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概要

MarketoからKARTEにリード情報を連携する際の前提・設定方法・及び確認方法について説明します。

ユーザーデータ管理機能がインストールされているプロジェクトについては、以下の連携方法は利用できません。
2021年6月以降に利用開始されたプロジェクトには、ユーザーデータ管理のプラグインが予めインストールされています。

連携の「キー」について

Marketoとのリード情報の連携方法は、2種類あり「emailをキーにした連携」「marketo_cookieをキーにした連携」 があります。
推奨はemailをキーにした連携ですが、emailをKARTEに送ることが難しい場合はmarketo_cookieをキーにした連携も検討することができます。

emailをキーにした連携

  • identifyイベント(ユーザータグ)emailフィールドのデータを元に、Marketoのリード情報を連携します
  • 後述のリアルタイム連携定期連携のどちらかを選択可能です(途中で変更も可能)

marketo_cookieをキーにした連携方法

  • marketo_cookieはCookieの_mkto_trkに格納されている値のことを指します
  • この値を「スクリプト配信テンプレート」にて取得し、Marketoのリード情報を連携します
  • 連携可能なユーザーはMarketo側で、リード情報とCookie情報が紐づいているユーザーに限定されます
  • 後述のリアルタイム連携のみ行うことが可能です

連携の実施タイミングについて

Marketoのリード情報取得では「定期的な連携」と「リアルタイムな連携」オプションを用意しています。MarketoのAPIにはリクエスト制限があるため、連携したい情報及び、連携したいユーザー数などに応じて切り替えてご利用下さい。

項目 説明
定期連携 ・デフォルトで30分に1回、過去30分以内にidentifyイベントでemailが送信されたユーザーを対象にMarketoと一括連携します。
・ユーザータグでemailを送っている場合でのみ、設定可能です。
リアルタイム連携 ・identifyイベントをトリガにユーザー単位で連携します。(emailもしくはmarketo_cookieで検索)
・一度連携リクエストを行ったユーザーは24時間以内にリアルタイム連携を行いません。(連携が成功しても失敗しても、連携リクエストが発生したら24時間は連携を行いません)
MarketoのAPIリクエスト数はデフォルト1日50,000リクエストの制限が存在します。これを超えてしまう場合はリクエスト数の上限を上げる必要があります。
連携が成功しても失敗しても、APIのリクエスト数は1とカウントされます
また、リード情報に更新がなくても、API連携リクエストは発生します。

連携設定方法

emailをキーにした連携の場合

  • ユーザータグでemailフィールドをKARTEに送信している場合、特に追加で情報を取得する必要はありません。
  • エンドユーザーがサイトにアクセスし、identifyイベントの発生をキーに自動的にデータが連携されます。
  • KARTEのMarketoプラグイン画面で、データに応じて「定期連携」または「リアルタイム連携」のどちらかを選択すれば基本的な設定は完了です。

marketo_cookieをキーにした連携の場合

marketo_cookieの値を取得する
marketo_cookieの値を取得するには、「テンプレート一覧>スクリプト(Marketo Cookie取得スクリプト)」を配信して、まず以下のスクリプトを接客サービスで配信します。このスクリプトでは以下の2つの処理が実行されます。

※ユーザー情報の更新は非同期的に行われ、以下スクリプトが実行された時点での最新のセッションでは連携が完了していません。以下スクリプト配信後に連携済ユーザーに対して接客を行う場合などは、[こちら](/post/4lnRiBQgHpQEQuDXJKKYcu)のセグメント等をご利用ください。

連携を確認する

Marketoからリード情報の取得に成功すると、自動的にidentify.marketo というイベントが発生します。ユーザー詳細などで、イベントが発生しているか確認しましょう。

    {
        "marketo": {
            "id": 15470,
            "mktoIsPartner": false,
            "unsubscribed": false,
            "mktoIsCustomer": false,
            "lastName": "Tanaka",
            "emailInvalid": false,
            "doNotCall": false,
            "mktoName": "Taro Tanaka",
            "email": "taro.tanaka@plaid.co.jp",
            "company": "Plaid, Inc",
            "createdAt": "2017-06-20T08:04:43Z",
            "firstName": "Taro",
            "updatedAt": "2017-06-20T08:04:43Z",
            "_karte_last_sync_date": 1497950439
        },
        "marketo_hash": "cb697d9d013b855587975b578616563112eXXXXX"
    }

ユーザー詳細の確認例
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連携されるリード情報について

Marketoから取得してくるリード情報は、キーによるリード情報の検索を行い最終更新日が最も新しいリードに紐づくデフォルトフィールド情報を全て、取得する仕様となっています。

カスタムフィールド情報を連携したい、または 連携したくないフィールドがある、という場合は、以下のオプション設定を利用して下さい。

リードのカスタムフィールド情報を連携する

KARTEのMarketo連携プラグイン設定で、「Leadデータベース カスタムフィールドAPI名 」にカスタムフィールド名をセットして下さい。

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リードのデフォルトフィールドの一部を除外する

KARTEのMarketo連携プラグイン設定で、「【ブラックリスト】Leadデータベース デフォルトフィールドAPI名」に除外するデフォルトフィールド名をセットして下さい。

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リードのフィールド情報を変換して取得する

通常はMarketoリードのフィールドのフィールド名やフィールドの型をそのまま、KARTEにイベントとして取り込みますが、「フィールド詳細設定」を利用すると、連携時に以下の変換を行って取り込むことが可能です。

  • KARTEのイベントフィールド名を変更
  • 取り込むフィールドの型を変更
  • メールの配信許諾(subscription)を自動的に発生させる

(例)MarketoのemailフィールドをKARTEのidentify.emailに連携し、更に購読フラグ(subscription)を立てたい場合の設定

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