下記の機能を利用しているプロジェクトについては、タグv2移行時に問題が発生するケースがあります。それぞれの問題に対する対処方法を記載します。
対象機能と注意点
各機能やプラグインの移行方法や注意点については、それぞれ後述します。
機能名 | 注意点 |
---|---|
ウェブチャットv1 | ウェブチャットv3への移行が必要です |
ウェブチャットv2 | ウェブチャットv3への移行が必要です |
tracker.link | 機能が廃止になります。別の手段でリンククリックトラッキングを実現するようタグの改修が必要です |
tracker.form | 機能が廃止になります。別の手段でフォームトラッキングを実現するようタグの改修が必要です |
計測タグの発火を特定ユーザーのみに制限するようなカスタマイズ | 機能が廃止になります |
「シルバーエッグ・テクノロジー」プラグイン | 古いテンプレートを利用している場合、クリック時のトラッキングが一部失敗します |
CNAME Tracking | 機能が廃止になります |
WebサイトでのOpt-Inモード | 計測タグv2仕様に合わせた実装への変更が必要です |
フローイベント | 現在private βである本機能は、計測タグv2にて動作しません |
アクションのJS中でwindow.trackerが存在することを前提とした記述 | 計測タグv2では動作しません |
マルチドメイン機能 | *.karte.io及びktid.karte-edge.ioをホワイトリストに登録して頂く必要がある場合がございます。 |
なお、すべてのアクションテンプレートのすべての利用パターンについて網羅的に検証することは難しく、今後注意点が追加される可能性がございます。予めご了承ください。
ウェブチャットv1/v2
- タグv2移行前に、ウェブチャットv3への移行をする必要があります
- ウェブチャットv3への移行をしない場合、ウェブチャットがサイト上に表示されなくなります
- 移行方法については下記ドキュメントをご覧ください
tracker.link
- Webサイト上に設置されたカスタムイベントタグの中でリンククリックトラッキングのためにtracker.linkというメソッドを利用している場合、タグv2に移行すると機能が利用できなくなります
- タグv2への移行前に、下記ドキュメントを参考に別の手段を利用してリンククリックトラッキングを実装してください
- なお、次の場合はtracker.linkが従来と同様に期待通りに動作することがあります
- 「互換タグ付き計測タグv2」設置ページに設置されたカスタムイベントタグの中に記述されたtracker.link
- 接客アクションで配信されるJavaScript中に記述されたtracker.link
tracker.form
- フォームトラッキングのためにtracker.formというメソッドを利用している場合、タグv2に移行すると機能が利用できなくなります
- タグv2への移行前に、下記ドキュメントを参考に別の手段を利用してフォームトラッキングを実装してください
- なお、tracker.formについてはtracker.linkとは異なり、下記の場合でも動作しません
- 「互換タグ付き計測タグv2」設置ページに設置されたカスタムイベントタグの中に記述されたtracker.form
- 接客アクションで配信されるJavaScript中に記述されたtracker.form
計測タグの発火を特定ユーザーのみに制限するようなカスタマイズ
- 計測タグv1では、計測タグの発火を特定ユーザーのみに制限するようなカスタマイズが可能でした
- 参考: 計測タグをカスタマイズする
- 計測タグv2では、同様のカスタマイズはサポートされません
- 実現したい挙動に応じて、移行時に特別な対応が必要です
- ランダムに選ばれた一定割合のユーザーのみを計測対象にしたい場合
- → サポートまでお問い合わせください
- 独自の条件で選んだ一部のユーザーのみに計測対象を限定したい場合
- → 条件を満たすユーザーのみに計測タグが実行されるようにタグ設置をしてください。具体的な方法については、タグ設置方法に依存するためサポート対象外です
- ランダムに選ばれた一定割合のユーザーのみを計測対象にしたい場合
「シルバーエッグ・テクノロジー」プラグイン
- 確認されている問題
- 古い「シルバーエッグレコメンド表示」テンプレートを利用してアクション表示をしている場合、シルバーエッグ側へのクリック共有が失敗する
- 対処方法
- 最新のテンプレートを利用してアクションを設定し直してください
- タグv2移行される前の場合は、先に本テンプレートに関する対応をお願いします。
- カスタマイズをしており既存のテンプレートを利用できない場合は、アクション編集画面の[カスタマイズ]タブから下記の記述を書き換えて保存してください
- 最新のテンプレートを利用してアクションを設定し直してください
// 修正前
tracker.track("_silveregg_recommend_click", {campaign_id: '#{campaign_id}', shorten_id: '#{shorten_id}', position_no: position_no, item_id: item._id}, false, {}, trackCb);
// 修正後
tracker.track("_silveregg_recommend_click", {campaign_id: '#{campaign_id}', shorten_id: '#{shorten_id}', position_no: position_no, item_id: item._id}, trackCb);
CNAME Tracking
- CNAME Trackingは、トラッキングブロック等の影響を抑え安定したトラッキングを実現するためのオプション機能です
- DNSのCNAME機能を使い、KARTEのトラッキング用サーバに別名を付け、自社ドメインに属するサーバとして振る舞えるようにします。これはKARTEへの通信が自社ドメインのシステムの一部であると明確に宣言することに相当します
- タグv2では、CNAME Tracking機能は廃止され、利用できなくなります
- タグv2への移行において、特別な対応は不要です
- なお、引き続きトラッキングブロック等の影響を抑えたい場合には、次の代替機能の利用をご検討ください
WebサイトでのOpt-Inモード
- WebサイトにおけるOpt-Inモードの実装方法が、計測タグv1設置ページと計測タグv2設置ページで異なります
- 下記ドキュメントを参考に、タグv2への移行と同時にOpt-Inモードの実装を変更してください
フローイベント
- 現在private βである本機能は、計測タグv2にて動作しません
アクションのJS中でwindow.trackerが存在することを前提とした記述
- 一部の古いテンプレート等を利用している場合、アクションのJavaScript中に下記のような記述が含まれることがあります
if (window.tracker) {
// 何らかの処理
}
window.tracker
は「計測タグv1」または「互換タグ付き計測タグv2」設置ページでしか存在しないため、「計測タグv2」設置ページでは上記if文内の処理は実行されなくなりますwindow.tracker
の存在をチェックするif文の条件を削除する必要があります。
// 移行例
// before
if (window.tracker) {
tracker.track('test');
}
// after
tracker.track('test');
※ window.tracker
ではなく tracker
については、アクションエディタv1で作成したアクションにおいては問題なく利用できます。またタグv2の記法への書き換えも不要です。
マルチドメイン機能
- 特定の実装方法で実装をしているアプリケーションでは、アプリ内のホワイトリストに登録されていない等の理由により*.karte.io及びktid.karte-edge.ioがブロックされていると、アプリからWebview機能を使って該当のページを閲覧しようとした際に、ブランクページへの遷移が発生する可能性があります。KARTE for Appを導入していないアプリに対しても対応いただく必要がございます。