初回購入ユーザーの初回購入からN日後にメールを配信します。例えば以下のような施策が実施可能です。
- 初回購入者に初回購入から7日後にクーポンメール
- 初回購入者(かつサイト来訪なしに)初回購入から15日後にクーポンリマインドメール
- 初回購入者(かつサイト来訪なしに)初回購入から30日後クーポン期限通知メール
はじめる前に
事前に以下の準備が必要になります。
- メール配信するために Sendgrid連携 またはMessage機能の契約が必要になります。
- Sendgrid連携の詳細は、SendGridとの契約・設定について をご参照ください。
- Message機能の詳細はKARTE Message βをご参照ください。
- 購入情報を利用する場合は カスタムイベント(buy) が必要になります。
- 詳細は、コンバージョンタグの設置 をご参照ください。
ジャーニーのレシピ
下記の具体的なケースを想定し、「初回購入ユーザーの初回購入からN日後にメールを配信するジャーニ」を作成する流れを解説します。
お手元のKARTE環境を開き、ハンズオン形式で操作いただくとより理解を深めていただけます。
想定する要件
項目 | 要件 |
---|---|
ターゲットユーザー | 初回購入(購入回数が1) かつ 直近1週間サイト来訪がない |
ゴール | 購入 |
シナリオ概要 | ターゲットユーザーに対して段階的にクーポンを訴求し、2回目購入を促進する |
ジャーニーの作成
ジャーニーの新規作成
新規にジャーニーを作成、立ち上げ、タイトルを入力します。
今回は「2回目購入を促進するクーポン施策」としました。
ゴールの設定
今回の想定は2回目購入を促進する目的のジャーニーですので、「購入」をゴールとして指定します。
ゴールしたユーザーを除くオプションはONにしておきます。
エントリー条件の設定
「ターゲットを選択」をクリックすると詳細設定のウインドウが右から開きます。
エントリー名は「初回購入ユーザー」とします。
判定タイミングには「リアルタイム」と「定期実行」の2種類が存在します。
判定タイミング | 説明 |
---|---|
リアルタイム | リアルタイムにターゲット判定し、その後の接客をすぐに配信ができます(初回来訪セッションなどの施策向き) |
定期実行 | 一日に一回(毎日未明に)まとめてターゲット判定をし、1~30日後に接客配信ができます(休眠復帰やステップ施策向き) |
今回は初回購入から時間が経過したユーザーに対して接客を行いたいので「定期実行」を選択します。
続いて「行動条件」と「属性条件」を設定します。
条件タイプ | 説明 |
---|---|
行動条件 | ユーザー行動に基づく条件であり、イベントで設定します |
属性条件 | ユーザーに付帯する属性の条件であり、イベントで直接送った値やそれを集計した結果が利用できます |
今回は、「直近24時間」に「購入」が発生した、という行動条件と、購入回数が1という属性条件(ディメンション)で、初回購入ユーザーをターゲットとして設定します。
ここまででエントリーターゲットを「保存」します。
接客の設定
ターゲットユーザーのエントリー後、初めて配信される接客を作成します。
ターゲットのノードにカーソルを合わせると「+」のアイコンが表示されるので、それをクリックして「接客を追加」→「メール」と進みます。
すると、メールのノードが作成されるので、それをクリックして詳細を設定します。
ジャーニーにエントリー後、最初の接客ではお得なクーポンの訴求をメールで行うことを想定しました。
接客サービス名を入力し、「アクションを追加」ボタンをクリックして接客の詳細を作成します。
ジャーニー上に接客を作成する工程は従来の通常の接客設定を行う操作と同様です。
公式テンプレートや過去に作成したアクションを利用して、接客を作成できます。
以降では接客アクションの設定工程は割愛します。
作成した接客サービスを保存するとジャーニー画面上にプレビューされます。
初回購入から7日後にメールを配信したいので、ジャーニー上の接客で「7日後に配信」と設定します。
後続の接客の設定
続いて後続の接客を作成していきます。
直前の接客の枠にカーソルを合わせると「+」のアイコンが表示されますので、それをクリックして接続の条件を設定します。
ここでは初回購入から7日後のメールに続いて、条件なしで、さらに7日後にクーポンリマインダメールを配信することを想定します。
なお、ゴールしたら抜けるオプションをONにしているため、最初の接客の後にゴール(購入)したユーザーへは、クーポンリマインダメールは配信されません。
クーポンリマインダメールのアクションを作成し、接客を保存したら、ジャーニー上の接客で「7日後に配信」と設定します。
さらに7日後に、クーポン有効期限通知メールを送ると、以下のようなジャーニーになります。
以上がジャーニーで簡単に設定できるシンプルな2回目購入促進のステップメールでした。
応用編
2個目の接客を配信する条件として、1個目のクーポンメールを配信してからサイトに来訪していないユーザーをターゲットにしたい場合の方法を説明します。
ジャーニーの設定イメージは以下の通りです。
- 最初の接客の後に、「7日以内に閲覧イベントが発生していない」という条件を追加します
- 2個目の接客は、「1日後に配信」と設定します。
このように設定すると、それぞれの接客が配信される時間軸は以下のようになります。
- 初回購入発生日:X日
- 最初の接客の配信日:X+7日
- 2個目の接客の配信日:(最初の接客後、7日以内に来訪がないという判定し、その1日後、つまり)X+15日後