本記事では、メール送信者のガイドラインとして、迷惑メール判定をできる限り避ける方法や、レピュテーションを高く保つ方法について紹介します。
レピュテーションとは
レピュテーションには二つの種類があります。
- IPレピュテーション
- メール送信元のIPアドレスに対する評価
- ドメインレピュテーション
- メール送信元のドメインに対する評価
受け取りメールサーバーごとに判定され、判定ロジックは公開されておりません。
迷惑メール判定とは
ここでは、迷惑メールフォルダに入ることを迷惑メール判定と呼びます。迷惑メール判定の基準は各受け取りサーバーごとに異なり、レピュテーションなどさまざまな要素に基づいて判定されています。現在では機械学習的な要素も込みで判定されることが多く、判定基準は不明です。迷惑メールと判定され続けると、当該の受け取りメールサーバーからブロックされる可能性もあり、バウンスが増える一因となります。このことから、プレイド側の努力に関わらず迷惑メール判定が発生することがあります。あらかじめご了承ください。
迷惑メール判定される主な要因
一般に、苦情(SMTPにおけるComplient / KARTE Messageの苦情イベント)が多いとレピュテーションの低下を招き、迷惑メール判定される可能性が高まります。また、クリック率や開封率が低い場合にもレピュテーションに影響があると言われています。また、バウンスレートが高くなるとレピュテーションが低下することが知られており、迷惑メール判定を受ける確率が高まります。
迷惑メールフォルダに入らない・バウンスさせないために
メール送信者の皆様は以下のガイドラインに則り、ご自身で迷惑メール判定されないようにメールの改善をすることが可能です。全般的に、迷惑メール・バウンスに繋がらないようにするためには、顧客が簡単に自分の好きなメールを受け取り、不要だと感じたメールを購読停止することができる状態であることが重要です。購読停止率を低減させるために購読停止リンクをわかりづらくするなどすると、苦情に繋がり苦情率やバウンスレートが上がります。
なお、KARTE Messageでは、IPアドレスレピュテーションを高く保つため、バウンスレートが5%を超えたり苦情率が0.1%を超えると一時的に配信を強制停止します。 詳細は以下のサポートページをご覧ください。
キャンペーンの強制停止条件
受信者が喜ぶメールを送る
価値あるコンテンツを提供し、受信者のエンゲージメントを高めることで、ISP(Internet Service Provider)からの評価も向上します。バウンスレートや苦情率が高い場合は配信頻度が高すぎるなどが原因の可能性もあります。配信頻度や内容を見直しましょう。
メール送信元ドメインの認証が問題ないかを確認しましょう
SPFやDKIMなどの認証プロトコルを設定することで、送信者としての信頼性を高め、なりすましやスパムと誤認されるリスクを減らします。KARTE Messageでは初期設定にて以下の認証を実施するようにしています。
- SPF
- DKIM
- DMARC
オプトインプロセスを最適化する
ダブルオプトイン(メール送信許諾を得る際に一度メールを送りメール内のURLをクリックしてもらう方法)などの手法を用いて、受信者が明確にメール受信を希望したことを確認し、エンゲージメントの高いリストを構築します。これは、メールアドレスの存在確認にも役立ち、バウンス率の低減を促せます。
スパムと誤解されない件名を作成する
「無料!」「リスクなし」などのスパムと見なされやすい表現を避け、誠実で価値のある内容を伝える件名を心がけましょう。
購読管理を簡単にする
購読停止・再会を顧客が簡単に実施できるようにすることで、スパム報告の前に購読停止されるようにしましょう。
メーリングリストを定期的にクリーンアップする
非アクティブなアドレスやバウンスしたアドレスを削除し、リストの健全性を保ちましょう。KARTE Messageでは一度バウンスしたアドレスには以降、配信しないような制御が実施されています。
リスト除外条件を設定する
一定期間アクションのない受信者をリストから除外することで、全体のエンゲージメントを向上させ、配信成功率を高めます
なぜこのメールを受信しているのかを明確にする
メールの冒頭部分になぜこのメールを受信しているのかを明記することで、苦情につながる可能性を低減することが可能です。明記した箇所の近くに購読停止リンクを置くと、より苦情につながる可能性が下がるでしょう。
GmailについてPostMasterToolsを導入する
受信者アドレスがGmailの場合については、自身のIPレピュテーションやドメインレピュテーションを監視するためのツールとしてPostMasterToolsが提供されています。こちらをご利用いただくことで、メールの問題点を検知することができるようになります。