが残っていないか?
ブロックの配信後30秒間はCDNに配信前の状態がキャッシュされています。下記のショートカットキーを使ってキャッシュをクリアした上で最新のブロックに更新されるか確認してください。
- Windows:
Shift + F5
- Mac:
shift + command + r
対象のページでBlocksタグが正しく設置されているか?
ブロックを更新したいページにBlocksタグ(builder.js
)が埋め込まれているかを以下手順で確認します。
- Chrome DevToolsを開く(ブラウザで右クリック→検証をクリック)
- 検索窓を表示する(Windows:Control+F、Mac:Command+F)
- 検索窓に
builder.js
と入力
Blocksタグが設置されていると該当のHTMLがハイライトされます。
タグ設置に関連して問題がある場合は、以下のようなケースです。
- Blocksタグが設置されていない・読み込まれていない
- Blocksタグがbodyタグ内に設定されている
- Blocksタグは設置されているが、プロジェクトで指定されているタグとは異なる
- ご利用プロジェクトのBlocksタグと同一か確認してください(参考)
- 例) 検証環境用のプロジェクトが、本番環境サイトに埋められてしまっている
- ご利用プロジェクトのBlocksタグと同一か確認してください(参考)
- Blocksタグが複数設置されている
- Blocksタグは一つのページに複数設置されることを想定としていません。複数埋め込まれた場合、一番上部に設置されたBlocksタグのみ読み込まれるようになっています。
設定内容がサイトに配信されているか?
管理画面で設定した内容はBlocksタグが配信された時点でサイトに反映されます。Blocksタグが配信されているかどうかは、配信履歴ページから確認することができます。
(管理画面での設定からBlocksタグの配信までは数秒〜十数秒程度かかります。)
ページ登録時のURL条件が合っているか?
ページ一覧画面で設定したURL条件と対象のページが合っているか確認します。対象のページで拡張機能のアイコンをクリック→「ツールバーを表示」ボタンをクリックします。
ページ登録のURL条件が合っている場合は、ツールバー右下に設定したページ名が選択されています。
ページ登録のURL条件が間違っている場合、ツールバー左下に「ページグループに登録されていないため、この機能は利用できません」といったアラートが表示されます。
よくある間違い例
- URL末尾に「/」が含まれているのに「/」を含まない形で完全一致で設定してしまった
- URLにクエリ文字列(パラメータ)が含まれる場合を考慮せずに、クエリ文字列なしのURLを完全一致で設定してしまった
ブロックのCSSセレクターが合っているか?
Blocksでは、CSSセレクターを元にブロックの更新を行っています。CSSセレクターの値が正しくないとブロックの更新が行われません。
下記の操作を行うことで、ブロックエリアのCSSセレクターを検索することができます。
- オリジナルブロックの詳細 > CSSセレクターの値をコピー
- ブラウザのdevloper toolを開く(ブラウザの右クリック→検証をクリック)
- 検索窓を表示する(Windows:Control+F、Mac:Command+F)
- コピーした値をペーストする
CSSセレクターの値が正しい場合、下記のように該当のHTMLが黄色にハイライトされます。検索にヒットしない場合はCSSセレクターの指定が誤っている可能性が高いです。
以下のようなケースに該当する場合、Blocks側で編集したブロックのCSSセレクタと実際のCSSセレクタが異なることがあります。
- Blocksで更新したいページでCMSを併用しており、コンテンツの追加・削除等を行っている
- 会員・非会員など、ユーザーの属性によってサイトのHTML構造自体が異なる
- サイト側のリニューアルや改修などでHTMLの構造自体が変更された
定常的にCSSセレクタの値が変更される場合は、拡張機能を用いた指定ではなく、id属性や属性セレクタのように、HTMLの構造や順序に依存しない形でブロックエリア指定していただくようお願いいたします。
ブロックのid属性が同一ページ内で重複していないか?
同一ページのHTML文書内に重複するid属性が存在すると正しくブロックの更新がされません。
例えば、最初に登録した要素以外はブロックエリアとして登録できなくなる可能性があります。
どちらも登録して編集したい場合、いずれかのid名を変更するなどして、id属性の重複を解除してください。
※ id属性は原則として、同一ページのHTML文書内にて重複してはならないとされています。重複している場合は元のコードから修正いただくことをおすすめします。
未実施グループに割り振られていないか?
