フィルターイベントの機能とは、特定のルールに合致するイベントが発生した際に別の名前のイベントを発生させることができる機能です。
この機能を利用することで、ピンポイントに状況を絞ってイベントが発生するので、特定のケースだけ集計したい場合や特定のケースを接客のトリガーにしたい場合に有効です。
また、KARTE管理画面からの設定のみでユーザー行動を識別できるため、下記のように追加のタグ設置をせずにイベントを発生させることができるのも特徴です。
- 特定ページの閲覧を識別するイベントの計測
- 計測タグが設置済みで、識別したいページのURLが存在する場合
- 特定ブランド/カテゴリの購入イベントの計測
- 計測タグとコンバージョンタグが設置済みで、ブランド/カテゴリをパラメータとして送信している場合
- 指定金額以上の購入イベントの計測
- 計測タグとコンバージョンタグが設置済みで、購入金額をパラメータとして送信している場合
例: 特定ページの閲覧を識別するイベントを設定する
フィルターイベントの作成方法
イベント画面から、フィルターイベントを作成する方法を説明します。
左帯の
イベントを作成
ボタンイベントを作成します。種別
を 「フィルター」に設定します。フィルターイベントを発生させる条件を入力します。
フィルターの設定
でOR条件を追加
をクリック閲覧
>閲覧ページのパス
が/xxxxxxx
>に等しい
という条件を指定して保存
(以下はサンプルです)
イベント表示名
とイベント名
を入力(必須)しイベント説明・目的
を入力します。(任意)
イベント表示名は日本語のわかりやすい名前、イベント名は一意に識別するためのアルファベット・数値での名前を入力してください。- 右上の
保存
ボタンを押して、設定を保存します。
設定内容の確認
設定が正常に設定できていれば、実際にサイト上でフィルターイベントを発生させる条件が発生した際に任意のイベントが発生します。
サイトを閲覧している自分自身のデータを確認しながらテストを行うことで、実際の自分自身の行動データを見ながら動作チェックをおこなってください。
設定直後のフィルタイベントは「未計測」と表示されていますがテストで一度イベントを発生させるとイベントが有効となり緑色に変わります。この状態になると、このイベントをセグメントやゴール設定で利用することが可能です。
フィルターイベントで送信されるデータの項目について
フィルターイベントが発生した時、KARTEには以下のデータが送信されます。
filter_id
:KARTE内でイベントを識別するためのIDdate
:イベントの発生日時
これの他に、フィルターイベントの条件に計測タグ以外のカスタムタグ(コンバージョンタグやカートタグなど)を条件に使っている場合、そのタグで取得しているデータの項目も送信されます。
フィルターイベント作成時の注意事項
フィルターイベントを作成時よりあとに発生したイベントに対してのみ、フィルターイベントは発生します。
フィルターイベント作成時にAND条件を使用する場合、一連のAND条件内では同一(=同時に発生)のイベントのみ利用できます
- 複数の異なるイベントをAND条件で指定することはできません
- 例:
閲覧
イベントと接客サービスを表示
イベントをAND条件で指定しているためフィルタイベントが発生しない
- 例:
- 複数の異なるイベントをAND条件で指定することはできません
フィルターイベントの条件を修正した場合、修正がトラッキングに反映されるまで最大で10分程度かかります
あるフィルターイベントを条件に指定して、別のフィルターイベントを発生させることはできません
OR条件の上限について
1つのフィルタイベントに設定できるOR条件の上限は10個です。
ほとんどの場合、特定のフィールドに対して「のどれかと一致する」の条件を利用すればOR条件を多用せずに意図した設定が可能です。
2019年1月のイベント設定画面リニューアルから上限が適用されています。それまでに上限の10個を超えてるフィルタ設定が作成されていた場合は、OR条件の追加ができなくなっています。上述の方法により設定の修正を検討してください。