レポートや配信ログにおいて、集計されている数値が一致しない場合があります。ここでは、よくあるケースとその理由について説明します。
「message_ses_send」イベントの数が「message_send」と「message_fail」イベントの合計にならない
これは、「message_send」の後に「message_fail」になるケースが存在するためです。
例えば、「苦情」イベントは「message_fail」に該当しますが、これはメールが正常に配信された後に、受信ユーザーの操作によって発生します。そのため、「message_send」の発生後に「message_fail」が発生し、両者の数が一致しないことがあります。
プロジェクトレポートの購読解除数と購読解除されたuser_idの件数が一致しない
購読解除数とそのuser_idの件数が一致しないことがあります。
購読解除数とuser_idの件数が一致しない理由は以下の通りです。
- 購読解除数: 「message_unsubscribe」イベントが発生するたびにカウントされます。同じユーザーが複数回購読解除した場合も、それぞれがカウントされます。
- user_id: 購読解除イベントを発生させたユーザーをユニークにカウントします。同じユーザーが複数回購読解除しても、1回のみカウントされます。
この違いにより、数値が一致しないことがあります。
キャンペーンレポートの「クリックユーザー数」と「クリック数」に差がある
- クリックユーザー数: ユニークユーザーの数を集計します。
- クリック数: 全体のクリック回数を集計します。
同一ユーザーが複数回クリックした場合、その分「クリック数」が増えるため、両者の数が異なります。
抽出期間を指定したときに、レポートの「配信ユーザー数」「開封ユーザー数」「クリックユーザー数」が「配信数」「開封数」「クリック数」と一致しないことがある
- 「配信ユーザー数」「開封ユーザー数」「クリックユーザー数」: 指定した期間内に発生した配信(つまり、指定した期間の配信ID)をもとに、その期間内で発生した開封やクリックを集計します。
- 「配信数」「開封数」「クリック数」: キャンペーン全体として、期間内に発生した配信や開封、クリックを集計します。
例えば、定期配信を行うキャンペーンで、指定した期間外で配信されたメールの開封やクリックがあった場合、それは「配信ユーザー数」「開封ユーザー数」「クリックユーザー数」に含まれませんが、「配信数」「開封数」「クリック数」には含まれるため、値が一致しないことがあります。
プロジェクトレポートのバウンス数と配信数の合計が対象ユーザー数と一致しない
プロジェクトレポートのバウンス数には、ソフトバウンスが含まれないため、以下のような差分が発生します。
- 対象ユーザー数: 1000
- 配信数: 700
- バウンス数: 100
この場合、差分である 200がソフトバウンス数 となります。
キャンペーンレポートで表示されている開封数やクリック数が配信ログの数と合わない
開封数やクリック数が一致しない場合、レポートの集計期間に配信日が含まれていない可能性があります。
例えば、配信日が5月1日で、集計期間が5月3日~5月10日だった場合、この期間に配信日が含まれていないため、開封数やクリック数は0として表示されます。