配信条件で未実施の割合を設定している場合、設定した割合でブロックの更新が行われません。自分が未実施グループに入っているか、下記の方法で確認できます。
- Chrome DevToolsを開く(ブラウザで右クリック→検証をクリック)
- コンソールタブで以下のコマンドを入力する
__KARTE_REWRITE_ADMIN_CONFIG.util.enable_logger(true)
- ログを流さないようにする場合は引数をfalseにして再度コマンドを実行してください。
- 画面をリロードすると下記のようにコンソールにログが流れるようになります。
その後、コンソール上で以下の値を確認してください。
[Conditions]
-> 該当の配信条件を選択し、isControlForCondition
がtrueになっていないか?- trueの場合、未実施グループに割り振られています。
同じURL条件でページ登録・同一ブロック編集、優先度が高く設定されていないか?
より高い優先度設定で書き換えを行いたいページのURL条件を含むページグループが登録されており、同じオリジナルブロックが登録されていたり、ブロックの書き換えが行われていないかをご確認ください。
優先度が高いページの設定が先に適用されるため、優先度が低く設定されていると変更が適用されません。
なお、優先度が高いページで、同じオリジナルブロックを登録しているだけでも、優先度が低いページの書き換えは適用されませんのでご注意ください。(優先度の高いページで設定されたオリジナルブロックの数値計測を優先させるため)
優先度が高いページの設定を見直し、優先度の変更やページの削除等お願いします。
詳しくはこちらをご覧ください。
配信条件で設定しているセグメントに合致しているか?
ブロックに設定している配信条件で設定しているセグメントに自分が合致しているか確認します。設定しているセグメントに合致していない場合は、配信が行われません。、
「Insightのセグメント」を利用してブロックをパーソナライズ配信する際は、1PV前のセグメント情報を元に配信されます。
「Insightのセグメント」の詳しくはこちらをご覧ください。
Blocksセグメントに合致している確認する方法
Blocksの拡張機能のアイコンをクリックすると、下記のように合致しているセグメント情報を確認できます。
KARTEのセグメントに合致しているか確認する方法 (KARTE Insight併用時)
KARTEのセグメントを設定している場合は、Chrome DevToolsでLocalStorageを確認します。具体的に方法は下記になります。
①Applicationタブを選択
②Local Storageを選択
③Keyでkrt___segments
を選択
④Valueがすべて表示される
④のvalue内に合致しているセグメントのIDが配列形式で格納されているので、ユーザーストーリー画面で自分がそのセグメントに合致しているの確認します。
他のサイト書き換え(ABテストツール、KARTEの埋め込み接客等)とバッティングしていないか?
他社のABテストツールや、KARTE Actionの接客(埋め込み配信)等でKARTE Blocksと同じページを編集している場合、Blocksでの書き換えが正しく行えない場合がございます。
問題が発生する場合は、他の書き換えを停止し、KARTE Blocksに一本化できないかご検討ください。
それでも更新が行われない場合は?
ご不明の場合は、追加の調査を行いますので、チャットサポートでお問い合わせください。
なお、Chrome DevToolsのConsoleタブで関連エラーが出ていないか確認してください。
KARTE Blocksのゴール設定で正規表現を利用している場合、記述方式によっては特定ブラウザでサポートされておらず、エラーが出ることがあります(詳しくはこちら)
お問い合わせ時のお願い
速やかな調査・解決のため、以下ご確認・ご準備ください。
確認しやすい状態をご準備いただく
- 該当の施策を「公開」状態にする
- 調査のため限定的に公開したい場合は、テスト配信に切り替えてください
- 確認したいパターン(ブロック)の配信率を100%にする
- 複数パターンに配信率が割り振られている場合、スムーズな調査が行えないためご協力下さい
- 該当の施策を「公開」状態にする
状況整理をしていただく
事前に当記事に記載したチェック項目をご確認ください。
基本的に調査時には以下の情報をお伺いします。
# 発生事象 (なるべく具体的にご記載ください) ・何が問題か ・正しい / あるべき状態はどのような状態か ・何をすでに確認されたか # 調査対象 ・施策詳細画面のリンク、名前 ・事象を確認したサイトのページURL # 確認された方・ブラウザ情報 ・特定の人 / デバイス / ブラウザでのみ観測 または、 ・他でも再現を確認 # 発生確認タイミング 例)最初から発生 / 特定タイミングから発生