Salesforce Marketing Cloud(以下、SMC)とKARTEの紐付けキーとなる値は何を指定できますか?
Salesforceで保有している情報と、KARTEで取得している情報で、共通の値を取得できていれば任意の値で紐付けが可能です。
KARTEのユーザータグで送信するuser_id
, email
, phone
をキーにユーザーを紐付けする場合が多いですが、任意のタグで送信している任意の値をユーザー紐付けのキーに指定することができます。
SMCとKARTEのユーザー紐付けはどのように行いますか?
KARTEからイベントトリガーでSMCのジャーニービルダーに連携する場合には、専用のテンプレートでSMCのContact keyの値を連携することで、ユーザー紐付けを行います。
(参考)
SMCからファイル連携でKARTEのDataHubにユーザー情報を取り込み、ユーザー紐付けを行う場合には、DataHubのユーザーテーブルの設定画面にて、紐付けキーの指定を行います。
紐付け設定をしたテーブル上にあるユーザーが、KARTE上でイベント発生したタイミングで、ユーザー情報が紐づきます。
(参考)
1ユーザーが複数のIDを保有するユーザー形態の場合のSMCとのユーザー紐付け方法
KARTEでは、同じブラウザから複数のuser_idが連携される状況を非推奨としています。(参考)
Webサイトの会員情報の特質上、同一ブラウザから複数のuser_idが連携される(ログインIDを途中で変える)ことが想定される場合には、以下のような対応方法があります。
1)同一人物でもID単位で別々にユーザー情報を紐付ける
KARTEのuser_id
とSMCのキーとなるIDをキー項目として紐付けます。
同じブラウザから複数のuser_idが送信されることを想定して、ID単位の情報を元にセグメント化、ログイン後のID情報を元にした接客を中心に施策を設計します。
2)異なるIDでも同一人物なら1ユーザーとして紐付ける
異なるIDでも同一人物だと判定できる項目(例えばemail
)をキーに、SMCとのユーザー紐付けを行います。
例えば、ユーザータグ(identify
イベント)でuser_id
(user001,user002)とemail
(aaa@domain,aaa@domain)をKARTEに連携していれば、SMCから連携するユーザー情報はemail
を元に紐付け、KARTE内で計測しているユーザー情報はuser_id
単位に判定、といったことが行えます。
電話番号の変換について
SMCでSMS送信などを行いたい場合、電話番号を国際化(090-xxxx-xxxx → +8190-xxxx-xxxx)する必要があります。
なおKARTEでは、ユーザータグでphone
を送信した場合、international_phone
というフィールドが自動で追加されます。値には、phone
で連携された電話番号を元に生成された「国際化された電話番号(ハイフンなし)」が設定されます。
(international_phone
というフィールドが明示的に指定されている場合は、その値が優先されます。)
API連携を行う場合は、連携用接客サービスの発火時にinternational_phone
がユーザー属性に記録されていることが保証されるよう、接客サービスのセグメント・対象イベントを設計してください。