ディメンションとは、KARTEのユーザーを分析するための新たな設定です。
KARTEのユーザーデータの中で、特に重要な値をピックアップして、レポートや接客の対象ユーザー等様々な箇所で利用いただけるようになります。

あらかじめインストールされたディメンションの値としては、来訪回数、OS名、滞在時間、セッション内のPV数、前回来訪からの期間等があります。
また、プロジェクトの中で、ユーザーを見るためによく使用する値、例えば会員ランクやアイテムカテゴリー等を指定して、新たにディメンションを作成することも可能です。

ディメンション画面

グローバルメニュー > すべてのプロダクト > Insight > ディメンションをクリックします

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ディメンションには、以下の2種類があります。

  • インストールしたディメンション
  • 作成したディメンション

「インストールしたディメンション」はディメンションの定義はあらかじめ決まっているため変更できません。
ディメンションの範囲設定をプロジェクトにあわせてカスタマイズしてご利用いただけます。

「作成したディメンション」はディメンションの定義から自由に作成できます。
作成数は20件までと上限がありますのでご注意ください。
プロジェクトの中で、特に重要なユーザーデータをピックアップし、ディメンションとして設定することで、有効にご利用いただけます。

ディメンションの範囲を設定する

ディメンションの範囲とは

ディメンションは、ディメンションの値を特定の範囲で意味づけする区切りを設定することができます。
たとえば、来訪回数1回の人(初回来訪)と来訪回数2〜4回の人を区別する、5回未満と5回以上で線を引いてユーザーの行動がどう違うかを見るなど。
大きな範囲を取る値など、値ごとに1つずつ傾向を見ていったりするのは現実的ではないので、いくつかのしきい値を設けてグルーピングして、プロジェクトで統一したしきい値でユーザーを分類していく用途でご利用ください。
他システムの数字とあわせて見る場合、他システムで使っているしきい値に合わせることも可能です。

ディメンションの範囲の設定方法

「範囲設定をカスタマイズする」 をクリックすると、区切りを任意に編集できるようになります。

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値が数値ではなく文字の場合は、値10個までと「それ以外」という区切りになります。

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ディメンションを新規作成する

画面の「作成」ボタンをクリックし、以下の画面で必要事項を入力してください。

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設定項目は以下の通りです。

ディメンション名

名前です。

説明

説明です。

条件

KARTEのユーザーデータのうち、どの値を使用するかを選択してください。数値型、文字列型、日付型の値が使用可能です

値の単位

数値型の場合のみ指定が必要です。扱える値の範囲と単位(時・分、円など)を選択します。一度設定すると、後で変更はできませんのでご注意ください。

  • 標準: 0〜99の整数値が指定可能です。単位はありません。
  • 金額: 1円〜10,000,000円の値が指定可能です。
  • 時間: 0秒から10年までが指定可能です。「条件」で選ぶフィールドに秒の単位の数値が入っていることを想定しています。
  • スケール: 0〜10000000の数字が指定可能です。大きな数字を扱う必要がある場合はこのスライダーをご利用ください。
  • 相対時間: 日付型の場合はこのスライダーとなります。指定した日付型の値と、イベント発生時の相対時間によってユーザーを分類します。少しわかりにくいので、こちらで改めて説明します。

範囲設定

値をどのようにグルーピングするか指定します。「値の単位」に応じてデフォルトのグルーピングが用意されていますが、「範囲設定をカスタマイズ」からサイトに合わせて変更できます。

接客だけで使う

有効にすると、分析用途で使えなくなる代わりに、ディメンション作成上限数の20に含まれなくなります。有効にしていた期間のデータは分析に使えなくなるので、判断がつかない場合は無効のままご利用いただき、ディメンションを活用していて数が足りなくなってきたときに、こちらの設定を見直してみてください。

分析のスコープ

「傾向の分析」で利用するディメンションのスコープです。どの時点の値を分析対象にするかを選びます。あとから変更可能で、変更した際に計測などには影響がないので、判断がつかない場合は選択せずにご利用いただいても問題ありません。少しわかりにくいので、こちらで改めて説明します。

デフォルト値

数値型のディメンションでのみ指定可能です。チェックを入れると、ディメンションで指定した値が存在しない場合に、0をデフォルト値として指定します。
チェックを入れない状態だと、値がないユーザーはどの範囲にも含まれません。
チェックを入れることで、値がない場合は0として扱い、一番値が小さな範囲(1未満、など)に含むことができます。

(例) 購入回数はbuyイベントの送信回数なので、購入したことがないユーザーの場合はbuyイベントが発生しておらず、値が存在しません。この場合にデフォルト値を0にするチェックを入れると、購入回数1回未満、つまり購入していないユーザーとして、接客の対象に指定することができます。

ディメンションの仕様

ディメンションの種類

ディメンションには、以下の2通りがあります。

  • インストールしたディメンション: KARTE自体にプリセットで存在しているもの。来訪回数、PV数等。
  • 作成したディメンション: プロジェクト毎に独自に作成したもの。設定数は現状20個までと上限があります。

「その他」の範囲について

文字の「その他」の範囲に属しているのは「条件に合致しない」ユーザーが対象となります。
つまり、まだ対象のフィールド値がKARTE側に送られてきていないユーザーを含みます。

ディメンションご利用時の注意点

  • ユーザー情報(identifyイベント)は、ディメンションで参照出来ない仕様となっております。属性情報をディメンションから参照頂く際には、attributeイベントの情報を参照頂くことを推奨致します
  • 紐付けテーブルを通じてユーザーデータに付加された情報(identifyイベント除く)も、ディメンションにて参照可能です。その際、推定ユーザー数が正しく表示されない場合がございますので、ご留意くださいませ。(人数が表示されない場合でも、ディメンション自体は正しく設定されております。)