計測タグでWebページ上に読み込まれるオブジェクト (krt
) のグローバル変数名を変更することができます。
前提
KARTEの計測タグは、内部的にはイベント計測用のオブジェクトをサイト上のkrt
という名称のグローバル変数に追加します。
カスタムイベントタグでは、計測タグによって追加されたこのkrt
オブジェクトを使って、KARTEに情報を送信します。
<!--例-->
<script type="text/javascript">
krt("send", "attribute", {
"age": 42
});
</script>
しかし、サイト上でkrt
という変数名の他のオブジェクトが定義される場合、名称が衝突してしまい、一方のオブジェクトが上書きされてしまいます。
計測タグの設定変更によりkrt
という名称を変更することで、こうした名称の重複を回避できます。
ユースケース
計測タグでWebページ上に読み込まれるオブジェクト (krt) のグローバル変数名を変更する必要があるのは、主に次のケースです。
- 別々のKARTEプロジェクトの計測タグ2つを同一Webページに設置する場合
- 2プロジェクトでグローバル変数が重複する場合、カスタムイベントタグ実装時に「どちらのプロジェクトにイベントを送信するのか」を設定できなくなってしまいます
- KARTE以外のサービス側やWebサイト側で
krt
という名称のグローバル変数が定義される場合
オブジェクト名の命名規約
- 半角英字のみ利用できます
オブジェクト名の変更手順
以下の例では、krt
をkrtAlt
という名称に変更すると仮定します。
1. タグ設置画面で「変更後のオブジェクト名」を設定する
- グローバルメニュー > すべてのプロダクト > Tag Manager > タグ設定をクリックします
- [タグのカスタマイズ > タグのオブジェクト名を変更する] にチェックを入れ、[変更後のオブジェクト名] に
krtAlt
のように変更後の名称を入力します - [保存してタブを再発行] ボタンを押します
2. 発行した計測タグを設置する
- 発行した計測タグをコピーし、計測したい全てのページに設置します
3. その他の全てのタグについて、オブジェクト名を変更する
Webサイトに設置された対象プロジェクト用のタグの中で、カスタムイベントタグなどkrt
オブジェクトを利用している全てのタグ内のオブジェクト名を変更後のものに差し替えます。
変更前(例):
krt('send', 'identify');
変更後(例):
krtAlt('send', 'identify');
よくある質問
Q. 別々のKARTEプロジェクトの計測タグ2つを同一Webページに設置する場合、その両方でkrtの名称変更設定をする必要がありますか?
- 片方のプロジェクトについて名称変更すれば、名称の衝突は解消されるため問題ありません