このページでは、ユーザー別の効果探索(β)の利活用方法についてご案内します。
本機能は限定公開中のβ版です。2023年9月現在、新規の開放を停止しております。近日中に予定している、一般公開β版の提供まで今しばらくお待ちください。(※ 一部の旧ご契約プランではご提供対象外です)
不具合などのリスクが相対的に高く、また、今後機能内容、仕様やUIが大幅に変更になる可能性がありますのでご了承ください。
ユーザー別の効果探索とは
配信条件の変更パターンごとに訪問UU数やゴール率などの効果を計測できますが、当機能では(書き換え時の)セグメント別に効果を再集計し、「誰に」効果が出たのか・出なかったのかを簡単に見つけることができるようになります。
ユースケース
ブロックの配信による効果を分析したいあらゆるシーンにおいて有用ですが、特に以下のようなタイミングでご活用ください。
(1)配信条件・パターンで、期待していたような効果が上がらなかった要因を調べたい
- パターン単位で見ると効果が出ていなくても、特定のセグメントには効果が出ている、といったことがままあります。例えば、「初回来訪ユーザー」にはゴール率が下がり、逆に「再来訪ユーザー」はゴール率が上がっている、といった状況の場合、パターン単位では特にゴール率のリフトアップが出ていないことがあります。
- セグメントごとの結果を深掘りすることで、「結果が出なかった施策」ではなく「再来訪ユーザーには成果があった施策」と気づきを得られます。
(2)次のサイト改善に向けたアイデアが欲しい
- セグメントごとの傾向や特徴が掴めることによって、ユーザーセグメントごとに配信するブロック(メッセージ、コンテンツやデザイン)をチューニングし、簡単に新しい改善施策(パーソナライズ)に繋げていくことができます。
- 例えば、1の例だと、「初回来訪ユーザー」と「再来訪ユーザー」に配信条件を分けて、ブロックの配信やテストを重ねていくことができます。
(3)改善に向けて、注目すべきユーザーセグメントを見つけたい
セグメントごとの母数(UU数)も加味しながら、全体のゴール率やUP率の水準よりも低く、特に改善余地の大きいセグメントを見つけることができます。
(4)特定のユーザーセグメントごとに効果を確認したい・比較したい
- 他のサイト解析ツールへデータ連携せず、ブロックの配信による効果やABテストのパターンごとの効果を、日頃確認されているユーザーセグメントで手軽に確認できます。
- 例えば、日頃GoogleAnalytics等でサイト分析する際に参照しているような、「閲覧デバイス」「来訪回数」といった基本的なセグメントや、「購入回数」「会員ランク」といったカスタムセグメントで効果を深掘りできます
「ユーザー別の効果探索」の利用方法
大きく分けて、以下の4ステップがあります。
- 分析するためのセグメントを設定する
- データの抽出を行う
- バブルチャートで特徴的なセグメントを発見する
- テーブルで分析する、ライブを観る
- 探索結果を踏まえ、配信内容を確認・変更する
(0)事前準備:分析するためのセグメントを設定する
ブロックの配信時にプロジェクトで設定されていた、「Blocksのセグメント」「Insightのセグメント」が分析対象です。
そのため、分析で活用したいセグメントがあれば、事前に作成しておきましょう。
参考サポートサイト記事:
- セグメント機能概要
- 頻出のBlocksのセグメントの設定例
- 頻出のInsightのセグメントの設定例
- 一部のセグメントは、カスタムイベントの計測が必要です
(1)データの抽出を行う
配信条件一覧から、分析を行いたい配信条件の行にあるグラフアイコンから効果計測メニュー画面を開きます。
効果計測メニューから、「ユーザー別の効果探索」を選択し、以下の条件を設定してデータを抽出します。
- 集計期間(最大30日)
- (効果集計する)ゴール
- 旧ゴールは利用できません
表示するデータを切り替える、絞り込む
データ抽出が終わると、画面中央にユーザーセグメントごとの効果が表示されます。
上部ではバブルチャート、下部ではテーブル形式で効果数値を確認できます。
最上部の選択ボタンで、バブルチャートやテーブルに表示するデータを切り替えたり、絞り込むことができます。
選択ボタン | 内容 | Tips/注意点 |
---|---|---|
セグメントタイプ | 「Blocksのセグメント」「Insightのセグメント」のいずれかを選択します | |
セグメント | 選択したセグメントタイプの中で、効果を表示するセグメントを任意選択・絞り込みします | 「来訪回数」「デバイス」など、共通の軸でセグメント別の効果を確認したいときに便利です |
パターン | 効果を表示するパターンを選択します | |
信頼度 | 未実施パターンに対するゴールの変化率(リフトアップ率)について、一定以上の信頼度に至っているセグメントに絞り込みます | 未実施パターンが設定されていない場合は、値がないため、「信頼度:すべて」を選択してください |
(2)バブルチャートで特徴的なセグメントを発見する
バブルチャートでは、各セグメントごとに解析結果が散布表示されています。
バブルチャートを活用すると、効果が解析された数あるセグメントから、注目したい特徴的なセグメントを簡単に見つけることができます。
チャート中央から離れているほど、特徴的なセグメントです。 どんなセグメントが表示されているか注目してみましょう。
バブルチャート右上で、見方のヒントを表示できます
データ | 表しているデータ | 見方のTips |
---|---|---|
バブルの大きさ | 各セグメントに合致した訪問UU数 | チャート内の「・・・」ボタンで、数値の小さいバブルをチャートから省略できます。 |
横軸 | リフトアップ率 | 該当のセグメントについて、未実施パターンが設定されている場合に、のみ集計 チャート中央は、リフトアップ率 = 0を指します。(右側にあれば、配信によってプラス、左側にあればマイナスの効果が出ています) |
縦軸 | ゴール率 | チャート中央は、選択パターンの当たったすべてのユーザーのゴール率を示します 上側にあれば、そのセグメントは全体の水準よリもゴール率が高く、良好な反応を示しています。逆に、下側にある場合、ゴール率が低く改善余地の大きいセグメントです。 |
チャートの右側にあるセグメント(そのまま継続😀)
未実施時と比較して、選択したパターンの配信時にゴール率が改善しているセグメントです。
他の方にも発見を共有してみましょう!
