本ドキュメントは新しいKARTEのタグであるタグv2の仕様について説明します。
タグv1のサポート終了と移行方法に関するドキュメントはこちらをご覧ください
なお、2022年8月以降に作成された新規プロジェクトでは、タグv2の計測タグがデフォルトで発行されます。
タグv1とタグv2の違い
こちらをご覧ください。
タグv1とタグv2の記述方法や仕様の違い(計測タグ、ユーザータグ、カスタムイベントタグ) | スタートガイド / タグ設置・イベント計測 / 概要 | KARTEサポートサイト
タグv2で廃止される機能
タグv2では以下の機能を廃止致します。
利用できなくなる機能
- Internet Explorerの計測(Microsoft EdgeでのIEモード含む)
- 2022/06/16をもってMicrosoft社よりサポートが終了になるため
- CNAME Tracking機能
- DNSのCNAME機能を使いKARTEのトラッキング用サーバに別名を付け自社ドメインに属するサーバとして振る舞えるようにするオプション機能です
- 主にSafariのITPなど1st. Party Cookieの有効期限が制限されるブラウザの機能の影響軽減を目的で利用されます
- 利用されている場合は、別の対策方法をご検討ください
移行が必要な機能
- ウェブチャットv1、ウェブチャットv2
- tracker.link
tracker.link()
については、別の手段でリンククリックトラッキングを実現するようタグの改修が必要です- 詳細はページ上のリンククリックを計測する | KARTEサポートサイトをご覧ください
- ※Webページに配信される接客サービスのアクション内に記述された
tracker.link()
については、計測タグv2設置ページであっても同様のリンククリックトラッキングが実現されるように自動変換されます
- tracker.form
tracker.form()
については、別の手段でフォームトラッキングを実現するようタグの改修が必要です- 詳細はformの入力情報を計測する | KARTEサポートサイトをご覧ください
- イベント計測対象を一部のユーザーに制限するための計測タグのカスタマイズ
- 計測タグv1の
tracker.init()
の呼び出しを一部のユーザーに制限し計測対象ユーザーを限定するようなカスタマイズをしている場合、計測タグv2では同じ方法でのカスタマイズができなくなります - すでに計測タグv1で当該カスタマイズを実施していて同様の対応ができないことが計測タグv2への移行の障壁になる場合、営業担当やチャットサポートまでご相談ください
- 計測タグv1の
タグv2で現状利用できないアクションテンプレート・シナリオストア
2022/08/15時点では、サードパーティ製ツールとの連携系を除き、利用できないアクションテンプレート・シナリオストアはありません。
弊社以外のサードパーティ製ツールとの連携しているシナリオに関しては動作検証が困難なため確認できておりません。万が一動作しないアクションテンプレート・シナリオストアがございましたらサポートまでお問い合わせください。
※Moment Reactionについては現在タグv2に対応していません。タグv2対応に向け改修中です
タグv2のサポート対象ブラウザ
タグv2ではパフォーマンス維持の観点などからブラウザで使用する機能の選定を行っており、それらを備えないブラウザに関して非対応とさせて頂いております。
タグv2で動作確認を完了している環境は以下になります。
- Google Chrome (最新2バージョン)
- Firefox (最新2バージョン)
- Microsoft Edge (最新2バージョン)
- Safari (最新2バージョン)
現状、以下の環境については計測が行えません。
- ブラウザベンダーが公式にサポートを終了しているブラウザ (Internet Explorer 11 など)
- Opera Mini
他のブラウザ、アプリ内ブラウザ、及びブラウザ拡張がインストールされたブラウザ環境などについては正常に動作するよう努めておりますが、正常な動作を保証するものではありません。
