KARTE Blocksで設定したブロックがサイトに正しく配信されない場合には、下記チェックポイントを上から順番に確認してください。
1. キャッシュが残っていないか?
ブロックの配信後30秒間はCDNにキャッシュが残ります。最新のブロックに更新されているか確認するため、以下のショートカットでキャッシュをクリアしてから確認してください。
- Windows:
Shift + F5
- Mac:
shift + command + R
2. タグが正しく設置されているか?
配信したいページに、正しいBlocksタグ(builder.js
)が正しく読み込まれている必要があります。
関連:タグ設置概要
よくある問題
- タグが設置されていない、または読み込まれていない。
- 例:Google Tag Managerの設定不備。
- 設定したタグが異なる。
- タグ設置場所や順番が間違っている。
- 例:Blocksタグがbody内に設置されている。
- 例:カスタムイベントタグが、KARTE計測タグ前に設置されている。
- 複数のタグが読み込まれている。この場合、一番上部に設置されたBlocksタグのみ読み込まれます。
- 例:検証環境用のタグが、本番環境でも読み込まれてしまっている。
確認方法
- Chrome DevToolsを開く(ブラウザで右クリック→検証をクリック)。
- 検索窓に
builder.js
と入力。
Blocksタグが設置されていると該当のHTMLがハイライトされます。
3. 設定内容がサイトに配信されているか?
3-1. 施策は公開しているか?
ブロックが紐づいている施策が「公開中」ステータスではない場合、ブロックの配信は行われません。「公開」に切り替えてご確認ください。
参考:施策を公開する・停止する
3-2. 配信は成功しているか?
配信履歴画面などで、設定内容を反映した最新のBlocksタグが問題なくサイトに配信されているかを確認します。
(管理画面での設定からBlocksタグの配信までは数秒〜十数秒程度かかります。)
エラーが起きている場合、何らかの理由により配信が失敗し、設定内容の一部(または全部)が反映されていない状況です。 再度何らかの設定を保存し、サイトへの配信を再度お試しください。
4. A/Bテストで、変更なしのパターンに割り振られていないか?
変更なしのパターンに0%より大きい配信率を設定している場合、ブロックの配信が確認できないブラウザが変更なしのパターンに割り振られている可能性があります。
可能であれば、一度テスト配信用のセグメント条件を追加し、確認したいブロックが紐づくパターンの配信率を100%に変更の上再度ご確認ください。
参考:施策をテスト公開・確認する
5. 優先度の高い別の施策で、ページの同じ場所にブロック配信されていないか?
より高い優先度が設定された施策で、ページの同じ場所にブロックの配信が行われている場合、優先度の低い施策のブロックは配信されません。
関連:施策の優先度とブロックの計測・配信
優先度が高い施策の設定を見直し、配信対象ページやユーザー、優先度の変更をお願いします。
関連:施策の優先度を変更する
6. 施策の設定に不備・誤りがないか?
ブロックの配信が確認できない施策自体の設定に問題があるケースです。 いくつかの原因が考えられるので、順にご確認ください。
6-1. 配信ページのURL条件は合っているか?
ブロックの配信を確認したページURLが、施策の配信ページ設定で登録したURL条件に合致しているかを確認します。
配信ページ設定にあるURLチェッカーを利用します。
よくある間違い例
- URL末尾に「/」が含まれているのに、「/」を含まない形でURLの完全一致で設定してしまった。
- URLにクエリ文字列(パラメータ)が含まれる場合を考慮せずに、クエリ文字列なしのURLを完全一致で設定してしまった。
6-2. ブロックエリアのCSSセレクターは合っているか?
