できること
KARTE Signals ダッシュボードで、広告のCVを起点として、複数のCV地点を持つビジネスモデル(Leadgenモデル)を対象としたファネル分析を行えるようになりました。
ここでは、設定方法や分析方法などの説明を行います。
概念説明
- 広告CV: 広告のコンバージョンのこと
KARTEイベントや外部データ(購買履歴など)などがコンバージョンとなります - ファネル: 広告CVからそれ以降のCVの流れ全体
例えば、資料請求->SQL->MQL->成約までの一連の流れのこと(資料請求が広告のCVと仮定しています)。 - ファネルステップ: 広告のCV以降の各CV地点
先ほどのファネルの例で言うところの、SQLやMQLなどを指します。 - リードID: 広告CVと、それ以降のCVを紐づけるためのID(リードID)
- 休眠判定の日数: この日数に基づいて、同じリードIDで複数回広告のCVがあった際の重複排除の際に有効とみなすCVを選択します(詳しくは、 FAQ の 休眠判定の日数とは を参考にしてください)
- 遷移率: 前のファネルステップからの遷移率です(最初のステップについては広告CVからの遷移率となります)
事前準備
リードIDを何とするか
広告CVと、ファネルステップを紐づけるためのID(リードID)が必要となります。
このリードIDは、以下の条件を満たすものであれば任意のものを指定していただけます。
- 広告CVと各ファネルステップで同じ値のものを共有できる
- ファネルステップの最初から最後まで同じ値のものを使い続けられる
具体例
以下のようなものがリードIDの候補となります。
- UUIDなど事前発行できるユニークなID
- ファネルステップを管理するツール(CRMなど)が発行するID
- メールアドレスや電話番号などユーザーを特定する情報(ハッシュ化が必要となります)
- KARTEのユーザーID
ファネルステップのデータを用意
リードID毎にどのファネルステップまで進んでいるかを示すデータになります。
2種類お選びいただけます。
KARTEイベント
各ファネルステップに対応するイベントを送信できるようにしていただき、そのイベント送信時にリードIDを含めてください。
外部データ
こうしたデータはCRMなどで管理されていることを想定しています。
リードID毎のファネルステップがわかるデータをご準備いただき、外部データとして取り込んでください。
ファネルステップの管理方法は以下の3つに対応しています。
- 1テーブルで1リード1レコード
- 1テーブルで1ステップ1レコード
- ステップ毎に異なるテーブル
リードIDの送信
広告CVとファネルステップで同じ値のリードIDを共有する必要があります。
例えば、資料請求(KARTEイベント)を広告CVとしている場合、KARTEイベントと資料請求の送信データ両方に同じ値のリードIDを送信し、資料請求送信データをCRMなどに登録していただく、といった方法が考えられます。
設定方法
リードIDの紐付け
コンバージョンやファネルステップとしてKARTEイベントと外部データを指定できますが、どのフィールドをリードIDとして使うか紐付けする設定が必要です。
以下の手順で設定を行なってください。
KARTEイベント
- 左サイドバーの ダッシュボード > 右上の 歯車アイコン > 詳細設定 を開く
- KARTEイベントのマッピング からコンバージョンやファネルステップとして指定したいイベントを編集、あるいは追加する
- リードIDのパス を選択する
KARTEイベントでvalueとして送信したフィールドや_keysのフィールド(APIキーやユーザーIDなど)を指定できます。
イベントで送信したフィールドと指定できるパスの関係はこちらを参考にしてください。
外部データ
- 左サイドバーの ダッシュボード > 右上の 歯車アイコン > コンバージョン を開く
- コンバージョンを追加 、あるいはすでにあるコンバージョンを選んで 編集 をクリック
- 外部データ を選択する(すでに外部データが選択されていれば特に操作は必要なし)
- 紐付けカラム の テーブルアイコン をクリックして紐付け設定を開き、どのフィールドをリードIDとして使うか指定する
ファネル
広告CV以降のファネルステップとして、どういうものがどういう順番であるのかを設定します。
- 左サイドバーの ダッシュボード > 右上の 歯車アイコン > コンバージョン を開く
- コンバージョンを追加 、あるいはすでにあるコンバージョンを選んで 編集 をクリック
- ファネルを追加をクリック(あるいはすでに追加されている場合は特に操作は必要なし)
- ステップ名を入力
分析画面上でステップの表示名として利用されます。 - KARTEイベントあるいは外部データを選択
KARTEイベント
どのイベントがあればそのステップを達成したとみなすか設定します。
ここで指定したイベントは前述の手順でリードIDの紐付けを行なってください。
外部データ- データソース を選択
- 紐付けカラム の テーブルアイコン をクリックして紐付け設定を開き、どのフィールドをリードIDとして使うか指定する
- ステップを達成したとみなす条件があれば、 条件を追加 する
1つのデータソースで全てのステップを管理している場合は必ず設定を行なってください。
逆に、ステップ毎にデータソースが異なる場合は、条件追加は不要です。ステップ毎に異なるデータソースを指定してください。
休眠判定の日数
- 左サイドバーの ダッシュボード > 右上の 歯車アイコン > コンバージョン を開く
- コンバージョンを追加 、あるいはすでにあるコンバージョンを選んで 編集 をクリック
- 広告CV名の横にある3点リーダをクリックして 休眠判定の日数 を選択
分析方法
前述の設定が完了すると、TOP画面や分析画面でファネルステップ毎の実績を確認することができます。
現在は、各ステップの達成数と遷移率を確認いただけます。
TOP画面
タブにステップ毎の達成数と遷移率が表示されます。
タブをクリックすることで横軸を日付としたチャートを確認することも可能です。
分析画面
テーブルにファネルステップ毎の達成数と遷移率がそれぞれカラムとして追加されます。
他の指標と同様、さまざまなフィールドで分解した値を確認いただけます。
KPIからファネルステップの達成数あるいは遷移率を選択することでチャートの確認も行えます。
FAQ
同一リードIDで複数回広告CVがあった場合どうなるか?
リードIDが同じ広告CVがあった場合、1つを残して残りを考慮しません(広告CVもステップの達成数も1つを除いてカウントされません)。
どれを残すかについては、基本的には最初の広告CVを残します。
ただし、休眠判定の日数に基づいて、前の広告CVから一定期間空いて次の広告CV(リードIDが同じ)があった場合、後者の広告CVを残します(詳しくは後述の 休眠判定の日数とは を参考にしてください)。
休眠判定の日数とは?
同じリードIDで複数回広告CVがあったときの重複排除を行う際に参照します。
基本的には最も古い広告CVのみを有効とみなしますが、前の広告CVから次の広告CVのリードIDが同じ、かつ前後の広告CV間の期間が、ここで指定した日数以上あった場合、次の広告CVの方を有効とみなします。
また、こうした期間が複数あった場合、最も新しい期間の終了日の広告CVを残します。
例えば、同一リードIDが1/4と6/2、9/3、10/6に広告CV、休眠判定の日数が90日だった場合、91日以上空いた期間は1/4-6/2と6/2-9/3なので、より新しい期間である後者の終了日9/3の広告CVを有効とみなします。
91日以上空いた期間がなければ、最も古い広告CVのみが有効となります。
常に新しいもの、あるいは古いものを有効とみなしたい時は...
同一リードIDの広告CVのうち、最も新しいものを常に残したいときは、この日数を 0 、逆に最も古いものを常に残したいときは 十分に大きい日数(例えば、10000) を指定してください。