マルチドメインモードでできること

計測タグのマルチドメインモードを有効化すると、異なるドメイン間で計測されるユーザー情報を統合し、一意のユーザーとして計測・接客すること(同じユーザーとして扱うこと)が可能となります。

注意点

  1. Safariブラウザ利用の場合、「ITP(Intelligent Tracking Prevention)」機能により、基本的にはクロスドメインでのユーザ統合機能の対象外となります

  2. その他のブラウザについても、3rd. party cookieの取得が制限された場合は、クロスドメインでのユーザー統合は行われません

  3. クロスドメインへのリクエスト時に、アクセス元の情報(Referrer)を送れるようにしておく必要があります

    • Referrerの送信についてのポリシーはこちらをご覧ください。

利用の流れ

1.マルチドメインモードをONにする

  • グローバルメニュー > すべてのメニュー > Tag Manager > タグ設定をクリックします

  • 「オプション設定」の「マルチドメインモードを有効にする」を選択します
    null

  • マルチドメインモードを使って計測するドメインを「マルチドメインの対象」に入力して、オプション設定を保存してください。ドメイン名は example1.com,example2.com など、カンマ区切りで入力してください。

    • サブドメインのレベルのみ異なるドメインを全て登録する必要はありません。eTLD+1レベルのドメインを登録すれば、その配下のサブドメインも対象に含まれます
    • たとえば、example.comを登録すると、www.example.comblog.example.comも対象に含まれます

null

2.計測タグを設置する

  • 表示された計測タグをコピーし、サイトに貼り付けます。計測したい全てのページに設置してください。
計測タグv2の場合は、マルチドメインモードの有効/無効に応じて計測タグの記述自体は変わりません。そのため、すでに計測タグv2がWebサイトに設定されている場合、後からマルチドメインモードをONにするとしても、改めて計測タグを設置し直す必要はありません。

よくあるお問い合わせ

Q. サブドメインのレベルのみ異なる複数のドメインにKARTEの計測タグを設置する場合、マルチドメインモードを有効にする必要はありますか?

  • 一般的には必要ありません
  • たとえば、次の2つのドメインでは、一般的に example.com という広いドメインに対してvisitor_id用のCookieが書き込まれるため、マルチドメインモードを利用しなくてもvisitor_idは共通のものが使われます
    • https://www.example.com
    • https://blog.example.com
  • なお「サブドメインのレベルのみ異なる複数のドメイン」というのは、eTLDの次のレベル(eTLD+1)までが同じであるようなドメインを指します

Q. 通常の計測タグ設置後、マルチドメインタグに変更した場合、通常の計測タグで計測していた過去のユーザー(ビジター)の情報は引き継がれますか?

  • 引き継がれます。
  • マルチドメイン用タグを使用した場合、ビジター用のID(visitor_id)が従来の1st party cookieから3rd party cookieに変更されます。
  • このタイミングで過去の1st party cookieのIDのユーザー情報が3rd party cookieのユーザー情報に統合されます。

Q. 3rd. Party Cookieが利用できないブラウザではマルチドメインモードは機能しますか?

Q. マルチドメインモードの計測タグを埋め込んでいるページをWebviewで表示しようとするとブランクページに遷移してしまうのはなぜですか?

  • 特定の実装方法で実装をしているアプリケーションでは、アプリ内のホワイトリストに登録されていない等の理由により*.karte.io及びktid.karte-edge.ioがブロックされていると、アプリからWebview機能を使って該当のページを閲覧しようとした際に、ブランクページへの遷移が発生する可能性があります。KARTE for Appを導入していないアプリに対しても対応いただく必要がございます。

Q. karte-edge.ioというドメインは何ですか?

  • マルチドメインモードがONの場合に利用されるドメインです。

Q. ユーザーストーリーを確認したところ、イベントが記録されていないユーザーがいるのはなぜですか?

  • 初回のviewイベントがユーザー統合のトリガーとなるためです

次のような場合には、イベントが記録されていないユーザーが生成されます。

  1. ビジターAが初めて example.com というドメインを閲覧すると、viewイベントが発生しますが、このイベントはビジターAのユーザーストーリーには記録されません (ここでは、view以前のイベントは発生していないと仮定します)
  2. このviewイベントをきっかけに、ユーザー統合が起こります
  3. ユーザー統合の結果、ビジターAは別のユーザー(ここではビジターBとします)に統合されます
  4. 統合後、このviewイベントはビジターBのユーザーストーリーに記録されます
  5. この結果、ユーザーストーリー上では、ビジターAにイベントが発生していないということが発生します