概要

お客様でご契約しているSendGridとKARTEをAPI連携し、KARTEの接客サービスを用いたメール配信とKARTE上での効果測定を実施することが可能です。

<連携イメージ>

例えば以下のように、KARTEとSendGridの両方のメール配信機能を活用することもできます。

  • KARTE
    • KARTEのセグメントを使って、KARTE上で計測しているユーザー行動をトリガーとしたメール配信を行うことが出来ます
    • KARTEの接客サービスを作成して、SendGridのAPI経由でメール配信することが出来ます
  • SendGrid
    • SendGridのマーケティングキャンペーン機能を利用してメールの一斉配信することが出来ます
      アドレスリストの登録やテンプレートの作成はお客様にて実施いただきます
Sendgirdの各種機能については、SendGrid代理店へお問い合わせください。

ご利用の流れ

1. SendGridと契約
ご契約はお客様ご自身にて SendGrid にお申込みいただきます。
フリープランから、KARTEとのAPI連携機能をご利用可能です。

なお、SendGridは「ライセンスの譲渡および二次ライセンスは不可」となっております。
受託や運用代行を行なっている企業様からも代理申し込みはできないため、必ずご利用企業様から直接お申し込みください。

料金プランは Sendgrid > plan をご参照ください。

2. ドメイン準備(新たにSendgridと契約を開始されたお客様)
※ 既にSendgridと契約している場合は 2. ドメイン準備(既存のSendgrid契約にKARTEとの連携を追加するお客様) へ移動してください。

SendGridの手順に従い、メール送信に利用するドメインの準備DNS設定をお願いいたします。

ご準備頂くドメインはこれまで別のSendgridアカウントからのメール配信に利用していない「ドメイン」または「サブドメイン」である必要が有ります。
info@company.comのようにcompany.comドメインを利用してメールを送信している場合、company_mail.com(別ドメイン)やmail.company.com(サブドメイン)など、新しいドメイン / サブドメイン をご準備ください。

Sendgrindのチュートリアルとして Sendgrid > 独自ドメインを利用する をご参照ください。

DNS設定については Sendgrid > 独自ドメインを利用する > DNSにレコードを追加する をご参照ください。

2. ドメイン準備(既存のSendgrid契約にKARTEとの連携を追加するお客様)
既存のSendgrid契約の場合、既にドメインの準備及び、DNS設定が完了しているケースがほとんどです。

そのまま以下の設定に進んでいただいても問題ありませんが、新たにKARTE用の「サブユーザ」を作成いただくことを推奨しております。
作成する方法は Sendgrid > サブユーザの作成/管理 をご参照ください。

作成したサブユーザーで以降の設定を行うことで、既にご利用のメール配信と、KARTEからのメール配信の通数を分けて管理する、といったことが可能になります。

また、その場合ドメイン設定は親アカウントのドメイン設定をサブユーザーに引き継ぐことが可能です。
詳しくは Sendgrid > 既存の独自ドメイン利用(Sender Authentication)設定を他のサブユーザと共有できますか? をご参照ください。

3. SendGrid API Key 払い出し(新たにSendgridと契約を開始されたお客様)
SendGridの管理画面の Settings > API Keys より、API Keyを作成します。

3. SendGrid API Key 払い出し(既存のSendgrid契約にKARTEとの連携を追加するお客様)
作成した、サブユーザーの管理画面で、 Settings > API Keys より、API Keyを作成します。

API KeyのPermissionにはRestricted Accessを選択し、以下の権限を設定してください。

  • 「Mail Send」の「Mail Send」
  • 「Stats」の「Stats Overview」

ここで作成したAPI keyを、項番4でKARTEに設定します。

4. KARTE管理画面でのSendGridプラグイン設定

  1. グローバルメニューの「すべてのメニュー」の下にある「プロジェクト名」表示箇所をクリック
  2. 「切り替え」をクリック
  3. プロジェクト名の横にある「歯車アイコン」をクリック
  4. 「詳細設定」をクリック
  5. 詳細設定のサイドバーにある「その他設定」をクリック
  6. プロジェクト設定の「sendgridプラグイン」をクリック

