できること
KARTE Signals ダッシュボードでは、外部広告媒体だけでなく、メール配信、アプリプッシュ通知などの「内部施策」の効果も一元的に可視化することができます。ここでは内部施策レポートの手動連携方法について説明します。
対応している内部施策タイプ
補足
2025年3月現在、設定可能な内部施策タイプとなります。
Signalsダッシュボードで設定可能な内部施策タイプは下記です。
- メール
- SMS
- LINE
- アプリプッシュ
対応している連携方法
- CSVファイルアップロード
連携方法
CSVファイルアップロード
補足
同一の媒体・アカウントで既にデータを取り込んでいる場合は、広告媒体一覧の「編集」ボタンからファイル取り込みを実施してください。
- ダッシュボード > 設定 > 内部施策 に移動します。
- 「+CSVファイルから追加」をクリックします。
- 必要事項を入力します:
- 内部施策の種類を選択:対応している施策タイプから選択します
- 内部施策名:施策を識別するIDを入力します
- 「ファイルを選択」をクリックして、アップロードするCSVファイルを選択します。
- データのカラムを選択し、カラムマッピングを設定します。
- 「保存」ボタンをクリックして設定を完了します。
連携可能な項目
フィールド名 | 必須 | 説明 | データ型 | 例 |
---|---|---|---|---|
Date | ○ | 日付 | DATE | 2024-07-01 |
CampaignId | ○ | キャンペーンID | STRING | campaign_id_01 |
CampaignName | キャンペーン名 | STRING | campaign_name_01 | |
ActionGroupId | アクショングループID | STRING | action_group_id_01 | |
ActionGroupName | アクショングループ名 | STRING | action_group_name_01 | |
ActionId | アクションID | STRING | action_id_01 | |
ActionName | アクション名 | STRING | action_name_01 | |
Impressions | 表示回数 | INTEGER | 1000 | |
Clicks | クリック数 | INTEGER | 100 | |
Conversions | コンバージョン数 | FLOAT | 10 | |
Cost | 施策コスト | FLOAT | 5000 |
※同じレコードが複数取り込まれた場合は、後から取り込まれたレコードが優先されます。
入稿用CSVサンプル
Date,CampaignId,CampaignName,ActionGroupId,ActionGroupName,ActionId,ActionName,Impressions,Clicks,Conversions,Cost
2024-07-01,campaign_id_01,campaign_name_01,action_group_id_01,action_group_name_01,action_id_01,action_name_01,1000,100,10.5,5000.0
2024-07-02,campaign_id_02,campaign_name_02,action_group_id_02,action_group_name_02,action_id_02,action_name_02,1500,150,15.3,7500.0
2024-07-03,campaign_id_03,campaign_name_03,action_group_id_03,action_group_name_03,action_id_03,action_name_03,2000,200,20.8,10000.0
パラメータ設定
内部施策側の設定
- 内部施策のリンク先URLパラメータに krt_id を追加します。 krt_id のパラメータを持つviewイベントは内部施策からのトラフィックとして識別されます。
- krt_idには、CSVで取り込むレポートの最小粒度で一意となる値を指定してください。
設定例)krt_id=mail_campaign_01
(メールキャンペーン単位のレポートを取り込む場合) - 例えば、あるメール配信キャンペーンからの流入を mail_campaign_01 というIDで表す場合、内部施策側でURLパラメータに付与するべき krt_id は次のようになります:
https://example.com/landing?krt_id=mail_campaign_01
補足
KARTE Message βのHTMLメール配信にてご利用いただく場合、HTMLメール本文内のリンク要素に一括で同じURLパラメータを付与する機能を用いることで、簡単にURLパラメータのセットアップを行うことができます。 設定の仕方は次の記事をご覧ください。 KARTE Message β | メールの「追加するURLパラメーター」機能について
KARTE側の設定
- KARTEで紐づけるパラメータに、krt_idのルールを設定します。
- アップロードしたデータのフィールドを利用する場合は、フィールド名を{}で囲んで指定します。
- 使用可能なフィールド例:{CampaignId}、{ActionGroupId}、{ActionId}
設定例){CampaignId}
- 施策タイプごとに識別子を追加する場合は以下のように設定します。
