コンバージョンタグは、購入や、お問い合わせ、資料請求などサイトにおけるコンバージョンポイントをKARTEに送信するためのタグです。
計測タグを設置するだけでは、「ページの閲覧情報」以外のユーザーの情報を取ることはできないため、コンバージョンIDや、購入した商品の情報など、ユーザーの購入情報をコンバージョンタグを使ってKARTEに連携します。
総購入回数や総購入金額といったような値を自動的に計算したり、購入ID(transaction_id
)をデータとして送信することで、二重計上を防ぐなどの特殊な処理を行っています。
コンバージョンタグを設置する場所
購入完了画面や、申込み完了画面など、ユーザーのコンバージョンが完了したページなどに設置を行って下さい。
コンバージョンタグは必ず計測タグの後に実行されるように設置する必要があります
購入タグの設置方法
コンバージョンタグは、計測タグで定義されるtracker.buy()
という関数を利用してKARTEにイベントを送付します。
計測タグよりも後に設置しなければならない理由はそのためです。
下記のコードは、コンバージョンタグで購入IDが00001
、購入金額が2000
の購入情報を送信するサンプルです。
下記はサンプルコードになります。このままコピー&ペーストをしても動作しません。
発生したコンバージョンにあわせて、値を出力する必要があることに注意してください。
tracker.buy({
transaction_id: '00001', // 購入ID
revenue: 2000 // 購入金額
})
コンバージョンタグが正常に実行されると、KARTEにはbuy
という名前のイベントが発生します。
コンバージョンタグは、発生したコンバージョンにあわせて値をタグとして出力する必要があることに注意してください。
購入タグの実装サンプル1(シンプル版)
たとえば、00001
というトランザクションIDで、2,000円の購入があった場合には、以下の様な形式で購入タグを呼び出せばコンバージョンがKARTE上でトラッキングされます。
下記はサンプルコードになります。このままコピー&ペーストをしても動作しません。
発生したコンバージョンにあわせて、値を出力する必要があることに注意してください。
<script type="text/javascript">
try {
tracker.buy({
transaction_id: "00001",
revenue: 2000
});
} catch(e) {
if ('tracker' in window) {
tracker.track('_error', {
error_message: e.message
});
}
}
</script>
購入タグの実装サンプル2(カスタマイズ版)
購入された商品情報などもトラッキングしたい場合は、以下のような形でフィールドを追加してください。
なお、以下の例は購入時に複数商品を購入する際のサンプルとなります。毎回単一の商品のみを購入する際は、商品を配列ではなくイベントのフィールドとして送信する形でも設定頂けます。(後述の実装サンプル3をご参照ください。)
下記はサンプルコードになります。このままコピー&ペーストをしても動作しません。
発生したコンバージョンにあわせて、値を出力する必要があることに注意してください。
<script type="text/javascript">
// 実際のアイテム数に応じて、全ての購入商品情報を出力してください
try{
var items = [{
item_id: "0001", // 商品ID
name: "KARTE Tシャツ 黒", // 商品名
price: 5000, // 商品単価
quantity: 1, // 購入数量
item_url:"https://www.example.com/item/detail/0001", //任意
item_image_url:"https://image1.jpg", //任意
category: "catA", //商品カテゴリ
brand: "brandA" //商品ブランド
}, {
item_id: "0002",
name: "KARTE Tシャツ 白",
price: 5000,
quantity: 1,
item_url:"https://www.example.com/item/detail/0002", //任意
item_image_url:"https://image2.jpg", //任意
category: "catA",
brand: "brandB"
}];
// itemsの各key毎の値の配列を生成
var item_ids = items.map( function(item) { return item.item_id; }); //配列指定
var item_names = items.map( function(item) { return item.name; }); //配列指定
var item_prices = items.map( function(item) { return item.price; }); //配列指定
var item_quantities = items.map( function(item) { return item.quantity; }); //配列指定
var item_urls= items.map( function(item) { return item.item_url; }); //配列指定
var item_image_urls = items.map( function(item) { return item.item_image_url; }); //配列指定
var item_categories = items.map( function(item) { return item.category; }); //配列指定
var item_brands = items.map( function(item) { return item.brand; }); //配列指定
tracker.buy({
transaction_id: "00001", // ユニークなトランザクションID
revenue: 10000, // 売上
items: items, // 生成した個別の商品情報
tax: 10, // 税額
shipping: 100, // 配送料
used_point: 100, // (例)100ポイント使用
used_coupon: 500, // (例)クーポン500円分使用
item_ids: item_ids, //配列指定
item_names: item_names, //配列指定
