ユーザーレポートとは?
ユーザー(セグメント)軸でのKARTE分析レポートです。
KARTEで作成したユーザーセグメントについて、その全体的な傾向の把握や特徴的なセグメントの可視化を行うことができます。
また、気になるセグメントについて、より深堀りすることや、ユーザー一覧画面へ遷移して実ユーザーを把握、該当するユーザー個々までドリルダウンして詳細行動を探るような定量分析⇔定性分析の行き来を行うことができます。
ポテンシャル層の発見の手助けや注力セグメントの理解にお使いください。
ユーザーレポートの構成
ユーザーレポートは以下の要素で作られています。それぞれ下記にて詳しく説明します。
ユーザー構成
ピックアップ
※「ピックアップ以降の各セグメント単位」の部分においては、表示期間内のセッション数が100未満のセグメントは集計対象に含まれません。ご注意ください。
プロジェクト全体平均値
KARTEで計測するユーザー全体の値を表示しています。
※下部の色付きの値は表示期間と前期間比較での増減率となります
平均PV数
- 全体の1セッション当たりの平均PV数
※KARTEの標準セッション定義は30分です。そのユーザーに関するイベントが30分間発生しないとセッションが切れます。詳しくはこちらの記事もご参照ください。 - ユーザーがそのセッションでどの程度サイト内を回遊しているか(ページを閲覧したか)を把握することができます。
平均滞在時間
- 全体の1セッション当たりの平均滞在時間
- ユーザーがそのセッションでどのくらいの間サイトに滞在したかを把握することができます。
平均ゴール率
- 全体の1セッション当たりのゴールまでの到達率
※ヘッダーで指定したゴールイベントが対象となります。 - ユーザーがそのセッションでどのくらいの割合でゴールしたかを把握することができます。
平均ゴール金額
- 全体の1ゴール当たりの平均ゴール(≒購入)金額
※ヘッダーで指定したゴールイベントが対象となります。ゴールイベントの値で「金額」が送られていない場合は表示されません
※プロジェクト全体値の金額は「千円単位」で表示されます。 - ユーザーがゴールイベント単位(購入)でどの程度の金額をかけていたかをを把握することができます。
※前期間比について
レポート上で選択している期間と同じ分を、選択期間の始まりの日の前日から遡って前の時期に取り、どの程度数値に変化があったかを割合で表示しています。
- 例)「直近1週間」を選択期間とした場合:遡る対象期間は直近の2週間前〜1週間前の7日間となります。
ユーザー構成
ビジター・メンバー比
ビジター・メンバーそれぞれの期間中ユニークユーザー数の合計値を割合で表示しています。
自社サイトにどの程度会員登録済みのユーザーが来訪しているのか、全体に対する規模はどの程度か把握できます。
※メンバーの計測にはKARTEユーザータグを入れている必要があります。
※期間中にビジターからメンバーに代わったユーザーがいた場合、両方でカウントされる形となります。
デバイス比
表示期間中の全セッション数のうち、PC, SP共にどのOSでのアクセスがあったかを割合で表示しています。サイト全体の閲覧状況をデバイスごとの傾向から把握できます。
ピックアップ
下記の4つの観点からセグメントをランキング形式で表示しています。
どのようなユーザー(セグメント)が特徴として表れているのか、その対象と母数を一遍に把握することができます。
前期間比で来訪数が増加したセグメント
- 前期間に比べて、特に来訪増加率が高いセグメントの降順表示
※ここでの前期間とは前述した前期間比と同様の考えを適用しています。
ゴール率の高いセグメント
- 期間内のゴール率が高いセグメントの降順表示
接客率が低いセグメント
- 期間内の接客率が低いセグメントから昇順(低い順)で表示
※前提として期間内のUU数が100未満のセグメントはランキング対象に含まれません。
セッション内接客数が多いセグメント
- 同一セッション内で特に多くの接客サービスが当たっているセグメントの降順表示
※各数表のセグメントは同時表示数が5つとなっていますが、条件に合致するセグメントが最大100種まで表示されています。該当チャート内でスクロールしていただくことで確認が可能です。
※「・・・」内にあるCSVダウンロードボタンより、各ランキング詳細のデータを表示期間分ダウンロードすることができます。
セグメント毎詳細
セグメント毎の詳細データを表示しています。
各指標からセグメント毎の情報を詳細に確認することができます。表示期間内のセッション数100以上のセグメントが表示対象となります。
※「プロジェクト全体平均値」「ピックアップ」で活用している指標については上記と同様の定義です。
