施策概要
購入回数1回のみのユーザーに対して広告でアプローチしたり、購入回数5回以上のユーザーをを広告媒体へ連携し、類似配信などに利用したいケースがあります。
このドキュメントでは、購入回数を条件に使ったオーディエンスリストの作成方法を紹介します。
設定方法
事前準備
- KARTEイベントで下記データが取得されているか確認
- カスタムイベント:buyイベント
- カスタムイベント:identifyイベントでメールアドレスが取得できているか
- identifyで取得していない場合は外部データ連携で取得できているか
※カスタムタグの設置方法はこちらを確認してください。
KARTE Signals Connectorで設定してみましょう
購入回数がn回以上のユーザーリストの作成
期間を指定せずに、購入回数がn回以上のユーザーを抽出することができます。
- 利用するデータ>オーディエンスリストを作成します
- 利用するデータで「KARTEデータ / ユーザーマスタ」
- データの絞り込みで、dimensions.buy_count (INTEGER) / 次の値以上 を選択し、値を入力します
- 画像では3回以上と指定しています。抽出条件に合わせて比較条件や値を入力してください。
- 画像では3回以上と指定しています。抽出条件に合わせて比較条件や値を入力してください。
ユーザーマスタとは、KARTEに送信されたidentifyイベント、attributesイベント、ディメンション、セグメント情報をユーザーごとに各フィールドの最新の値を保持しているマスタテーブルです。 従来であれば、KARTEイベントを全期間分取得し、ユーザーごとの最新の値を取得するクエリを書く必要がありましたが、ユーザーマスタを利用することでその必要がなくなり、個人情報を取得するために大量のクエリリソースを消費する必要がなくなります。 ユーザーマスタで取得できるスキーマはこちらから確認してください。
期間を指定して、購入回数がn回以上のユーザーリストの作成
過去1年間など特定の期間で、購入回数を指定してリストを作成したい場合は、Signalsコネクタのみでは抽出ができません。
KARTE Datahubにてクエリを作成し、外部データとしてSignalsコネクタへ共有することで媒体へ送信が可能となります。
※実施にはKARTE Datahubの契約が必要となります。
- KARTE Datahubにてクエリの作成
すべてのメニュー > Datahub > クエリを開き、クエリを作成後保存してください
参考クエリは下記となります。
こちらのSQLを参考に条件に応じて、期間や購入回数の条件を書き換えてください。
過去1年間に購入回数1回のユーザーを抽出するSQLです。
WITH purchase_events AS (
SELECT
user_id,
COUNT(*) as purchase_count
FROM `karte-data.karte_stream_{{api_key|safe_param}}.krt_pockyevent_v1_*`
WHERE
event_name = 'buy' -- 購入イベント名
AND _TABLE_SUFFIX >= FORMAT_DATE('%Y%m%d', DATE_SUB(CURRENT_DATE(), INTERVAL 365 DAY))
AND sync_date >= TIMESTAMP_ADD(CURRENT_TIMESTAMP(), INTERVAL -365 DAY)
GROUP BY user_id
)
SELECT
SAFE_CAST(user_id as STRING) as user_id
FROM purchase_events
WHERE purchase_count = 1
2024年1月1日〜2024年12月31日の間に購入回数1回のユーザーを抽出するSQLです。
WITH purchase_events AS (
SELECT
user_id,
COUNT(*) as purchase_count
FROM `karte-data.karte_stream_{{api_key|safe_param}}.krt_pockyevent_v1_*`
WHERE
event_name = 'buy' -- 購入イベント名
AND _TABLE_SUFFIX >= '20240101' AND _TABLE_SUFFIX <= '20241231'
AND sync_date >= TIMESTAMP('2024-01-01 00:00:00', 'Asia/Tokyo')
AND sync_date < TIMESTAMP('2025-01-01 00:00:00', 'Asia/Tokyo')
GROUP BY user_id
)
SELECT
SAFE_CAST(user_id as STRING) as user_id
FROM purchase_events
WHERE purchase_count = 1
- データテーブルの作成
すべてのメニュー > Datahub > データセットを開き、使用するデータセットを選択してください。
※データセットがない場合は新規作成を行って下さい。作成方法はこちらを確認してください。
右上のテーブルの作成 > テーブル名を記載
外部サービスや別のデータテーブルからインポート > ジョブの作成 を選択してください。
インポート元でクエリの実行結果を選択し、作成したクエリを選択してください。
インポートルール、ジョブ名、スケジュールの設定を入力し保存します。
- データセットをKARTE Signalsコネクタへ共有設定
共有方法、コネクタでの利用方法はこちらをご確認ください。
注意点
- buyイベントを使って連携する場合は、buyイベントを実装したタイミング以降のデータのみとなります。
送信先広告API、配信パラメータ、送信スケジュールの設定方法が不明な場合は、サポートサイトを確認してください。