よくある質問
Q. 現在利用中のタグのバージョンを知るには?
ページ上に設置された計測タグやカスタムイベントタグを見ることで、そのWebページに導入されたそれぞれのタグがv1なのかv2なのかを知ることができます。
見極め方法については、下記の記事を参考にしてください。
ページ上にタグが設置されているかどうか確認する | KARTEサポートサイト
Q. 計測タグv1とv2を併用することはできますか?
基本的には、同一プロジェクトでの計測タグv1とv2の併用は非推奨です。
ただし、移行の検証等のために一時的にページを跨いで計測タグv1とv2を併用することは可能です。
具体的には、あるWebページでは計測タグv1を、別のページでは計測タグv2を設置する、といった併用をすることができます。
なお、KARTE RightSupportなど計測タグv2の設置が必要なプロダクトの導入のために同一ページで計測タグv1とv2を併用する場合は、タグの発火順序を次のようにしてください。
1. 計測タグv1
2. 計測タグv2
順序が逆になった場合、viewイベントが二重で計測されるなど意図と異なる挙動をする可能性があります。
Q. タグv2への移行はいつまでに完了する必要がありますか?
- 計測タグv1については、2023年9月末にサポート終了予定となっております。それまでにタグv2への移行をお願いいたします。
Q. タグv2への移行が未完了のWebページを特定する方法は?
- あるページに設置された計測タグのバージョンを調べる方法や、計測タグv1がまだ設置されているページに当たりをつける方法については、下記の記事をご覧ください。
Q. タグv1からタグv2に移行した場合、ユーザーデータが引き継がれないということはありますか?
- タグv1からタグv2に移行した場合でも、ユーザーが切り替わるということはなく、過去のユーザーデータは引き継がれます
Q. KARTEで配信しているアクションのJavaScript中にタグv1の記述がある場合も移行が必要ですか?
- KARTEで配信しているアクションのJavaScriptについては、
tracker.track
などのタグv1の記述が含まれている場合であっても、現時点では特に移行の必要ありません- 計測タグv2が設置されたページに対するアクションの場合、JavaScript中のカスタムイベントタグv1の記述は内部的にカスタムイベントタグv2の記述に変換され実行されます
Q. ネイティブアプリのWebViewとして読み込まれるWebページについても、計測タグの移行が必要ですか?
- はい、必要です
Q. 全てのカスタムイベントタグをv2の記法に書き換えた場合、「互換タグ」を抜く必要はありますか?
- カスタムイベントタグのv2移行が完了した場合、「互換タグ付き計測タグv2」については互換タグを抜いた通常の「計測タグv2」に置き換えることを推奨しています
- ただし、互換タグが設置されたままであっても、一般的には悪影響はありません
Q. 「互換タグ付き計測タグv2」設置ページで新規にカスタムイベントタグを設置する場合、タグv2の記法で記述する必要はありますか?
- 「互換タグ付き計測タグv2」設置ページでは、カスタムイベントタグの記法はv1とv2のいずれでも動きます
- 一方で、互換タグの動作保証期間終了までにカスタムイベントタグの記法もv1からv2に移行する必要があるため、計測タグをv2に移行した後で新規に追加するカスタムイベントタグについては、v2の記法で記述することをおすすめします
Q. 1つのプロジェクトでSPAサイトと非SPAサイトの両方に計測タグv2を設置する場合、計測タグv2のSPAモード設定はどうすべきですか?
- 計測タグv2導入サイトにSPAサイトが1つでも含まれる場合は、SPAモードをONにしてください
- 計測タグv2は計測タグv1と異なり同一プロジェクトの計測タグでページ毎にSPAモードのON/OFFを切り替えることができませんが、非SPAサイトにSPAモードがONの計測タグを設置すること自体は特に問題ありません
Q. 計測タグv1やv2で、Webページ上に設置されたタグと管理画面で確認されたタグが若干異なるのは問題がありませんか?
- 計測タグの軽微な改善によって、タグを発行した日時により計測タグの記述内容が少し異なる場合があります。Webページ上に設置されたタグと管理画面で確認されたタグで記述内容が若干異なっていても、基本的には設置し直す必要はありません。もしこうした変更によるタグの貼り替えが必須の場合は、個別にご連絡します
- なお、計測タグv1では計測タグのオプション設定を計測タグ内に記述します。Webページ上に設置していた計測タグv1を見ると、計測タグv1で有効にしていたオプションが確認できます。もしそのオプションを引き続き利用する場合は、計測タグv2のタグ設定画面から対応するオプションを有効にしてください
- 判断に迷う場合は、サポートにお問い合わせください