KARTE LiveではWebサイトにおけるユーザーの実行動を動画で見ることが可能です。
活用に当たって、事前にユーザー行動を取得する許諾(パーミッション)を得て、そのユーザーにだけLiveで行動を見られるようにすることもできます。

通常、KARTE LiveはKARTEを導入しているWebサイトであればKARTE本体の利用規約の範囲内で活用することができます。
本記事で紹介するパーミッションは、例えばカスタマーサポートでのお客様対応時におけるLive活用など、顧客情報管理に深く配慮をする必要がある場合にご利用いただくことを想定しています。

設定の順序

下記の順で設定を行います。

  1. 接客サービスを作成する
  2. パーミッション取得の形に接客の内容・文言・ボタン等を修正する
  3. 該当ユーザーに接客を配信する
  4. 「パーミッション許諾ユーザー/パーミッション未許諾ユーザー」をそれぞれセグメントとして作成する
  5. KARTE Live用スクリプトの配信対象者に4のセグメントを設定して配信する
Liveパーミッション取得専用のテンプレートは廃止となりました。

テンプレートから接客サービスを作成する

パーミッション取得用の接客サービス(※以下パーミッション接客)を作成します。
※パーミッション取得専用のテンプレートは現状無いため、以下活用しやすいテンプレートを用いた例を紹介します。

接客の選択

  • 接客サービス作成 > ユーザーに「見せる」 > 「通知」からテンプレートを選びます
    • notification02, 04, 06などが今回のパーミッション取得用にカスタマイズしやすいものです

接客内容の編集

  • 見出し(例): サイトからリクエストが届いています。
  • 詳細文(例): アナリティクスデータの表示・取得
  • ボタンラベル(例): 承認する

上記の例文を参考に接客内容を「パーミッション取得」用に編集します。
もちろん、指定するテンプレートは他のものを使ったりデザイン自体を編集いただいても問題ありません。

ボタン押下時には「パーミッション許諾」と判定できる専用イベントが発生するような設定(plugin_live_identifyのようなイベントを発生させます)を入れていただくことが必要となります。

上記内容以外については、通常の接客サービス作成フロー同様に作成を進めます。
※通常の接客サービス作成の流れについてはこちらのドキュメントをご参照ください。

該当ユーザーにパーミッション接客をテスト配信する

接客サービスの表示・クリック(許諾)がすぐに確認できるユーザー(自分自身・チームメンバー等)に作成したパーミッション接客をテスト配信しましょう。
※テスト配信方法についてはこちらのドキュメントをご参照ください。

テスト配信された接客でボタン押下をしてください。

KARTE管理画面に戻り、該当ユーザーのストーリー画面で設定した専用イベントが発生していることを確認できれば成功です。

「許諾ユーザー/未許諾ユーザー」をそれぞれセグメントとして作成する

発生した専用イベントを用いてセグメントを作成します。

テスト配信後、パーミッション接客を本番配信する時は、

  • パーミッション接客対象者 = Liveで対象とするユーザーセグメント
  • パーミッション接客非対象者(除外条件) = Live許諾ユーザー(パーミッション取得済ユーザー)

を設定してください。

KARTE Live用スクリプトの配信対象者にセグメントを設定し配信する

KARTE Live用スクリプトの配信対象者として上記で作成した「Live許諾ユーザー」を設定します。

null

これでパーミッションを得たユーザーにのみKARTE Liveが配信され動画を見ることが可能となります。
正確にはパーミッション接客の「承諾」を押下したことをトリガーにKARTE Live用スクリプトが配信されるので、承諾直後からLiveでユーザー行動を動画で見ることが可能となります。

留意点

  • 通常の接客サービス同様、アクセス毎/セッション毎/ユーザー毎しか配信制御設定はできないため、一度許諾せずに接客サービスを無視/閉じる行動を取ったユーザーに再度接客サービスを表示させるには少々工夫が必要となります。参考例を幾つかご紹介します。
    • 例: 接客サービス作成の「オプション」で「表示回数を1日X回まで」とし「Y回閉じたユーザーへの配信を停止」することで、接客を閉じずに気づかないままでいたユーザーには定期的にパーミッションのご案内が出ている状態を作る
  • 一度パーミッション許諾を行ったユーザーの許諾取り消しを行う場合、上記で作成したセグメントから該当ユーザーが外れる状態を作る、または、別途「KARTE自体のオプトアウト導線」を用意することが必要となります。
    • ただし、KARTE自体のオプトアウトをユーザーが行った場合、該当ユーザーにはLive以外の行動解析(及び接客サービスの配信等KARTEで行うアクション全般)も行われなくなるためご注意ください。
      • オプトアウトの詳細についてはこちらをご確認ください。