概要

ユーザー情報変数は、アクション内でユーザーデータを参照することができる機能です。
ユーザーデータの詳細については ユーザーデータ を参照ください。

本記事では、ユーザー情報変数で扱うことができるユーザーデータについて説明します。

ユーザー情報変数に利用できるフィールドのデータ型

ユーザー情報変数に設定できるフィールドのデータ型は「基本のデータ型」および「基本のデータ型の配列」のみです。
「オブジェクト型」や「オブジェクト型の配列」のフィールドは設定できません。
以下にその理由を説明します。

1つのユーザー情報変数には、その変数で参照できる「ユーザーデータ内の統計値」を1つ設定できます。
統計値とは、KARTEに送信されたイベントデータのフィールド値に対してサマリー処理を行ったものです。
サマリー処理では、フィールドの型が「基本のデータ型」であればそのフィールド名に対して統計値を計算します。
一方で、「オブジェクト型」ではオブジェクトが内包する「基本のデータ型」に合致する値が格納されたPath全体をフィールド名とみなし、合致した「基本のデータ型」の値に対して統計値を計算します。
つまり、オブジェクト型のフィールドではそのフィールド名に対する統計値は存在しないため、オブジェクト型のフィールドをユーザー情報変数に設定することはできません。

同様の理由で、「オブジェクト型の配列」のフィールドについても、そのフィールド名に対する統計値は存在しないためユーザー情報変数に設定することができません。

ユーザー情報変数に利用できるイベント

ユーザー情報変数に利用できるイベントは、以下をすべて満たすイベントです。

  • 削除されていない
    • アーカイブ状態のイベントや、一度削除された後で復元されたイベントは「削除されていない」に該当します
  • 1回でも計測されている

ユーザー情報変数として利用できないフィールド例

以下のフィールドはユーザー情報変数に利用することができません。

  • talk_message_send イベント(オペレーターのチャット発言)
    • content.text(チャットでの会話内容)
  • message_reply イベント(エンドユーザーのチャット発言)
    • content.text(チャットでの会話内容)