不要なコンテンツを非表示にしたり、一部のユーザーに対してあるコンテンツを非表示にしたりすることで、UXを向上し、コンバージョンを促進する施策の設定方法をご案内します。

  • 必要なイベント:閲覧(view
    • ※購入(buy)、ユーザー属性情報(identify)を利用した高度なパーソナライズをする場合、カスタムイベントタグ の設置が必要となります。
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施策の概要

  • 目的:不要なコンテンツを非表示したり、一部のユーザーに対してあるコンテンツを非表示にしたりすることで、UXを向上し、コンバージョンを促進する
  • ゴール:資料請求・申し込み・購入・セッション内PV数(回遊)
  • 主なターゲット:全員・会員登録しているユーザー・初回来訪ユーザー
  • 配信するページ:トップページ

設定方法

手順1:セグメントを作成する

  • サイト閲覧のデータを利用する場合は、「Blocksのセグメント」を作成してください。
  • 購入データやユーザーデータを利用する場合は、「Insightのセグメント」作成してください。
    補足

    Insightのセグメント機能では、主にKARTEタグを通じて計測したイベントデータを参照しセグメント判定します。 view(閲覧)イベントなど自動で計測するイベント以外でセグメントを作成したい場合、カスタムタグを追加で設置して必要なイベントデータを計測してください。

Blocksのセグメント

今回はBlocksのセグメントの作成方法を説明します。
ブロックスのグローバルナビゲーションより[セグメント]にアクセスし、以下の「Blocksのセグメント」 を作成します。

  • 来訪回数によって分ける
  • 特定のページの閲覧によって分ける

来訪回数によって分ける

初回来訪

「初回来訪」というプリセットセグメントがあらかじめ用意されているので、こちらを活用してください。

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関連するセグメントと設定例

セグメント名 説明 条件
2回目の来訪 すべての期間での2回目来訪 すべての期間 > タイムウィンドウ変更 > 来訪回数(セッション発生回数) > 2に等しい
3回目の来訪 すべての期間での3回目来訪 すべての期間 > タイムウィンドウ変更 > 来訪回数(セッション発生回数) > 3に等しい
4回目の来訪 すべての期間での4回目来訪 すべての期間 > タイムウィンドウ変更 > 来訪回数(セッション発生回数) > 4に等しい
5回目の来訪 すべての期間での5回目来訪 すべての期間 > タイムウィンドウ変更 > 来訪回数(セッション発生回数) > 5に等しい
6回以上 - 10回未満の来訪 すべての期間での6回以上、10回未満の来訪 すべての期間 > タイムウィンドウ変更 > 来訪回数(セッション発生回数) > 6以上、10未満
10回以上来訪 すべての期間での10回目以上の来訪 すべての期間 > タイムウィンドウ変更 > 来訪回数(セッション発生回数) > 10以上

特定のページの閲覧によって分ける

特定ページの閲覧行動によってセグメントを設定することで、ユーザーの属性情報を取得せずともパーソナライズが可能になります。

条件設定例

  • 会員ユーザーしかアクセスできないページを閲覧した→会員ユーザー
  • 購入完了ページを閲覧した→購入経験ありユーザー
  • 特定のカテゴリページを何回も見た→特定のジャンルに興味があるユーザー

会員ユーザーしかアクセスできないページを閲覧した

  • すべての期間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数
  • 「(実際の会員限定ページのパスの値が入ります)」が1以上

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※会員限定ページの閲覧=会員ユーザーと見なせる場合の設定になりますので、あらかじめご認識ください。

購入完了ページを閲覧した

  • すべての期間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数
  • 「(実際の購入完了ページのパスの値が入ります)」「1」「以上」

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※購入完了ページの閲覧=購入完了していると見なせる場合の設定になりますので、あらかじめご認識ください。

特定のカテゴリページを10回以上閲覧した

  • すべての期間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数
  • 「(実際の特定カテゴリページのパスの値が入ります)」が10以上

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関連するセグメントと設定例

セグメント名 説明 条件
購入経験なし すべての期間で購入経験がない すべての期間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数 > /purchase/completeが0に等しい
会員登録済み すべての期間で会員登録済み すべての期間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数 > /signup/completeが1以上
会員登録なし すべての期間で会員登録していない すべての期間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数 > /signup/completeが0に等しい
今日購入した 今日購入済み 今日 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数 > /purchase/completeが1以上
1週間購入なし 直近7日間で購入していない 直近7日間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数 > /purchase/completeが0に等しい
特集ページを1回見た すべての期間で特集ページを1回閲覧している すべての期間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数 > /campaignが1に等しい
お問い合わせページを3回以上見た すべての期間でお問い合わせページを3回以上閲覧している すべての期間 > 閲覧 > 閲覧ページのパス > 一致回数 > /inquiryが3以上

