App Tracking Transparency(ATT)の許諾状況をKARTEと連携、および連携後の活用方法について説明いたします。

App Tracking Transparencyについて

iOS 14.5、iPadOS 14.5、tvOS 14.5以降では、ユーザーをトラッキングしたり、ユーザーのデバイスの広告識別子にアクセスしたりする際には、AppTrackingTransparency(ATT)のフレームワークを通じてユーザーの許可が必要になりました。(※2024年6月時点)

詳細はAppleの公式ドキュメントのユーザーのプライバシーとデータの使用をご確認ください。

ATTの許諾状況連携用の実装を行う

ATTの許諾状況をアプリから取得するためには、ATT許諾のための実装が必要です。
詳細は devportal > App Tracking Transparencyの許諾情報の連携をご確認ください。

なお、IDFA情報の送信については、広告ID(IDFA/AAID)の送信方法をご確認ください。

ユーザー毎のATTの許諾状況を確認する

ATTの許諾状況は、att_status_updateというイベントによってユーザーのデバイスからKARTEに対して送信されます。

許諾状況には、以下の4パターンがあり、 att_status_updateatt_statusというイベントフィールド上にて確認が可能です。

ステータス名 説明
authorized ユーザーがユーザーやデバイスのトラッキングのためにアプリ関連データへのアクセスを許可する場合に返されます
notDetermined アプリがユーザーのアプリ関連データへのアクセスの承認状況を特定できない場合に返されます
restricted ユーザーやデバイスのトラッキングのためのアプリ関連データへのアクセス権限が制限されている場合に返されます
denied ユーザーがユーザーやデバイスのトラッキングのためにアプリ関連データへのアクセスを拒否する場合に返されます

ATTの許諾状況に応じて接客を表示する

▲注意▲
ビルトインのATTのポップアップは、ステータスがnotDeterminedの際のみに表示されるため、プレポップアップを表示する場合もnotDeterminedの際に限定する必要があります

att_status_updateイベントのatt_statusイベントフィールドを状況に応じてディメンションやセグメントを作成し、接客にもちいることが可能です。

これにより、OSのATTのポップアップが表示されるよりも前に、許諾状況に応じた別のポップアップを表示 *1することができます。どういったメッセージがよりATTの許諾を促進に繋がるか、ABテストを回して頂くことを推奨いたします。(*1:プレポップアップといいます)

接客の作成方法自体については、接客サービス作成の流れをご参考ください。

KARTEの接客サービスで作成したポップアップからOSのATTのポップアップを呼ぶ際には、deeplinkの実装が必要になります。