できること

KARTE Signals ダッシュボードでは、広告のコンバージョン(CV)を起点としたファネル分析が可能です。
資料請求や無料登録などのリード獲得後に、商談・契約など複数のCV地点を持つビジネスモデル(Leadgenモデル)において、広告から最終成果までの貢献状況を可視化できます。
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事前準備

リードIDの設計

ファネル分析では、「広告CV」と「その後のCV(ファネルステップ)」を同一人物として紐づけるためのID(リードID)が必要です。
要件

  1. 広告CVとファネルステップのデータで共通して利用できること
  2. 各ステップで一貫して同じIDを使えること

  • ユニークID(UUIDなど)
  • CRMなどが発行するリードID
  • ハッシュ化したメールアドレスや電話番号
  • KARTEのユーザーID
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ファネルステップのデータ準備

ファネルステップ(例:資料請求 → 商談 → 契約)ごとの達成状況を示すデータが必要です。データは以下いずれかの方法で用意します。

1. KARTEイベントで送信

各ファネルステップに対応するKARTEイベントを、リードIDを含めて送信してください。
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2. 外部データとして取り込み

CRMなどに記録されたファネル情報を外部データとして取り込みます。
対応可能なデータ形式

  • ステップごとに異なるフィールドを持つ1レコード(例:step1_date, step2_date など)
  • ステップごとにレコードが分かれている(例:1レコード=1ステップ)
  • ステップごとに別テーブルを用意(各テーブルにリードID+達成日がある)

それぞれの例
カラム分け形式(1レコードに複数ステップの情報を含む)
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ステップごとに1レコード
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ステップごとにテーブルを分ける形式
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設定方法

リードIDの紐付け

KARTEイベントを使用する場合

  1. 左サイドバー → 「ダッシュボード」 → 歯車アイコン → 「詳細設定」
  2. 「KARTEイベントのマッピング」でイベントを追加/編集
  3. 「リードIDのパス」を指定(例:values.lead_id)
    ※ _keys(例:user_id など)も指定可能です。
    参考:KARTEイベントのパス仕様

外部データを使用する場合

  1. 同様に「詳細設定」→「外部データのマッピング」
  2. 対象のデータソースを選び、リードIDに対応するカラムを指定

ファネルステップの設定

  1. 左サイドバー → 「ダッシュボード」 → 歯車アイコン → 「コンバージョン」
  2. コンバージョンを追加または編集
  3. 「ファネルを追加」からステップを追加
  4. ステップ名(例:商談)を入力
  5. 対象データ(KARTEイベント or 外部データ)を選択
    外部データ利用時の注意点
  • 1つのデータソースで複数のステップを管理している場合、「条件を追加」でどの行がどのステップに該当するかを指定する必要があります。
  • ステップごとに異なるデータソースを使用する場合は、条件追加は不要です。

休眠判定の日数の設定

同一リードIDで複数の広告CVがある場合、どのCVを有効とするかを判定する基準となる日数を設定できます。

  1. 「コンバージョン」設定画面で3点メニューから「休眠判定の日数」をクリック
  2. 日数を指定(例:90日)
    詳しくはFAQをご覧ください。

分析方法

TOP画面

各ステップの遷移率・達成数がタブ形式で表示されます。タブをクリックすると、日別の推移チャートも確認可能です。
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分析画面

  • 各ファネルステップの「達成数」や「遷移率」がカラムとして表示されます。
  • 任意のフィールドで分解した結果を確認可能です。
  • KPI選択でチャートにも表示できます。
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よくあるご質問(FAQ)

Q. 同一リードIDで複数回広告CVがあった場合どうなるか?

A. 通常は最初のCVのみを有効とします。ただし「休眠判定の日数」以上の期間が空いていた場合は、次のCVを有効とすることもあります。

Q. 休眠判定の日数とは?

A. 同一リードIDで複数の広告CVが発生した際、どのCVを有効にするかを決めるための判定基準です。
例:90日間隔が空いていれば、後のCVを有効とみなします。

  • 常に最新を有効:0日
  • 常に最古を有効:大きな日数(例:10000日)
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Q. 各ファネルステップごとにユーザー属性で分析できますか?

A. 現在の仕様では、「広告CV(ファネルの起点)」時点のユーザー属性情報(例:来訪回数、利用デバイス、地域など)を元に、ファネルステップごとの遷移や達成数が表示されます。
そのため、その後のファネルステップ時点でのユーザー属性情報は考慮されません。 例:「口座開設申し込み → 口座開設完了 → 振り込み」といったファネルで、「直近4週間の来訪回数」をユーザー属性に指定した場合は、「口座開設申し込み(広告CV)」時点の値が分析に使われます。

Q. 各ファネルステップごとに商品分析できますか?

A. 現在の仕様では、「広告CV(ファネルの起点)」時点の商品情報を元にした分析のみが可能です。
そのため、各ファネルステップ時点での商品分析はできません