item_prices: item_prices, //配列指定
item_quantities: item_quantities, //配列指定
item_urls: item_urls, //配列指定
item_image_urls: item_image_urls, //配列指定
item_categories: item_categories, //配列指定
item_brands: item_brands //配列指定
});
}catch(e){
if('tracker' in window){
tracker.track('_error',{
error_message: e.message
});
}
}
</script>
購入タグの実装サンプル3(単一の商品購入時)
毎回単一の商品の購入をトラッキングする場合は、商品情報をコンバージョンタグの各種フィールドとして、以下のような形で送信頂くことも可能です。配列で送信する際に比べ、ユーザーストーリー画面での各フィールドの値が確認しやすいメリットがございます。
下記はサンプルコードになります。このままコピー&ペーストをしても動作しません。
発生したコンバージョンにあわせて、値を出力する必要があることに注意してください。
<script type="text/javascript">
// 実際のアイテム数に応じて、全ての購入商品情報を出力してください
try{
tracker.buy({
transaction_id: "00001", // ユニークなトランザクションID
revenue: 10000, // 売上
tax: 10, // 税額
shipping: 100, // 配送料
used_point: 100, // (例)100ポイント使用
used_coupon: 500, // (例)クーポン500円分使用
item_id: "0001", // 商品ID
name: "KARTE Tシャツ 黒", // 商品名
price: 5000, // 商品単価
item_url:"https://www.example.com/item/detail/0001", //任意
item_image_url:"https://image1.jpg", //任意
category: "catA", //商品カテゴリ
brand: "brandA" //商品ブランド
});
}catch(e){
if('tracker' in window){
tracker.track('_error',{
error_message: e.message
});
}
</script>
コンバージョンタグのリファレンス
下記の例以外にもコンバージョン情報は自由に追加することが可能です。
以下のリファレンスを参考にサイト上で計測したいコンバージョン情報をタグに追加してください。
フィールド名 | 概要 | 例 | 型 |
---|---|---|---|
transaction_id | トランザクションに紐づいたユニークなIDです。 フィールドを追加することで二重計上を防げます。 |
"0000" | 文字列 |
revenue | 購入金額です。 購入金額を意味する値をコンバージョンタグで送信する場合は、 必ずrevenueという名称で数値型のデータを送信してください。 平均来訪単価の出力に必要な値となります。 税額、送料、手数料抜きを推奨していますが、込みでも構いません。 |
10000 | 数値 |
items | itemsというパラメータに個別商品データをセットしてください。 | [ { item_id: '0001', name: 'KARTE Tシャツ 黒', price: 5000, quantity: 1, category: 'catA', brand: 'brandA' }, { item_id: '0002', name: 'KARTE Tシャツ 白', price: 5000, quantity: 1, category: 'catA', brand: 'brandB' } ]; |
配列 |
items.item_id | アイテムのユニークIDです。SKUなどを入れてください。 | "0000" | 文字列 |
tax | 税額です。 | 10 | 数値 |
shipping | 送料です。 | 100 | 数値 |
items.name | 商品名です。 | "KARTE Tシャツ" | 文字列 |
items.price | 商品価格です。 | 5000 | 数値 |
items.quantity | 購入商品数です。 | 2 | 数値 |
items.l_category_name | 商品カテゴリの大カテゴリ名です。 | "インテリア" | 文字列 |
items.s_category_name | 商品カテゴリの小カテゴリ名です。 | "テーブル" | 文字列 |
items.brand_name | 商品ブランド名です。 | "brandA" | 文字列 |
KARTEのイベントスキーマは、イベントストアにて全て定義しています。詳細は「イベントストア」のドキュメントをご参照ください。
(参考)イベントストア
- 送るデータによって記述の形式が異なります。特に数値で送るデータと文字列で送るデータで間違った形でデータが送られて計測できないケースがありますのでご注意ください。文字列でデータを送る場合はダブルクォート("1234")で囲む必要があります。
- その他の制約事項は、タグで使用できないパラメータを参照してください。
- 購入のキャンセルや商品の変更など、送信したコンバージョンの情報の変更には対応していません。
よくある間違い・注意事項
以下の様なケースでは、タグ設置方法に間違いがある可能性があります。
購入履歴のデータが取得できていない
コンバージョンタグは計測タグ読み込み後に設置する必要がありますので、計測タグを設置した箇所よりも前にコンバージョンタグを記述しないようにご注意ください。
購入履歴が全て同じデータとなってしまった
上記のコンバージョンタグをコピー&ペーストしただけでは、購入履歴をトラッキングできません。個別の商品情報を動的に出力できるようにしてください。
数値で送るデータを文字列で送ってしまっていた
Transaction IDなどの文字列で送るデータは“1234”のようにダブルクォートで囲む必要があります。逆に売上などの数値で送るデータは1234という形式である必要ががあります。詳しくはリファレンスをご確認ください。
各種カートシステムでコンバージョンタグを設置する
ECサイトで、下記のカートシステムをご利用の場合は各カート専用の購入タグ設置方法がありますので以下の各ページでご確認ください。