ユーザーに最適なコンテンツを提供するためのパーソナライズ配信

サイトに訪れるユーザーは、それぞれ異なる目的や興味を持っています。特に多様なコンテンツを扱うサイトでは、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを提供しないと、すぐに離脱されてしまうことがあります。訪問者にとって魅力的なコンテンツを見つけられないことは、サイト離脱の大きな原因です。そのため、サイトの規模や業種に関係なく、ユーザーごとにパーソナライズされた最適な体験を提供することが非常に重要です。

KARTE Blocksでは、施策の対象ユーザーを設定することで、条件に当てはまるユーザーにだけ特定のブロックを配信することができます。本記事では、KARTE Blocksを使ってブロックのパーソナライズ配信を設定する方法をご紹介します。

なお、パーソナライズ配信の基本や実践方法を学びたい方は、パーソナライズ配信の基本と実践方法をご参照ください。

パーソナライズ配信の設定方法

パーソナライズされたブロックの配信は、施策設定画面の[配信条件]セクションで、ターゲットユーザーの絞り込み設定を行うことで簡単に実現できます。KARTE Blocksでは、以下の2種類のセグメントを使って、ユーザーに合わせたパーソナライズが可能です。

  1. 閲覧情報のセグメント(Blocksのセグメント)

  2. すべてのユーザー行動データを使ったセグメント(Insightのセグメント)

セグメントの詳細については、セグメント機能概要をご参照ください。

※ 1と2で設定した条件は、掛け合わせ(AND条件)での絞り込みが可能です。

カスタムセグメントの活用

KARTE Blocksでは、プリセットされたセグメント(例えばデバイスや初回来訪など)に加えて、必要に応じてカスタマイズしたセグメントを作成することもできます。カスタムセグメントを使うことで、さらに細かいターゲティングが可能になります。

詳しい設定方法は、以下のリンクを参照してください。

パーソナライズ配信後の効果測定

配信後は、施策詳細画面から効果を確認できます。以下の2つの方法で、パーソナライズ配信の効果を分析することができます。
効果測定の方法については、施策の効果数値を確認する方法を参考にしてください。

  • パターン別の効果
    • 任意のゴールと集計期間を設定し、訪問数やゴール率などをゴールごとに確認できます。
    • 施策詳細画面[パターン毎の効果]タブから確認できます。
  • ブロック別の効果
    • ブロックごとの表示数やクリック率などを、設定したゴールに基づいて確認できます。
    • 施策詳細画面[ブロック毎の効果]タブから確認できます。

発展的な活用方法

A/Bテストで変更なしのパターンとブロックの効果を比較する方法

特定ユーザーに限定したA/Bテストを実施し、ページの元内容(変更なしのパターン)とパーソナライズされたブロック(テストパターン) の効果を比較したい場合には、追加の設定が必要です。

設定例:初回来訪者を対象としたA/Bテスト

初回来訪者に限定した施策で、ページの元内容(変更なしのパターン)を配信率 20%で、ブロック(テストパターン)を配信率 80%で設定した場合、テストパターンと比較できる数値は、以下の2つの条件を満たすユーザーの合計値として集計されます。
この合計値は施策詳細画面などのブロック毎の効果を見るリストで[その他]の行に表示されます。

  1. オリジナルの状態の表示数
    • 初回来訪ユーザーで、施策の対象ではあったがブロックの配信が行われなかった場合
  2. 他の施策の配信が実施されたユーザー
    • 初回来訪ユーザー以外(施策の対象外)だった場合
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比較のための設定方法

ページの元内容(変更なしのパターン)とブロック(テストパターン)の効果を明確に比較したい場合には、以下の手順で対応してください。

  1. 追加のパターンを設定
    テストパターンのほかに、ページの元内容(変更なしのパターン)を保持するためのパターンを1つ、新たに作成します。

  2. 効果を比較したい箇所をブロックとして選択・編集
    ページの該当箇所をブロックとして選び、内容を元の状態のまま保存します。

この設定により、ページの元内容(変更なしのパターン)とブロック(テストパターン)の効果を明確に区別し、比較できるようになります。
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