ユーザーマスタを利用することで、KARTE Signalsで各広告媒体に連携するための個人情報を簡単に取得することができます。
ユーザーマスタとは?
ユーザーマスタとは、KARTEに送信されたidentifyイベント、attributesイベントをユーザーごとに各フィールドの最新の値を保持しているマスタテーブルです。
従来であれば、KARTEイベントを全期間分取得し、ユーザーごとの最新の値を取得するクエリを書く必要がありましたが、ユーザーマスタを利用することでその必要がなくなり、個人情報を取得するために大量のクエリリソースを消費する必要がなくなります。
ユーザーマスタの利用
コネクタ作成画面の利用するデータで「KARTEデータ/ユーザーマスタ」を選択すると、ユーザーマスタを利用することができます。
下記のスキーマ情報を参考に、カラムマッピングを設定してください。
identify、attributesのフィールドを利用したい場合は、下記のように $.フィールド名の形で指定してください。
スキーマ情報
設定項目 | 説明 |
---|---|
api_key | api_key |
user_id | user_id |
is_member | メンバーか否か |
sync_date | 最後にイベントが発生した時間 |
identify.emailで送った場合のemail | |
email_subscription | identify.subscriptionで送った場合のsubscription |
line_id | plugin_line_identify.line_user_idで送った場合のline_user_id |
line_subscription | plugin_line_identify.subscribeで送った場合のsubscribe |
fcm_token | plugin_native_app_identify.fcm_tokenで送った場合のfcm_token |
fcm_token_subscription | plugin_native_app_identify.subscribeで送った場合のsubscribe |
phone | identify.phoneで送った場合のphone |
phone_subscription | identify.phone_subscribeで送った場合のphone_subscribe |
last_view_date | 最後のviewの時間 |
shorten_segments | イベント発生時に計算した最新のセグメント |
dimensions | karte共通のディメンション |
user_fields | カスタムで作成されたディメンション |
identify | identifyイベントの全フィールドの最新の値 |
attributes | attributesイベントの全フィールドの最新の値 |
individual_ids | マージされてるビジターのid |
is_merged | マージ済みかどうか |
ユーザーマスタのデータの確認
カラムマッピング設定後、保存ボタンを押すと、ユーザーマスタのデータを確認できます。
ここで、正しく抽出されているかご確認ください。
ターゲティングでの活用例/設定方法
オーディエンスリスト作成時にも、ユーザーマスタを活用することができます。
過去1年間に購入したユーザーを抽出したい
- 「データを絞り込み」で、dimensions.before_goal_date / 次の値以上を選択し、相対時間で-365日を設定してください。
特定のセグメントに属したユーザーを抽出したい
- 「データを絞り込み」で、shorten_segments / 次のいずれかを含むを選択し、抽出したいセグメントを選択してください。
KARTEユーザーの一覧を抽出したい
- 「データを絞り込み」で、is_member / 次に等しいを選択し、trueを選択してください。
注意点
イベントの情報がユーザーマスタへ反映されるのに、時間がかかります。(反映に50分ほどかかる可能性があります。)
コンバージョン補完でユーザーマスタを利用する場合は、各媒体に連携するコネクタの送信スケジュールに「50分」を指定してください。
8時50分に実行すると、7時から8時分のコンバージョンデータが連携対象となるため、全てのコンバージョンデータに最新の個人情報が反映された状態で各媒体に連携することができます。