このページでは、配信条件一覧画面でできること、及びその注意点を説明します。

配信条件とは

  • スケジュール、デバイス、(A/Bテストとして)配信パターン・配信率、対象ユーザー等、ブロックの変更・配信の方法を制御する機能です。
    • 配信条件、およびその中のパターン1つ1つに、ブロックの変更を登録します。
    • そのため、全てのブロックは配信条件・パターンごとに管理されます。
  • ページ設定の中に配信条件を複数登録し、設定内容やステータスを配信条件単位で個別に管理します。

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配信条件一覧画面でできること

配信条件一覧画面では、主に以下のことが行えます。

  • 配信条件の設定・管理
    • 作成、複製
    • 編集
    • ステータス変更(公開/停止)、削除
    • 一覧での検索
    • 配信条件・パターン別のブロック表示確認
    • 優先度の変更
  • 配信条件・パターンごとの効果数値の確認
  • 詳細な効果分析画面へ遷移
    • 効果の良い・悪いセグメントの探索機能(β)

配信条件の設定・管理

配信条件を作成する、複製する

配信条件の作成は、画面右上のボタンから行います。 以下2種類の方法から選択します。

  1. 「新規作成」
    • 全ての設定を最初から行います
  2. 「テンプレートから作成」
    • 比較的利用頻度の高い配信条件をプリセットで用意しています
    • テンプレートから作成後、設定内容を変更することも可能です(次項参照)

配信条件を新規で作成すると、「アクティブ」タブの一番上(優先度1)に追加されます。

  • 新規作成時、デフォルトでは「公開」状態で保存され、ブロックの変更を保存・配信するとすぐにサイトに公開されるようになっています。
  • チーム内で公開前にレビューをもらう際など、適宜「停止」状態に切り替えた上でブロックの編集・保存作業を行ってください。

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また、すでに作成済みの配信条件を複製することも可能です。各配信条件 右端の「・・・」からその他の操作項目から操作します。

  • 変更ブロックも含む、配信条件の全ての設定がコピーされ、新たに配信条件が作成されます。
  • 複製された配信条件は「停止」状態で、最も低い優先度(一覧の最下部)に登録されます。

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配信条件を編集する

各配信条件 右端の「・・・」からその他の操作項目を開き、配信条件を編集します。
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配信条件では以下項目を設定可能です。

設定項目 役割・目的 必須・任意 仕様・Tips
配信条件名 任意の配信条件名を入力します。 必須 配信内容や意図などを名前に盛り込んでおくと配信条件一覧で一目でわかり、便利です。
ラベル ラベル管理画面で作成したラベルを設定します。 任意 複数の配信条件を登録・管理したり、複数人/チームで運用する際にご活用ください。
スケジュール 配信条件の公開・停止を設定スケジュールに沿って自動で行います。
分単位で設定可能です。
任意 ・開始日時と終了日時のいずれも設定必要です。
開始日時だけを設定したい場合、終了日時を「2099年」のように遠く設定してください。
デバイスの絞り込み 選択したデバイスのユーザーに絞って、ブロックを配信できます。 任意 ・設定すると、対応する「閲覧情報のセグメント」(Blocksのセグメント) が自動で設定される仕様です。
・サイトによっては、レスポンシブ対応のためにデバイスごとに配信条件を分けてブロックの設定・配信が必要です。 詳しくはこちら
ABテスト 変更パターンを追加・削除したり、各パターンの配信率を5%刻みで設定できます。
※ 「未実施」パターンは、該当の配信条件ではブロックの配信を行わないことを指します。
任意 ・何らかのアイデアを試したい・仮説検証したい場合、「未実施」パターンにも配信率を設定しましょう。ブロックの配信による変化・効果を比較することができます。
パターン名は、変更内容が一目でわかる名前をつけておくと便利です。
対象の絞り込み①
閲覧情報のセグメント
Blocksのセグメント」をAND/OR条件で指定し、配信条件の公開対象を限定できます。 任意 「ページ閲覧回数」「サイト来訪回数」等、サイト閲覧のデータに基づき対象を絞りたい場合はこちらをご活用ください。(現PVの情報を使います)
対象の絞り込み②
すべてのユーザー行動データを使ったセグメント
Insightのセグメント」をAND/OR条件で指定し、配信条件の公開対象を限定できます。 任意 「購入回数」「ログイン有無」等、あらゆるデータを利用して柔軟に対象を絞りたい場合はこちらをご活用ください。(1PV前の情報を使います)

配信条件を公開・停止する、削除する

配信条件の編集モーダルで、配信条件の公開・停止を切り替えます。

  • 公開・停止は配信条件内で設定された全ての変更パターンに等しく適用されます。
    • 特定の変更パターンのみ変更したい場合、パターンの配信率で対応してください。(例: 配信率0%にすると、該当パターンは実質停止状態になる)

配信条件を削除したい場合、配信条件の「・・・」からその他の操作項目を開き、削除してください。
削除したの配信条件は、「削除ずみ」タブで確認することが可能です。

配信条件を削除すると、紐付けて登録していたブロックの設定も削除されます。
また、配信条件ごと・ブロックごとの効果数値も確認できなくなりますのでご注意ください。

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配信条件を検索する

  • 配信条件一覧上でラベルをクリックすれば、同じラベルを持つ配信条件を抽出して表示できます
  • フィルターアイコンからモーダルを開き、配信条件名・公開ステータス・最終更新者などの条件で一覧上に表示する配信条件を検索できます

