サイトに計測タグを埋め込んだときのKARTEの大まかな挙動と、ユーザーの識別についてご説明します。
サイトに計測タグを埋め込むとKARTEのJavaScriptがブラウザ上で実行され、以下の3つのことが行われます。
KARTEユーザーを認識のためにCookieを発行する
KARTEでは、ユーザーの認識のためにサイト上に1st. party Cookieのkrt.vis
を発行します。
- 有効期限
- 最終アクセスから2年間
- ただし、ブラウザの仕様等により2年間を待たずに削除されるケースもあります
- 参考: ITP2.3に対するKARTEの対応や影響について
- ドメイン
- デフォルトでは、サブドメインを除いた「eTLD+1レベル」にCookieが付与されます
「eTLD+1レベル」とは「shop.yoursite.com」や「blog.yoursite.com」だと共通して「.yoursite.com」に該当し、サブドメインを横断したユーザーのトラッキングが可能になります。 - サブドメインにCookieを発行することも可能です
- デフォルトでは、サブドメインを除いた「eTLD+1レベル」にCookieが付与されます
krt.vis
というCookieは、1st. party Cookieです。
広告等で使用されるいわゆる3rd party cookieとは異なり、貴社サイトで発行したユーザーIDを他社サイトで使用するようなことはありません。
また、特定のデバイス・ブラウザでトラッキングできない、広告と認識されてブロックされるといったリスクは少なくなります。
KARTE上ではこのCookieの値を、アクセスしたユーザーのID(ビジターID)として扱います。
ユーザーの行動をKARTEに送信する
ほかの解析系サービスのタグと同じように KARTEのタグ(計測タグ) を設置することで、KARTEにユーザーの行動を送信します。
タグ設置のみで送信されるのは、基本的に閲覧イベント(viewイベント)のみです。
これらの行動イベントについては、前述のクッキーのユーザーIDに紐付けて送信され、ユーザー毎でまとめて確認ができます。
取得されるviewイベントのサンプル
{
"values": {
"view": {
"_source": "web",
"visitor_id": "xxxxxxxxx",
"session": {
"session_view_count": {
"user_id_xxx": 1
},
"session_spend_time": {
"user_id_xxx": 10
},
"session_last_date": {
"user_id_xxx": 1573438381
},
"session_last_time": 1573438381116,
"session_id#session": "user_id_xxx",
"is_new_session": false
},
"access": {
"os": {
"name": "Mac OS",
"version": "10.14.3",
"all": "Mac OS/10.14.3"
},
"engine": {
"name": "WebKit",
"version": "537.36"
},
"browser": {
"name": "Chrome",
"version": "78.0.3904.70",
"major": "78",
"all": "Chrome/78.0.3904.70"
},
"user-agent": "Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_14_3) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/78.0.3904.70 Safari/537.36",
"language": "ja",
"screen": {
"availTop": 23,
"availLeft": 1680,
"availHeight": 1417,
"availWidth": 2560,
"colorDepth": 24,
"height": 1440,
"pixelDepth": 24,
"width": 2560
},
"uri": {
"url": "https://admin.karte.io/p/xxx/user",
"protocol": "https",
"host": "admin.karte.io",
"path": "/p/xxx/user",
"anchor": "",
"query": "",
"queryKey": {}
},
"title": "リアルタイムユーザー - KARTE.IO - KARTE",
"in_referrer": {
"url": "https://admin.karte.io/",
"protocol": "https",
"host": "admin.karte.io",
"path": "/",
"anchor": "",
"query": "",
"queryKey": {}
}
},
"date": 1573438381
}
}
}
上記のように、閲覧したページのタイトルやURL、アクセスブラウザの情報、リファラ情報、などが取得されます。
接客サービスをサイト上に表示する
計測タグは、KARTEの管理画面で設定した接客サービスを配信する機能も備えています。
そのため、何らかの理由で計測タグを設置していないページでは、ユーザーの行動が取得できないだけでなく、接客サービスも配信されません。