イベントにライフサイクルが導入され、タグ・SDK・スクリプトで発生するイベントでも、管理画面側の設定で計測状態を管理できるようになりました。
このドキュメントでは、ライフサイクル関連機能の概要や設定方法について説明します。
イベントの状態
イベントは計測(イベントログへの出力)と解析(接客やセグメントの判定に使えるようユーザーデータに集計)の有無によって以下の3つに分類され、管理画面から切り替えることが可能です。
- 解析する (=計測も解析もする)
- 通常の状態。ユーザーストーリーなどにイベントログとして出力され、接客やセグメントの判定にも使用できます。
- 解析しない (=計測はするが解析しない)
- ユーザーストーリーなどにイベントログとして出力されイベントの発火確認はできますが、接客やセグメントの条件には使用できません。(解析しないイベントで利用可能な機能の詳細はこちらを参照ください)
- 計測しない (=計測も解析もしない)
- タグやSDKでKARTEにそのイベントを送っていても、KARTE側では無視されます。
例えば、以下のように使い分けることができます。
- タグ等からの送信が続いているイベントを管理画面の設定だけで強制的に停止したい場合: 計測しない
- イベントログをDatahubで分析したいがKARTE上での接客やセグメント判定には利用しない場合: 解析しない

また、どの状態のイベントもアーカイブと削除を行うことができます。
- アーカイブ: セグメント・配信トリガー等の各種条件の選択肢やイベント一覧画面にイベントが表示されなくなります。
- 「解析する」「解析しない」状態のイベントをアーカイブした場合、タグ・SDK・スクリプト等から送信が確認された時点でアーカイブが自動解除されます。
- アーカイブは手動で元に戻すことも可能です。
- 削除: イベント設定やスキーマが完全に削除されます。
- 削除後に再度イベントが送信されると、未設定の新しいイベントとして扱われます。
従来は「解析する」とそのアーカイブ状態のみが存在していました。
対象イベント
ライフサイクルの適用対象となるのは、イベント一覧で「カスタムイベント」以下の 「タグ・SDK・スクリプトで発生」 に分類されているイベントです。
(参考: KARTEのイベントの種類)
フィルターイベント・遅延イベント・ビジュアルイベント等は本ドキュメントに記載のライフサイクル対象外です。
ただし、これらはタグ等ではなく管理画面側の設定によって発生するイベントのため、削除・アーカイブ機能によって計測を止めることが可能です。
状態の変更方法
イベントの詳細画面右上の「・・・」をクリックすると、現状態に応じて「計測しないイベントにする」「解析しないイベントにする」「解析するイベントにする」等の項目が表示されます。
表示されない場合、そのイベントはライフサイクルの適用対象ではありません。 本ドキュメント内の「対象イベント」の項をご確認ください。

クリックすると確認モーダルが表示され、そのまま続行すると状態の変更が行われます。
解析しない、計測しない状態のイベントにはラベルが表示されます。

計測・解析処理の詳細
イベントの状態ごとに実行される計測・解析処理は以下のとおりです。
ここでは解析処理として「ユーザーデータの更新」「既存セグメントの判定」「接客の配信トリガー条件の判定」を取り上げます。
| No. | イベントの状態 | 計測 | ユーザーデータの更新 | 既存セグメント の判定 | 接客の配信トリガー条件 の判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 解析する | ✅ される | ✅ される | ✅ される | ✅ される |
| 2 | 解析しない | ✅ される | ✅ される | ✅ される | ❌ されない |
| 3 | 計測しない | ❌ されない | ❌ されない | ❌ されない | ❌ されない |
「解析しない」状態のイベントは、セグメントや配信トリガー等の条件として新たに選択することはできません。ただし、状態変更前からすでに条件に利用されていた既存セグメントの判定は引き続き実行されます。
具体例
「解析しない」イベントAを利用している以下2つの接客を考えます。
- イベントAをセグメントの条件に利用しており、かつそのセグメントを対象ユーザー条件に利用している接客
- イベントAを配信トリガー条件に利用している接客
あるユーザーに関してイベントAが送信された場合、それぞれの接客の挙動は以下のようになります。
- セグメントに入る/入らないの判定は行われるため、その結果に応じて接客が配信されます
- 配信トリガー条件の判定は行われないため、接客は配信されません
対応未設定のイベント
本機能は、2022-05-01以降に新規開設したプロジェクトでのみ有効です。 既存のプロジェクトでも設定を変更することができます。詳細はサポート担当までお問い合わせください。
2022-05-01以降に新規開設したプロジェクトでは、新規に送信されたカスタムイベント(「初計測」状態のイベント)は、対応未設定のイベントとして扱われます。
※KARTEで定義されたイベント・イベントストアからインストールしたイベント・事前に管理画面からスキーマを作成したイベントは、自動でイベントの状態は「解析する」となります。
対応未設定のイベントは、イベント一覧に対応未設定のイベントという項目が表示されます。

対応未設定のイベントで実行される計測・解析処理
対応未設定のイベントで実行される計測・解析処理は以下のとおりです。
| No. | 計測 | ユーザーデータの更新 | 既存セグメント の判定 | 接客の配信トリガー条件 の判定 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ✅ される | ❌ されない | ❌ されない | ❌ されない |
「対応未設定」のイベントの「解析・計測」を有効化して施策に活用する方法
状態の変更方法を参考に、イベントの用途に応じた状態を設定してください。
例えばセグメントや配信トリガー等の各種条件にイベントを使用したい場合、イベントの状態を「解析する」に設定する必要があります。「解析しない」「計測しない」に設定して利用したり、間違って送信したイベントの場合はそのまま削除することも可能です。
各種条件にイベントを使用するには、「解析する」状態への設定以後にイベントが送信されているか、イベント画面からフィールド情報が設定されている必要があります。

タグ・SDK・スクリプトから新規に送信したイベントが一時的に「対応未設定のイベント」として扱われることにより、いったんイベントが正しく送信できているかを確認してからイベントの利用をはじめることが可能になります。
「対応未設定のイベント」反映までの時間差について
「対応未設定のイベント」欄は、1時間に1回、最新の「対応未設定のイベント」を取得することで表示を更新しています。
従って、新規に送信されたカスタムイベントが画面に表示されるまでには最大で1時間かかります。
イベントの新規送信後にすぐ確認したい場合には、イベント画面サイドバー上部の「…」から「新しく計測したイベントをチェック」を実行してください(下図)。

※反映には数分程度かかります。反映されない場合、数分経過してから画面を更新してください。