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配信条件・パターン別にブロック表示を確認する

  • 「表示確認」ボタンから、配信条件・パターンを選択すると、実際のページでブロックの表示を確認することができます。
  • 拡張機能のツールバー(画面下)では、表示確認用の共有リンクを発行できます。
    • 共有リンクは、発行から3日間のみ有効です
    • 以下のような方でも表示確認できるため、チームでの事前レビューなどでご活用ください。
      • 管理画面アカウントがない
      • Blocksの管理画面の閲覧権限を持っていない
      • Blocksの拡張機能をインストールしていない

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配信条件の優先度を変更する

  • 配信条件ごとに「優先度」が存在し、一覧上の並び順で配信条件ごとの優先度を決定しています。
    • 一覧の一番上: 優先度1 (最も優先)
  • 一覧上で、任意の配信条件をドラッグ&ドロップで移動させることで、表示順と優先度を変更します。

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なお、配信条件の優先度を変更する場合には以下にご注意ください。

  • 同一のオリジナルブロックに対して、複数の配信条件でブロックを変更・配信している場合、優先度が高い配信条件から順に変更内容を参照・適用していきます。
  • 優先度を変更することで、一部(もしくは全部)のブロックが配信されなくなる、といった意図しない形で配信されていないか、都度ご確認ください。

具体的なケース

  • 2つの変更箇所(オリジナルブロック)、2つの配信条件があるケースを用います
    • 配信条件A
      • 「全員」へブロック配信
      • バナー#1のみ変更
    • 配信条件B
      • 「全員」へブロック配信
      • バナー#1と#2をいずれも変更
  • 配信条件の優先度が変わると、以下の通りサイトに配信される内容が変わります
    • バナー#1は、2つの配信条件で重複してブロックが配信されているので、優先度が高い方が優先して適用されます
    • バナー#2は、配信条件Bでのみブロックが配信されているので、優先度に関わらず、Bで配信されるブロックが適用されます
ケース 配信条件の優先度(高い順) バナー#1に適用される変更 バナー#2に適用される変更
1 配信条件A > 配信条件B 配信条件Aで配信されるブロック 配信条件Bで配信されるブロック
2 配信条件B > 配信条件A 配信条件Bで配信されるブロック 配信条件Bで配信されるブロック

配信条件・パターンごとの効果数値の確認

配信条件を公開した後は、配信条件およびパターン別に効果を自動で計測します。
集計期間とゴールを選択することで、配信条件一覧画面で各種数値を集計・表示できます。
※UU = ユニークユーザー

項目 説明
訪問UU 日別の「配信条件の各パターンに割り振られたUU数」の期間合計
配信したブロックの閲覧やクリックの有無は関係なく集計します。
ゴールUU 日別の「配信条件の各パターンに割り振られた後にゴールに到達したUU数」の期間合計
ゴール率 ゴールUU / 訪問UU
UP率 「未実施」パターンと比べたリフトアップ率
※未実施パターンの配信率0%場合は、計算されません
UP/DOWN判定 信頼度が高い場合、UP率が0より大きいと”UP”(逆は”DOWN”)が表示されます
※未実施パターンの配信率0%場合は計算されません
  • 各種UU数の計測は日別で行われます。
  • 配信条件別の訪問UU数は、「ユーザーがサイトにアクセスし、配信条件に合致した時点」でカウントされます。つまり変更しているブロックがサイト上に表示されていなくても、訪問UU数はカウントされます。
    • ブロックが表示された数を確認したい場合はブロックリスト画面をご確認ください。

ゴールや集計期間を選択して効果を集計する

  • ゴールを複数選択することで、選択順に横並びで効果数値を表示できます
    • 選択したゴールの内容・並び順は、管理画面を閲覧するブラウザ単位で保存されます
      • 各ページの配信条件一覧ごとに独立して保存されます
    • ゴールの表示設定(表示ゴール・並び順)を他の方と共有したい場合、管理画面のリンクで共有可能です
      • リンク自体に、ゴールの表示設定や並び順の情報を持たせています
  • 前日までの任意の集計期間(日単位、UTCベース)で集計できます
    • 前日までの任意の期間で集計された各指標の数値が表示されます。
    • 当日の直近の数値を確認したい場合は、右端の「・・・」から「速報値を見る」をクリックしてください。
      • 速報値の表示には数十秒程度の時間がかかる場合があります。
      • ゴールに関する数値は、「旧ゴール」にのみ対応しています

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2023年8月現在、速報値のうちゴールに関する数値は、「旧ゴール」にのみ対応しています。
(新しい)ゴールへの対応は、今後のアップデートをお待ちください。

詳細な効果分析画面への遷移

2023年8月現在、より詳細な効果分析を行える各種新機能を開発しています。

配信条件・パターンをセグメントごとに効果をドリルダウンする

本機能は限定公開中のβ版です。不具合などのリスクが相対的に高く、また、今後機能内容、仕様やUIが大幅に変更になる可能性がありますのでご了承ください。

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配信条件別の効果を、ブロック書き換え時に所属していたセグメント毎に効果を再集計し、セグメント間の違いを比較できます。
また、配信条件が未実施(オリジナル)を含むABテストを設定している場合、未実施時とテストパターンの効果の比較・UP率・信頼度をセグメント別に確認することができます

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