KARTE Blocksでは、ページ内でブロックを配信する対象を「ブロックエリア」と呼んでいますが、ブロックエリアはCSSセレクターを元に識別しています。
そのため、以下のようなケースではブロックの更新が正しく行われません。
- ブロックエリアのCSSセレクターが存在しない
div > div.xxxx > a
などの場合、パス途中にあるdiv.xxxx
の.xxxx
が元ページのソースコード更新で変わっていたり、動的に出力されて都度変更になっていることがあります。- 例えば、以下のようなケースです。
- Blocksで更新したいページでCMSを併用しており、コンテンツの追加・削除などを行っている。
- 会員・非会員など、ユーザーの属性によってサイトのHTML構造自体が異なる。
- サイト側のリニューアルや改修などでHTMLの構造自体が変更された。
- 同一ページのHTML文書内に、重複するid属性が存在する
- HTMLの設計上、同一ページのHTML文書内にて重複してはならない文法の規則があります。元ページのソースコードの修正をお願いします。
ブロックエリアのCSSセレクターが正しいか確認する方法
- 施策詳細やページエディター画面で、ブロック一覧から任意のブロックエリアの詳細を確認 > CSSセレクターの値をコピー
- Chromeブラウザの開発者ツールを開く(ブラウザの右クリック→検証をクリック)
- 検索窓を表示する(Windows:
Control+F
、Mac:Command+F
) - コピーした値をペーストする
CSSセレクタの値が正しい場合、下記のように該当のHTMLが黄色にハイライトされます。検索にヒットしない場合はCSSセレクタの指定が誤っている可能性が高いです。
ブロックエリアのCSSセレクターを修正する
正しいCSSセレクターの値を取得し、ブロックエリアのCSSセレクター情報を更新しましょう。
なお、定常的にCSSセレクターの値が変更される場合は、拡張機能を用いた指定ではなく、id属性や属性セレクタのように、HTMLの構造や順序に依存しない形でブロックエリア指定していただくようお願いいたします。
KARTE Blocksでは、ページエディターでブロック編集時に自動的にブロックエリアも登録されます。id属性やユニークなclass名を参照し、最も強固な指定方法でCSSセレクターを生成します。 「#sample > div > a」「div > div > a」
参考事例:理想的な運用ルールについて
6-3. 配信条件で設定しているセグメント条件に合致しているか?
施策の配信条件で設定しているセグメント条件に自分が合致しているか確認します。設定しているセグメントに合致していない場合は、配信が行われません。
Insightのセグメントを条件に指定している場合
「Insightのセグメント」を利用してブロックをパーソナライズ配信する際は、1PV前のセグメント情報を元に配信されます。ブロックが配信されない場合、再度同じページでリロードして配信されるかを確認してみましょう。
関連:KARTE Blocksで利用できる「Insightのセグメント」をBlocksで利用する際のポイント
所属しているセグメントの確認方法
Blocksセグメントに合致しているか確認する方法
KARTE Blocksの拡張機能のアイコンをクリックすると、下記のように合致しているセグメント情報を確認できます。
参考:KARTE Blocks Chrome拡張機能
KARTEのセグメントに合致しているか確認する方法(KARTE Insight併用時)
KARTEのセグメントを設定している場合は、Chrome DevToolsでLocalStorageを確認します。具体的に方法は下記になります。
- Applicationタブを選択
- Local Storageを選択
- Keyで
krt___segments
を選択 - Valueがすべて表示される
上記4のvalue内に合致しているセグメントのIDが配列形式で格納されているので、ユーザーストーリー画面で自分がそのセグメントに合致しているの確認します。
7. 他のサイト書き換え(A/Bテストツール、KARTEの埋め込み接客など)とバッティングしていないか?
Google OptimizeなどのA/Bテストツールや、KARTE Actionの接客(埋め込み配信)などでKARTE Blocksと同じページを編集している場合、KARTE Blocksでの書き換えが正しく行えない場合がございます。
問題が発生する場合は、他の書き換えを停止し、KARTE Blocksに一本化できないかご検討ください。
それでも問題が解決できない場合
ご不明の場合は、追加の調査を行いますので、チャットサポートでお問い合わせください。
なお、Chrome DevToolsのConsoleタブで関連エラーが出ていないか確認してください。
KARTE Blocksのゴール設定で正規表現を利用している場合、記述方式によっては特定ブラウザでサポートされておらず、エラーが出ることがあります。
関連:設定した正規表現が正しいかどうか確認する
お問い合わせ時のお願い
速やかな調査・解決のため、以下ご確認・ご準備ください。
- 確認しやすい状態をご準備いただく
- 該当の施策を「公開」状態にする
- 調査のため限定的に公開したい場合は、テスト配信に切り替えてください
- 確認したいパターン(ブロック)の配信率を100%にする
- 複数パターンに配信率が割り振られている場合、スムーズな調査が行えないためご協力ください
- 該当の施策を「公開」状態にする
- 状況整理をしていただく
- 事前に当記事に記載したチェック項目をご確認ください。
- 基本的に調査時には以下の情報をお伺いします。
発生事象 (なるべく具体的にご記載ください) ・何が問題か ・正しい / あるべき状態はどのような状態か ・何をすでに確認されたか
調査対象 ・施策詳細画面のリンク、名前 ・事象を確認したサイトのページURL
確認された方・ブラウザ情報 ・特定の人 / デバイス / ブラウザでのみ観測 または、 ・他でも再現を確認
発生確認タイミング 例)最初から発生 / 特定タイミングから発生