できること

KARTE Signals から X Ads API(Custom Audiences) を利用し、KARTEのセグメントやイベントデータから作成したターゲティングリストを X広告のカスタムオーディエンス へ連携できます。本ドキュメントでは、その設定と送信仕様を説明します。

事前準備

以下を完了してください。
1.  KARTE計測タグの設置
2.  個人情報を広告媒体に送信する際の事前設定
3.  X広告のアカウントIDの取得

広告APIの設定

  1. その他の機能 > 広告API > 追加 から、Twitter Ads Custom Audience API を選択します。
  2. 名前、説明は適宜修正してください。
  3. 事前準備で用意した アカウントID を入力し、認証トークンの取得 ボタンを押してください。
  4. 保存 ボタンを押してください。

コネクタの設定

1.テンプレートの選択

  • コネクタ > 作成 > テンプレートを選択 から、X Ads API にオーディエンスリストを送る(v1) を選択し、決定 ボタンを押してください。

2.送信先の広告API

  • 広告媒体は、「広告APIの設定」で作成したものを選択します。
  • カスタムオーディエンスを新規に作成する場合は、カスタムオーディエンスIDを作成するにチェックを入れてください。
  • オペレーション
    • データの更新方法を下記から選択します。
      • 追加 or 上書き・・・抽出したユーザーを既存オーディエンスへ追加します。
      • 削除・・・抽出したユーザーを既存オーディエンスから削除します。
        重要なお知らせ

        X Ads API には「オーディエンス内容を完全置換」の専用操作はありません。全件置換を行いたい場合、(A)既存メンバーを把握してDelete→Update するか、(B)新しいオーディエンスを作成して差し替え(IDが変わるため紐付け先に注意)といった運用になります。

  • ユーザーデータハッシュ済み
    • KARTEに既にハッシュ化された個人情報データを連携している場合に利用します。
    • ハッシュ化のルールが媒体側の規定に沿っているか確認してください。

新規にオーディエンスを作成する場合

  • 広告アカウントID、オーディエンス名称を入力してください。
  • 説明、有効日、有効期限は必要に応じて入力してください。
    補足

    「オーディエンスリストを作成する」にチェックが入っている場合、定期実行の設定はできません。 定期実行の設定を行うには「オーディエンスリストを作成する」にチェックを入れた状態でコネクタを一度送信し、リストが作成されたことを確認した後、「オーディエンスリストを作成する」のチェックを外し、「オーディエンスID」を入力した上で、定期実行の設定を行なってください。

既存のオーディエンスリストを更新する場合

  • 更新したいオーディエンスリストのIDを取得し、カスタムオーディエンスIDに設定します。
    • X広告のAudiences画面から対象のオーディエンスリストを選び、Editをクリックします。
    • ブラウザのアドレスバーに表示される URL に、オーディエンスID が含まれています。
      例:https://ads.x.com/audiences/xxxxxxxx/audience/<オーディエンスID>/edit

3.利用するデータ

オーディエンスリスト

X広告に送信するオーディエンスリストを抽出します。

  • 利用するデータ
    リストの作成方法はいくつかあります。下記を参考に目的に応じて作成方法を選択してください。
データ作成方法 説明 データ作成例
(1)KARTEデータ / ユーザーマスタ ユーザーマスタとは、KARTEに送信されたidentifyイベント、attributesイベント、セグメント、ディメンションをユーザーごとに各フィールドの最新の値を取得しています
取得できる項目はこちら
性別・年代・購入回数・来訪回数
(2)KARTEデータ / バッチセグメント セグメントを作成する前のユーザーも集計対象に含めることができます
複数のイベントを掛け合わせてデータを作成したい時に有効です
日次や月次など指定された頻度で更新されます
※条件によって指定できる頻度に制限があります
※バッチセグメントの設定方法はこちら
過去1年間で購入したユーザー
(3)KARTEデータ / イベントデータ 期間など条件を指定したい場合・単一イベントでデータを作成できる場合 過去30日に購入が発生したユーザー・カートに商品を入れたユーザー
(4)外部データ KARTEで取得できていないイベントを使う場合
※外部データの取り込み方法はこちら
店舗購入したことのあるユーザー・口座開設したユーザー
(5)Datahubクエリで抽出し外部データとして利用する KARTEイベントと外部データを掛け合わせたデータを使うケースや上記方法で作成できないケースはDatahubでクエリ作成し、データセットを作成し、外部データ連携として登録する
※Datahub契約が必要となります
※外部データの取り込み方法はこちら
  • 必要に応じて、カラムマッピングデータを絞り込みを実施してください。
  • 保存ボタンを押すと、利用するデータのサンプルが表示されますので、意図通りのデータが抽出できているか確認してください。

個人情報データ

  • X広告に送信する個人情報データを抽出します。
  • 利用するデータ
    • identifyイベントで個人情報データを取得している場合は、KARTEデータ/ユーザーマスタを選択してください。
    • 外部から連携している場合は、外部データから該当のデータを選択してください。
  • 必要に応じて、カラムマッピング、データを絞り込みを実施してください。
  • 外部データからメールアドレスなどをKeyに媒体へ連携する場合は
  • 保存ボタンを押すと、利用するデータのサンプルが表示されますので、意図通りのデータが抽出できているか確認してください。
    フィールド名 必須 推奨 説明
    user_id ユーザーID
    KARTEのuser_idを選択してください。
    email メールアドレス
    phone 電話番号
    idfa IDFA
    aaid AAID

※その他の項目についてはX広告への連携には使用しないため、設定不要です。

補足

「初回購入ユーザー」や「カート落ちユーザー」などのリスト作成方法をレシピで紹介しています。

4.送信スケジュール

  • 定期的に連携する場合は、繰り返し実行有効にするにチェックを入れて、実行間隔を設定してください。
  • 利用するデータで外部データを利用している場合は、その連携頻度/連携時間に合わせて設定してください。

5.送信

  • 下書き保存ボタンをクリックした後、データを取得ボタンを押すと、実際に連携される件数とデータが確認できます。
  • 確認して問題なければ、送信ボタンを押してください。
  • ユーザーマスタを利用する場合は、送信スケジュールを「50分」に指定してください。

送信確認

  • ads.x.com の Audiences 画面で対象オーディエンスのステータス/サイズを確認します。
    ※反映には時間がかかる場合があります。