設定画面で下記の内容に従って設定し、保存ボタンをクリックして設定を保存してください。

設定項目 説明
有効化 「有効化」チェックボックスにチェックを入れてください
API key SendGrid管理画面からAPI keyを払い出し、設定してください。
送信アドレス メール送信時のアドレスです。(ヘッダFrom)
送信者名 メール送信時の送信者名を設定してください。
返信先アドレス メールの返信先アドレスを設定してください。お客様が受信できるメールアドレスをご指定ください。
クリックトラッキングの無効化 メールのリンククリックの効果を測定する場合はチェックはいりません。
開封トラッキングの無効化 メールの開封の効果を測定する場合はチェックはいりません。
通知先メールアドレス 送信制限数に対する警告や上限に達したときのメール通知先を設定できます。

5. SendGrid Webhook設定
SendGridのイベントをKARTEに連携するためのWebhook設定を行います。
SendGrid管理画面の Settings > Mail Settings > Event Webhook に、以下のHTTP POST URLを設定してください。

https://t.karte.io/hook/#{api_key}/sendgrid/event

上記URLの#{api_key}部分に、KARTEのAPIキーを入力します。
Events to be POSTed to your URL:DELIVERABILITY DATAおよびENGAGEMENT DATAには全てチェックを入力ください

6. 接客サービス配信
配信前に必ず メール開始前準備について をご確認ください。

通常のKARTEのメール配信と同じように、接客サービスを配信してください。

KARTEの接客サービスを使ってメール配信をすれば、KARTEのセグメントを使ったメール配信や、KARTE上で計測しているユーザー行動をトリガーとしたメール配信を、SendGridとAPI連携して送信することが可能です。

サービス仕様

1. メール送信条件
KARTEで取得しているユーザーデータを元に、以下の条件に当てはまる場合にKARTEからSendGridにメール送信リクエストを連携します。

  • ユーザータグ(identifyイベント)のemailが存在する
  • ユーザータグ(identifyイベント)のsubscriptiontrue

2. メール停止条件
KARTEでメール送信失敗(talk_message_fail)を検知すると、該当ユーザーデータのsubscriptionfalseにします。
これにより次回以降配信がされません。

また、SendGridの機能でもバウンス管理機能があります。
詳細は Sendgrid > バウンス(メールの不達)を管理する をご参照ください。

SendGridのソフトバウンスの仕様としては、最大72時間リトライする仕組みがあります。
リトライの結果、送信に成功した場合には、KARTEではメール送信失敗(talk_message_fail)とはなりません

メール再送条件:
KARTEとSendGrid両方で停止条件を解除する必要があります。

3. イベント連携
KARTEから送信したメールについては、SendGrid側からKARTEに以下の結果イベントを連携しています。
Sendgrid Webhook設定 をしていることが前提です。

イベント名 プラグイン 説明
_sendgrid_delivered SendGrid メールが正常に到達されたイベント
_sendgrid_bounce SendGrid メールが正常に到達しなかったイベント
_sendgrid_dropped SendGrid SendGrid側でメールを配信しなかったイベント(Quotaを超えたなど)
_sendgrid_spamreport SendGrid 受信者にスパム判定されたイベント

ハードバウンス/ソフトバウンスの種別については、_sendgrid_bounceイベントのtrack項目の中で、type=bounce(ハードバウンス)/type=blocked(ソフトバウンス)を見れば確認可能です。

参考: イベントリファレンス

4. 効果測定
KARTEから送信したメールについては、開封・クリックを測定可能です。
プラグイン設定画面で、「クリックトラッキングの無効化」「開封トラッキングの無効化」を行うと、トラッキングが無効になります。

開封・クリックトラッキングが有効な時は、以下のようなイベントが発生します。

イベント名 プラグイン 説明
talk_message_open SendGrid メッセージを開封したイベント
フィールドapp_nameでsendgridという値が発生します
message_click SendGrid 短縮URLリンクをクリックしたイベント
フィールドapp_nameでsendgridという値が発生します

参考: メール配信 - 開封数やクリック数を正しく計測できますか?

その他

SendGridの管理画面にてバウンスリストのダウンロードやバウンス登録解除が可能です

SendGridに関するサポートは、SendGrid代理店にお問い合わせください

API Keyを更新したい場合は下記の手順で更新することができます

  1. ご利用の流れ > 3. SendGrid API Key 払い出し を参考に新しいAPI Keyを発行してください
  2. ご利用の流れ > 4. KARTE管理画面でのSendGridプラグイン設定 を参考に、API Keyの部分に発行した新しいAPI Keyを入力してください
  3. SendGridの管理画面の Settings > API Keysへ遷移し、古いAPI Keyを削除してください