※ページのパスをそれぞれ下記と仮定

  • 購入完了ページのパス:/purchase/complete
  • 会員登録完了ページのパス:/signup/complete
  • お問い合わせページのパス:/inquiry
  • 特集ページのパス:/campaign

そのほかのBlocksのセグメント作成方法についてはこちらをご確認ください。

手順2:ゴールを作成する

ブロックスのグローバルナビゲーションより[ゴール]にアクセスします。

今回は、view(閲覧)イベントを元に設定します。
KARTEタグ(計測タグ)を設置することでviewイベントは自動計測されるため、追加でイベントの計測設定なくすぐに利用することが可能です。

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業界別ゴール例

業界 中間ゴール 最終ゴール
EC・アパレルサイト 商品詳細ページ閲覧、カート投入 購入
人材サイト 気になるリスト登録、履歴書登録 求人案件応募
不動産サイト 再来訪、資料請求 来場予約、物件申込
金融・保険サイト 見積シミュレーション、資料請求 問い合わせ、商品申込

そのほかゴール作成方法についてはこちらをご確認ください。

手順3:施策を設定し、ブロックを配信する

施策を設定し、ブロックを配信します。以下の流れで設定を進めてください。

  1. 施策を作成する
  2. 配信ページを設定する
  3. パターンを設定する
  4. ブロックを編集する
  5. 配信条件を設定する
  6. 配信イメージを確認し、保存・公開する
    より詳しい操作の流れはKARTE Blocks使い方ガイド①をご参照ください。

ブロック編集の設定例

非表示にしたいブロックを選択し、「非表示」メニューをクリックします。
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右上のレイヤーパネルを使用すると、エディタ上でブロックの選択が難しい場合でも、簡単にブロックの選択が可能です(下図参照)。
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配信条件の設定例

ケース 配信条件の設定
ユーザーに表示する前に実サイトで確認したい 対象ユーザー に、「テストセグメント」に合致する、と指定
特定日時で自動的に配信したい 配信スケジュール を指定
A/Bテストしたい 複数パターン・配信率 を指定
特定ユーザーにだけ配信したい 対象ユーザー に、該当セグメントを指定

※推奨の設定条件を記載しておりますが、施策の目的やサイトの仕様によって条件はカスタマイズしてください。

効果測定

施策を公開してブロックを配信したら、自動的に効果計測が始まります。
A/Bテストの「変更なしパターン」を基準に、テストパターンのゴールの変化率や信頼度を自動で計算します。

施策の効果測定は[施策詳細]画面 >[パターンの効果]タブで行えます。
施策の効果数値の確認方法は、こちらをご参照ください。
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表示される指標の定義は以下の通りです。

ご注意ください

ブロック編集時に、前後に追加している場合、追加しているブロックのみ指標を表示します。 追加の基準となった元のブロック自体の数値は含みませんのでご注意ください。

項目 説明
表示ユーザー 日別の「ブロックが表示されたユーザーの数」の期間合計
クリックユーザー 日別の「ブロックをクリックしたユーザーの数」の期間合計
クリック率 クリックユーザー / 表示ユーザー
ゴールユーザー(表示経由) 日別の「ブロックの表示後にゴールに到達したユーザーの数」の期間合計
ゴール率(表示経由) ゴールユーザー(表示経由) / 表示ユーザー
ゴールユーザー(クリック経由) 日別の「ブロックのクリック後にゴールに到達したユーザー」の期間合計
ゴール率(クリック経由) ゴールユーザー(クリック経由) / クリックユーザー

ブロックのクリックが計測される条件

  • 次のHTML要素のいずれかをクリックしたときにトラッキングされます。
    • <a>
    • <button>
    • <input type="button">
    • <input type="submit">
    • <input type="image">
  • ブロック内に複数の計測対象要素がある場合、クリック数は合算 されます。ブロックごとに個別のクリック数を確認するには、ブロックを分けて登録するか、クリックイベントを手動設定してください。

ブロックの表示が計測される条件

  • 「ブラウザのスクリーン上に対象のブロックが50%以上表示されたタイミング」でトラッキングされます
    • 実際にブラウザ上に表示されなかった場合はカウントされません。以下のようなケースにはご注意ください。
      • 「ブロックを非表示」 にしている場合、ブロックの表示ユーザーはカウントされません。
      • ブロックの高さが0の場合には、画面内に表示されたものとしてカウントされます。
      • 極端に広い要素をブロックとして登録した場合(例:ページのコンテンツ全体)、表示数はカウントされません。
  • 上記条件に合致しない場合でも、ブロックの「クリック」が計測されると、ブロックの「表示」もされたものとしてみなし、イベントが発生します。
  • ブロックの変更が完了する直前にトラッキングされます。
    • 何か不具合などでブロックの変更がされなかった場合でも、表示数が加算される場合があります。
  • プレビューはブロックの「表示」が計測されるユーザーに含まれません。

ブロックリストの詳細についてはこちらをご確認ください。