※「・・・」内にあるCSVダウンロードボタンより、セグメント毎詳細のデータを表示期間分ダウンロードすることができます。ローカルで集計を行う際、他のデータと紐付けて分析する際などにお使いください。
指標定義
- 来訪回数:該当セグメントユーザーのセッション数
- PV数:該当セグメントユーザーのPV数(≒"view"イベントの累計数)
- 平均PV数:該当セグメントユーザーの1セッション辺りのPV数の平均
- 平均滞在時間(秒):該当セグメントユーザーが1セッションでどのくらい滞在したかの平均秒数
- 来訪数増加率:表示期間と同日数遡った期間(前期間比)での来訪回数の増減率
100%より大きい場合は増加傾向、100%未満の場合は減少傾向となります - ゴール率:指定したゴールイベントへの該当セグメントユーザーのセッション内での到達率
- 平均ゴール金額:該当セグメントユーザーの期間中のゴール金額をゴール回数で割った平均値
※ゴール選択で指定したゴールが金額に関係ない(例: signup等)場合は「0」と表示されます - 来訪平均ゴール金額:該当セグメントユーザーの期間中のゴール金額を来訪数(セッション数)で割った平均値
※ゴール選択で指定したゴールが金額に関係ない(例: signup等)場合は「0」と表示されます - 接客率:該当セグメントユーザーに接客サービスが表示されたセッションの割合
- セッション内接客回数:該当セグメントユーザーに同一セッション内で接客サービスが表示された数の平均
- 接客ゴール数:該当セグメントの接客後にゴールしたセッション数
- 接客ゴール率:該当セグメントの接客後にゴールした割合
- 平均スコア:該当セグメントユーザーの指定したスコアの平均値
※金額指標は「円」単位の表示です。
レポート上では表示していないCSVに含まれる指標
セグメント毎詳細のCSVにはレポート上では表示していない分析指標も含まれます。これらの定義についても同様にこちらで記載します。
- 前期間来訪回数:該当セグメントユーザーの前期間でのセッション数
- ゴール数:該当セグメントユーザーのゴールした数(≒発生したゴールイベント数)
- ゴールセッション数:該当セグメントユーザーのゴールしたセッション数
- ゴール金額:該当セグメントユーザーのゴール金額の総計
- 接客数:該当セグメントユーザーに接客サービスが表示された数
- 接客ゴール金額:該当セグメントの接客後にゴールした際の金額の総計(円)
セグメントを比較する
2019/8のアップデートにより、ユーザーレポートでは2つのセグメントデータを比較することができるようになりました。
比較ウインドウは最下部のセグメント詳細上から活用できます。具体的には下記のステップで設定します。
セグメント詳細の「セグメントを比較」を押下します
比較したいセグメントをプルダウンから選択します
表示結果を確認します
2セグメントで各項目が比較され、数値が高い方に青色のハッチングがかかり優位な方を視覚的に把握することができます。
関連ドキュメント
ナレッジ
レポート全体、レポート内のチャートにおける代表的な活用方法をまとめています。(※随時更新)
- [ユーザーレポート]計測対象ユーザー全体の数値と成長率を把握する
- [ユーザーレポート]最近数が増加しているセグメントから特徴をつかむ
- [ユーザーレポート]あまり接客が配信されていないセグメントを見つけだす
- [ユーザーレポート]接客サービスの当たりすぎを防止する
- [ユーザーレポート]見たい指標の数値の高いセグメントを探し出す
- [ユーザーレポート]レポートで見つけた特徴的なセグメントの実ユーザーを深掘りする
FAQ
セグメント数の定義について教えてください
ゴール数よりも接客ゴール数のほうが多いのは、どういった場合ですか?
- ゴール数は、「該当セグメントユーザーのゴールした数」であり、接客ゴール数は「該当セグメントの接客後にゴールした数」です。一見、常に ゴール数 > 接客ゴール数 となりそうですが、そうでないセグメントも存在します。
- ゴール数における集計対象のセグメントは、ゴール時点でのセグメントですが、接客ゴール数における集計対象のセグメントは、接客時点でのセグメントです。
つまり、接客時点で対象のセグメントに入っていたが、ゴール時点ではそのセグメントに入っていない場合、接客ゴール数にはカウントされますが、ゴール数にはカウントされません。
したがって、こういった傾向の強いセグメントでは、 ゴール数 < 接客ゴール数 となる可能性があります。 - ゴール金額と接客ゴール金額の数値の比較でも、同様の状態となります。