チャートの左側にあるセグメント(見直しが必要😖)
未実施時と比較して、選択したパターンの配信時にゴール率が悪化しているセグメントです。
該当セグメントを除外したり、ブロックの内容を見直す等の対応を検討しましょう。
バブルの詳細
バブルにカーソルを当てると、バブルが示すセグメントごとのデータ詳細を確認できます。
訪問UU、ゴール率、リフトアップ率の各数値の下には、「選択パターンの当たったすべてのユーザー」の各指標に対する割合・差分が表示されています。
指標定義
項目 | 説明 |
---|---|
訪問UU | 選択したパターンに割り振られ、かつ、書き換え時に該当セグメントに合致していたユニークユーザー数 |
ゴールUU | セグメント別の閲覧UUのうち、ゴールに到達したユニークユーザー数 |
ゴール率 | ゴールUU / 訪問UU |
リフトアップ率 | 書き換え時に該当セグメントに合致していたユーザーの中で、「未実施パターン」に合致したユーザーと「選択したパターン」に合体したユーザーを比較した際の、ゴール率の差(リフトアップ率) |
信頼度 | A/Bテストの結果について、配信条件の配信数とゴール回数及び未実施グループとのゴール数差分を統計的に計算をした上で評価を行う基準です。 配信数やゴール数が少ない段階だと1件ゴールが増えるだけでも結果がぶれやすいため、信頼度もひとつの判断軸としてご利用ください。 |
※ リフトアップ率/信頼度は、分析する配信条件に「未実施パターン」を含んでいない場合には算出されません
※ 信頼度の詳細の定義は こちら のドキュメントをご確認ください。
(3)テーブルで分析する、ライブを観る
セグメントごとに具体的な効果数値を一覧で確認したり、任意の指標でソートしながらユーザー別の効果を探索する際にご活用ください。
各セグメント行の訪問UU数のカラムに表示された人型アイコンから、該当ユーザーのライブを確認できます。
ライブ連携機能は、2023年9月現在、限定公開β版として一部のお客様限定で先行提供しています。
公開ベータ版のリリースまで今しばらくお待ち下さい。
(4)探索結果を踏まえ、配信内容を確認・変更する
画面上部のボタンから、配信条件の内容を確認できます。
ユーザー別の効果探索を踏まえ、配信条件の内容を変更して対象セグメントを追加・除外したり、パターンごとにページエディタ画面を開いて、配信しているブロックを確認・編集できます。
A/Bテストを実施している場合、現在の配信条件を停止し、複製で新しく配信条件を作成して必要な内容を調整した上で、配信を行いましょう。
テスト条件が一定となり、より適切に・簡単に効果集計できます。
データを再抽出して探索する
分析用のデータは画面右側のモーダルで再抽出可能です。
集計期間やゴールに加え、「ゴールの計測期間」を変更できます。
※ゴールの計測期間
ブロックの配信後にゴールに到達した際、配信によってゴールしたとして計測する時間幅を指します。
- デフォルトでは「24時間以内」で集計されます。
- この場合、ブロックの配信が行われて2日後にゴールしていると、ゴールしたとカウントされません。
- 施策の意図・目的に応じて、ゴールの計測期間を変更して下さい。
- 不動産やBtoB商材の資料請求、学習塾の無料体験申し込みなど、流入セッション内ですぐにゴールせず、一定期間後にゴールするような場合、「7日間」「30日間」など計測期間を伸ばしてみましょう。
抽出条件を保存・リセットする
一度データ抽出を行うと、アカウント単位(ブラウザごと)にデータの抽出条件が自動的に保存されます。
他のユーザーアカウントでも同様のデータ抽出条件を利用できるようにしたい場合、抽出条件を保存しておきましょう。
画面右側のモーダルの「・・・」ボタンから、条件の保存とリセットが可能です。
他のユーザーに結果を共有する
データの抽出条件、および、表示するデータの切り替え・絞り込みの設定は、KARTE Blocksの管理画面URLに反映されています。
画面上部のボタンからリンクをコピーし、他のユーザーにも探索結果をシェアしてみましょう。
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