「Insightのセグメント」とは?
KARTE BlocksとKARTE Insightを併用している場合、KARTE Insightで利用しているユーザーのセグメント情報をKARTE Blocksの配信条件で利用することができます。
KARTE Insightで作成したセグメントのことを、Blocksでは「Insightのセグメント」と呼んでいます。
なお、Blocksセグメントを利用して設定したセグメントを、ここでは便宜的に「Blocksのセグメント」と呼びます。
「Insightのセグメント」利用時の注意点
KARTE Blocksが参照するInsightのセグメント情報は「1PV前に判定されたセグメント」です。
このような仕様になっている理由は、KARTE Blocksが同期的で素早いページコンテンツの書き換えを実現するためには「Insightのセグメント」の判定を待っていては遅いためです。
※Blocksのセグメント判定はクライアント側(ブラウザ側)で行っており、Insightのセグメント判定はサーバー側で行なっています。
「Insightのセグメント」を利用してブロックをパーソナライズ配信する際は、1PV前のセグメント情報を元に配信される、という点にご注意ください。
「Blocksのセグメント」との違い
KARTE Blocksでは、「Blocksセグメント」を使った独自のセグメント判定機能を利用して配信条件を設定することができます。
「Insightのセグメント」を利用する際には、1PV前のセグメント情報を利用することになりますが、KARTE Insightで利用している全てのイベントデータとユーザーデータを利用してセグメントを作成することができるため、用途に応じて使い分けることで、より柔軟なパーソナライズ配信を行うことが可能です。
/ | Blocksのセグメント | Insightのセグメント |
---|---|---|
判定のタイミング | 現在のPV | 1つ前のPV |
条件設定に使える情報 | ブラウザから取得できるデバイス・行動情報のみ | あらゆるイベントデータとユーザーデータ |
KARTE Insightでも使えるか? | 使えない | 使える |
「Insightのセグメント」を利用した場合の処理の流れ
「Insightのセグメント」を配信条件に使用した場合、セグメント情報はユーザーが使っているブラウザのlocalStorageに保存されます。Blocksによるページコンテンツ更新のタイミングとlocalStorageにセグメントが保存されるタイミングの前後関係は、次の図の通りです。
初回来訪時(初回来訪の1PV目)にはlocalStorageにセグメント情報が存在しないので、参照できるセグメント情報がなく、セグメント別での書き換え(パーソナライズ配信)ができません。
ページAに遷移した時にのセグメントAの情報がlocalStorageに保存されるため、ページBに遷移したタイミングではセグメントAの情報を参照して書き換えを行うことができます。
初回来訪ユーザーに対してランディング時のページを書き換えたいケース
具体的なユースケースで詳しく見ていきましょう。
- 対象となる「Insightのセグメント」
- 「初回来訪」
- 書き換え対象ページ
- トップページ(ランディング時のページ)
もし「初回来訪」のユーザーがトップページから流入した場合は、前述した「セグメント判定が1PV遅れる」という理由から、残念ながら1PV目に「初回来訪」ユーザーに対してトップページのコンテンツ書き換えを実行することはできません。
代わりにBlocksの「セグメント条件」を利用し、「来訪回数が1に等しい」という条件を指定することで、初回来訪ユーザーのみにブロックを配信することができます。
初回購入ユーザーに対して購入完了ページを書き換えたいケース
- 対象となる「Insightのセグメント」
- 「初回購入完了」
- 書き換え対象ページ
- 購入完了ページ
もし購入完了ページで「初回購入完了」セグメントに入る場合、同様の理由から、購入完了ページでの「初回購入」ユーザーへのブロックの書き換えを実行することはできません。
なお、購入完了ページの閲覧を「購入」とみなせる場合、次のように「購入回数」を示す「Blocksセグメント」を作成することで、このシーンを実現することができます。
- 「購入回数」を示すセグメントの条件
閲覧 > 閲覧ページのパス名 > 一致回数
(購入完了ページのページパス)
- 例)
/purchase/complete
- 例)
※Blocksセグメントは、条件作成後のデータしか利用できない点に注意してください。詳細はこちら。
注意事項
Blocksのセグメントとの併用
1つの配信条件内で、「KARTEのセグメント」とセグメント条件を利用した「Blocksのセグメント」を併用して条件設定することも可能です。
「KARTEのセグメント」と「Blocksのセグメント」を併用した場合、その両方に合致するユーザーに対してコンテンツの書き換えが実行されます。(つまり、AND条件になります。)
Insightのセグメントを「該当しない」と除外条件で指定している場合
上記で記載した仕様と同一です。
過去Insightのセグメント判定が一度もされていない、初回来訪・1PV目の場合、該当の配信条件・パターンに紐づいているブロックは配信されません。
1PV前の解析情報がなく、Insightのセグメントに合致していないかどうか判定できないためです。
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