代表的なジャーニー施策である、「アンケート回答による分岐ジャーニー」の考え方と作成する流れを具体例を参考に解説します。ハンズオンした場合の推定所要時間は15分です。

参考情報として、ジャーニーに関するサポート記事一覧は下記です。
https://support.karte.io/docs/campaign/Journey

アンケート回答による分岐ジャーニー

定義

アンケート設問に対する回答内容によって、その後のシナリオを分岐させるジャーニーを指すこととします。

活用目的のケース

アンケートの回答内容に応じたシナリオの分岐

ジャーニーのレシピ

下記の具体的なケースを想定し、「アンケート回答による分岐ジャーニー」を作成する流れを解説します。
お手元のKARTE環境を開き、ハンズオン形式で操作いただくとより理解を深めていただけます。

想定する要件

項目 要件
ターゲットユーザー 新規(初回来訪) ユーザー
ゴール 購入
シナリオ概要 初回来訪ユーザーに好きなコンテンツをアンケートを出して、その回答によっておすすめコンテンツをポップアップで出す

ジャーニーの作成

ジャーニーの新規作成とゴールの設定

新規にジャーニーを作成し、「アンケート回答による分岐」タイトルを入力します。(下記画像①)
そして、アンケートを出した後におすすめのコンテンツを出して購入してもらうのが目的のジャーニーですので、「購入」をゴールとして指定します。(下記画像②)
null

エントリー条件の設定

「ターゲットを選択」をクリックすると詳細設定のウインドウが右から開きます。
エントリー名は「初回来訪ユーザー」とします。

判定タイミングには「リアルタイム」と「定期実行」の2種類が存在します。

判定タイミング 説明
リアルタイム リアルタイムにターゲット判定し、その後の接客をすぐに配信ができます(初回来訪セッションなどの施策向き)
定期実行 一日に一回(毎日未明に)まとめてターゲット判定をし、1~30日後に接客配信ができます(休眠復帰やステップ施策向き)

今回はユーザーのサービス初回来訪時から接客を行いたいので「リアルタイム」(下記画像①)を選択します。

続いて「行動条件」と「属性条件」を設定します。

条件タイプ 説明
行動条件 ユーザー行動に基づく条件であり、イベントで設定します
属性条件 ユーザーに付帯する属性の条件であり、イベントで直接送った値やそれを集計した結果が利用できます

今回は「直近24時間」に「閲覧」が発生した(下記画像②)、という行動条件で新規ユーザーを、来訪回数が1回という属性条件(下記画像③)で初めて来訪したユーザーをターゲットとして設定します。

ここまででエントリーターゲットを「保存」します。
null

接客の設定

ターゲットユーザーのエントリー後、初めて配信される接客を作成します。

ターゲットのノードにカーソルを合わせると「+」のアイコンが表示されるので、それをクリックして「接客を追加」→「アンケート」と進みます。
null
すると、アンケートのノードが作成されるので、それをクリックして詳細を設定します。

ジャーニーにエントリー後、始めての接客では好きなコンテンツを聞くアンケートを行うことを想定しました。
接客サービス名を入力し、「アクションを追加」ボタンをクリックして接客の詳細を作成します。
「最近作成したアクション」または「テンプレート」からアクションを追加できますが、今回はテンプレートから作成しました。
null
ジャーニー上に接客を作成する工程は従来の通常の接客設定を行う操作と同様に、配信トリガーや同時配信制御などを設定してください。作成した接客サービスを保存するとジャーニー画面上にプレビューされます。
以降では接客アクションの設定工程は割愛します。
null

分岐の設定

続いて後続の接客を作成していきます。

直前の接客の枠にカーソルを合わせると「+」のアイコンが表示されますので、それをクリックして接続の条件を設定します。ここでは直前のアンケート接客を回答してもらったユーザーに回答結果に応じたポップアップを配信することにします。
null

作成した個々の接客は配信開始タイミングを設定することができます。
ここではアンケートを答えたあとの次以降のページビューでポップアップを出したいので、すぐに配信を選択します。
null

同様の要領で接客サービスの内容を埋めていきます。
null

しかし、これだとアンケートの回答内容に関係なくアンケート回答した人には後続のポップアップが出てしまいます。そこで、アンケート結果に応じて出すように設定しましょう。
KARTEのイベント条件を管理画面で設定する場合、一度でもイベントが発火しないと条件選択に表示されないため、テスト機能を用いてアンケート回答結果のイベントをサンプル発火させ、分岐条件を作成する必要があります。

接続ロジックのアンケート回答の選択の下部に「詳細を設定」がある(下記画像①)ので、そこをクリックすると、右側に詳細設定のモーダルが出現します(下記画像②)。
そして、テストするボタン(下記画像③)を押してもらい、テスト画面でアンケートに回答してイベントを起こします。
具体的なテストの進め方は https://support.karte.io/faq/IZlqAalnlm8rn27bymr80 を参考にしてください。

null

上記のテストが終われば、ジャーニーの画面をリロードしてもらい、接続ロジックの詳細設定に戻ります。
そこで条件を追加して、アンケート回答を記入して、適用します。

null

null

そして保存すると、一番シンプルなアンケート回答後にポップアップを表示するジャーニーは完成です。

ここから、さらに分岐を追加するには、アンケート接客の枠にカーソルを合わせると「+」のアイコンが表示されるので、接客を追加してください。
参考: https://support.karte.io/post/36dxJ045wkA1zfwWStnuMY

null

最終的には、このようなジャーニーができました。
null

「アンケート回答による分岐ジャーニー」の作成の流れの解説は以上です。
ぜひこのレシピを参考にしつつ、カスタマイズを加えてオリジナルのジャーニーを作成してみてください。