ディメンションとは、ユーザーを特定の項目(購入金額/来訪回数等)で分析したり、接客サービスで対象ユーザーを絞り込む際に用いる機能です。
サービスを利用しているユーザーを、来訪回数、OS名、購入金額といった軸でいくつかのグループに分類する際、この軸となる値が「ディメンション」です。
各グループのユーザーがどのようなタイプの人なのか分析したり、グループごとに表示する接客サービスを出し分けたいとき、ディメンションを使えばより分かりやすく、よりシンプルに行えるようになります。
詳細については、KARTE Academyの 『ディメンションについて深く理解する』 よりご確認いただけます。
ディメンション画面
グローバルメニュー > すべてのプロダクト > Insight > ディメンションをクリックします
ディメンションには、以下の2種類があります。
- インストールしたディメンション
- 作成したディメンション
「インストールしたディメンション」はディメンションの定義はあらかじめ決まっているため変更できません。
「作成したディメンション」はディメンションの定義から自由に作成できます。
プロジェクトの中で、特に重要なユーザーデータをピックアップし、ディメンションとして設定することで、有効にご利用いただけます。
ディメンションを設定することで例えば、「ユーザーリスト画面」からユーザーのディメンションの値が確認できます。
設定方法についてはこちらのドキュメントをご確認ください。
ディメンションを新規作成する
・新規作成数は20件までです。更に増やしたい場合はお問い合わせください。
・「接客だけで使う」を有効にすると、分析用途で使えなくなる代わりに、ディメンション作成上限数の20件に含まれなくなります。
・値の単位は一度設定すると、後で変更はできません。
・ユーザー情報(identifyイベント)は、ディメンションで参照出来ない仕様となっております。属性情報をディメンションから参照頂く際には、attributeイベントの情報を参照頂くことを推奨いたします。
・紐付けテーブルを通じてユーザーデータに付加された情報(identifyイベントを除く)も、ディメンションにて参照可能です。その際、推定ユーザー数が正しく表示されない場合がございますので、ご留意くださいませ。(人数が表示されない場合でも、ディメンション自体は正しく設定されております。)
画面の「作成」ボタンをクリックし、以下の画面で必要事項を入力してください。
設定項目は以下の通りです。
1.ディメンション名
ディメンション名を記入してください。
2.説明
ディメンションの説明を記入してください。
3.条件
使用するKARTEのユーザーデータを選択します。数値型、文字列型、日付型の値が使用可能です。
4.値の単位
数値型の場合のみ指定が必要です。扱える値の範囲と単位を選択します。一度設定すると、後で変更はできませんのでご注意ください。
- 標準: 0〜99の整数値が指定可能です。単位はありません。
- 金額: 1円〜10,000,000円の値が指定可能です。
- 時間: 0秒から10年までが指定可能です。「条件」で選ぶフィールドに秒の単位の数値が入っていることを想定しています。
- スケール: 0〜10000000の数字が指定可能です。大きな数字を扱う必要がある場合はこのスライダーをご利用ください。
- 確率:0%~100%の値が指定可能です。
- 相対時間: 日付型の場合はこのスライダーとなります。指定した日付型の値と、イベント発生時の相対時間によってユーザーを分類します。少々特殊な設定となりますので、相対時間の設定方法の詳細に関してはこちらをご確認ください。
5.範囲設定
値をどのようにグルーピングするか指定してください。
グルーピングした値については、設定後でも自由に変更できます。
(例)来訪回数1回の人(初回来訪)と来訪回数2〜4回の人を区別する、5回未満と5回以上でグルーピングしてユーザーの行動がどう違うかを見る。
ディメンションの範囲の設定方法
「値の単位」に応じてデフォルトのグルーピングが用意されていますが、「範囲設定をカスタマイズ」からサイトに合わせて変更できます。
値が数値ではなく文字の場合は、値10個までと「その他」という区切りになります。
6.接客だけで使う
有効にすると、分析用途で使えなくなる代わりに、ディメンション作成上限数の20に含まれなくなります。有効にしていた期間のデータは分析に使えなくなるので、判断がつかない場合は無効のままご利用いただき、ディメンションを活用していて数が足りなくなってきたときに、こちらの設定を見直してみてください。
7.分析のスコープ
「傾向の分析」で利用するディメンションのスコープです。どの時点の値を分析対象にするかを選びます。あとから変更可能で、変更した際に計測などには影響がないので、判断がつかない場合は選択せずにご利用いただいても問題ありません。スコープに関する詳細についてはこちらをご確認ください。
デフォルト値
数値型のディメンションでのみ指定可能です。
チェックを入れると、ディメンションで指定した値が存在しない場合に、0をデフォルト値として指定します。
チェックを入れない状態だと、値がないユーザーはどの範囲にも含まれません。
チェックを入れることで、値がない場合は0として扱い、一番値が小さな範囲(1未満、など)に含むことができます。
(例) 購入回数はbuyイベントの送信回数なので、購入したことがないユーザーの場合はbuyイベントが発生しておらず、値が存在しません。この場合にデフォルト値を0にするチェックを入れると、購入回数1回未満、つまり購入していないユーザーとして、接客の対象に指定することができます。
ディメンションの仕様
「その他」の範囲について
文字の「その他」の範囲に属しているのは「条件に合致しない」ユーザーが対象です。
対象のフィールド値がKARTE側に送られてきていないユーザーは含まないため、「値が存在するが条件に合致しない」ユーザーが対象です。