USマルチリージョンのプロジェクトから日本リージョンのプロジェクトに移行する際は、各種設定を新しいプロジェクトに移行する必要があります。ここでは、接客サービスの配信に関わる主要機能に絞って、設定の移行方法を説明します。
対象となる機能
以下の機能について移行方法を説明します。いずれも接客サービスの配信に関わる機能です。
Insight
- イベント
- ディメンション
- セグメント
- 紐付けテーブル
Action
- 接客サービス
- アクションテーブル
Datahub
- データセット
- ジョブフロー
- クエリ
※上記以外の機能にも移行が必要となるケースがありますが、ここでは対象外としています。
設定移行の順序
設定の移行順序に厳密な決まりはありませんが、一部の機能には依存関係があります。たとえば、セグメントは作成する際に参照するイベントが必要です。
このような依存関係がある機能については、関連する機能をあらかじめ移行しておく必要があります。
下記機能は依存する機能の移行が事前に必要です。
- セグメント、ディメンション
- 作成に使用する
イベント
- 作成に使用する
- ジョブフロー
- エクスポート元として指定されている
クエリ
- エクスポート先として指定されている
アクションテーブル
、紐付けテーブル
- インポート元として指定されている
クエリ
、紐付けテーブル
、アクションテーブル
- インポート先として指定されている
データセット
- エクスポート元として指定されている
- データセット
- ビューテーブルの場合はクエリで参照する
テーブル
- ビューテーブルの場合はクエリで参照する
- 接客サービス
- 作成時に利用する
セグメント
、ディメンション
- アクションで利用する
紐付けテーブル
、アクションテーブル
- 作成時に利用する
各機能の移行方法
ここからは、各機能の推奨する移行方法について説明します。
イベント
「イベントを全てエクスポート」から移行元プロジェクトのスキーマをエクスポートします
- ただし、イベントエクスポート・インポートにもあるように全てのイベントスキーマをエクスポートできるわけではないのでご注意ください
- エクスポートできないイベントについては、管理画面から作成してください
「インポート」からスキーマをインポートします
- 1でエクスポートしたJSONファイルをインポートしてください
- 1でエクスポートしたJSONファイルをインポートしてください
イベントを発生させます
ディメンション
- 移行元プロジェクトと同様の設定で管理画面から作成します
セグメント
- 移行元プロジェクトと同様の設定で管理画面から作成します
紐付けテーブル
- レコードをダウンロードします
- テーブル単位で「CSVダウンロード」から最大20,000レコードまでダウンロードできます
- テーブル単位で「CSVダウンロード」から最大20,000レコードまでダウンロードできます
- 紐付けテーブルを作成します
- 「CSVファイルから紐付けテーブルを作成」より1でダウンロードしたCSVファイルを指定して作成します
- 「CSVファイルから紐付けテーブルを作成」より1でダウンロードしたCSVファイルを指定して作成します
- 必要に応じてデータ連携やデータ紐付け設定を行います
20,000レコードを超える場合
次のいずれかの方法で移行します。
- 移行先プロジェクトで改めてデータ連携をする
- 外部サービスにエクスポートしたデータをインポートする
- 移行元プロジェクトでの手順は次の通りです
- 紐付けテーブルをテーブルにインポートする
- テーブルのレコードを全て抽出するクエリを作成する
- クエリを利用して外部サービスにエクスポートする
- 移行先プロジェクトでの手順は次の通りです
- 外部サービスからテーブルにインポートする
- テーブルのレコードを全て抽出するクエリを作成する
- クエリを利用して紐付けテーブルにエクスポートする
- 移行元プロジェクトでの手順は次の通りです
接客サービス
次のいずれかの方法で移行します。
- 移行元プロジェクトと同様の設定で管理画面から作成する
- API経由で作成する
- APIについてはこちらを参照してください
- KARTEの接客サービスやアクションを別プロジェクトに対して自動複製するを使うことで移行作業を自動化できます
- ただし、利用にはKARTE CraftのGrowthプランの契約が必要になります
アクションテーブル
- レコードをダウンロードします
- 「CSVダウンロード」からダウンロードします
- 「CSVダウンロード」からダウンロードします
- アクションテーブルを作成します
- 「CSVから作成」から1でダウンロードしたCSVファイルを指定して作成します
- 「CSVから作成」から1でダウンロードしたCSVファイルを指定して作成します
- 必要に応じてデータ連携設定を行います
データセット
データセットはプロジェクト単位で管理されています。ここでは、以下の 2 つのケースに分けて移行方法を説明します。
- prd-karte-per-client プロジェクト配下のデータセット
- 外部 BigQuery のデータセット
prd-karte-per-client プロジェクト配下のデータセット
事前に「作成 > データセットを作成」からデータセットを作成してください。
テーブルの移行
- 移行対象のテーブルを開きます
- 「クエリを作成」をクリックします
- 「CSVダウンロード」からCSVファイルをダウンロードします
- ダウンロード可能なレコード数の上限があるのでご注意ください
- ダウンロード可能なレコード数の上限があるのでご注意ください
- 作成したデータセット内で「テーブルを作成 > テーブルを作成」から作成します
- 必ずスキーマを指定し、型を一致させてください
- 必ずスキーマを指定し、型を一致させてください
- 3でダウンロードしたCSVファイルをアップロードします
ダウンロード可能なレコード数の上限を超える場合
次のいずれかの方法で移行してください。
- 移行先のプロジェクトで改めてジョブフローでデータ連携をする
- 外部サービスにエクスポートしたデータをインポートする
- 移行元プロジェクトでの手順は次の通りです
- テーブルのレコードを全て抽出するクエリを作成する
- クエリを利用して外部サービスにエクスポートする
- 移行先プロジェクトでの手順は次の通りです
- 外部サービスからテーブルにインポートする
- 移行元プロジェクトでの手順は次の通りです
ビューテーブルの移行
- クエリを貼り付けて作成します
- 移行先プロジェクトのテーブルを参照しているか確認してください
- 移行先プロジェクトのテーブルを参照しているか確認してください
フェデレーションテーブルの移行
- 移行先プロジェクトのビルトインGoogleサービスアカウント( dp-
@prd-karte-service-account.iam.gserviceaccount.com )に対して閲覧権限を付与します
- 移行元プロジェクトと同様の設定を行い作成する
詳細はフェデレーションテーブルを作成するを参照してください。
外部BigQueryのデータセット
- 移行先プロジェクトでも同様に[作成 > 外部のデータセットを登録]から登録します
- GCPコンソール上でビルトインGoogleサービスアカウントに対して権限を付与します
詳細は外部BigQueryのデータセットを登録するを参照してください。
ジョブフロー
- 移行元プロジェクトと同様の設定で管理画面から作成します
クエリ
- 移行元プロジェクトと同様の設定で管理画面から作成します
- 参照させるテーブルが移行先プロジェクトのものになっているか確認してください