設定例)mail_{CampaignId}
データ確認
- 連携設定が完了した内部施策データは、CSVアップロード後すぐにシステムに取り込まれます。
- ダッシュボード上への反映は毎日AM6時頃に行われます。
- ダッシュボードTOP画面では左上のメニュー「すべての内部施策」を選択すると、内部施策のデータを確認することができます。
- 分析画面ではメニューで「すべての内部施策」を選択すると、内部施策のデータを確認することができます。
- また、分析画面では内部施策の種別ごとに成果を比較することができます。
KARTE Message βでの配信を内部施策で使用する
KARTE Message βでのメール配信やアプリプッシュ通知による成果を内部施策機能で可視化することができます。
以下のタイプの施策について成果を可視化することが可能です。
- メール
- アプリプッシュ通知
- LINE配信
データハブを契約している場合、以下のデータハブクエリを実行することで、内部施策の成果を可視化するためのCSVデータを出力し、内部施策で使用することができます。
WITH deliver_log AS (
SELECT DISTINCT
DATE(timestamp) AS deliver_date,
schedule_task_id,
campaign_id,
push_content_id,
event_name,
ARRAY_LENGTH(user_data_list) AS deliver_num
FROM
`prd-karte-message-per-client.csv_upload_{{API_KEY}}.masspush_event_log_regional`
WHERE
timestamp > TIMESTAMP('2024-01-01 05:30:00+00') -- 集計を行う時刻
AND (event_name = 'system_success' OR event_name = 'message_click') -- 配信成功
AND plugin_type = 'ses' -- ses: メール, native_app: アプリプッシュ通知 line: LINE配信
),
deliver_agg AS (
SELECT
deliver_date,
campaign_id,
push_content_id,
SUM(
CASE
WHEN event_name = 'system_success' THEN deliver_num
ELSE 0
END
) AS impressions,
SUM(
CASE
WHEN event_name = 'message_click' THEN deliver_num
ELSE 0
END
) AS clicks
FROM
deliver_log
GROUP BY
deliver_date, campaign_id, push_content_id
),
campaign_info AS (
SELECT
a.name AS campaign_name,
a._id AS campaign_id,
b.content.SES_SUBJECT AS action_group_name,
-- b.content.title AS action_group_name -- タイトルをActionGroupNameとして使う場合はコメントイン
b._id AS action_group_id
FROM
`prd-karte-message-per-client.csv_upload_{{API_KEY}}.masspush_setting_value_campaign`as a
,unnest(content.push_contents) as contents
inner join `prd-karte-message-per-client.csv_upload_{{API_KEY}}.masspush_setting_value_push_content` as b
on contents.push_content_id = b._id
)
SELECT
a.deliver_date AS DATE,
a.impressions AS Impressions,
a.clicks AS Clicks,
b.campaign_id AS CampaignId,
b.campaign_name AS CamapignName,
b.action_group_id AS ActionGroupId,
b.action_group_name AS ActionGroupName,
FROM
deliver_agg as a
LEFT JOIN
campaign_info as b
ON
a.campaign_id = b.campaign_id AND a.push_content_id = b.action_group_id
よくあるご質問
内部施策のデータを定期的に自動連携することはできますか?
- 現在、内部施策データの自動連携機能はありません。定期的に手動でCSVファイルをアップロードしてください。
アプリプッシュ通知によるネイティブアプリへの流入をダッシュボードに表示することはできますか?
- ネイティブアプリへの流入をダッシュボードに表示することはできません。Signals ダッシュボードの内部施策機能ではURLパラメータ krt_id が付与されたviewイベントによって内部施策からの流入かどうかを識別するためです。アプリへの流入をダッシュボードに表示するには、流入先のアプリ画面がWebViewである必要があります。