ジャーニーの新規作成方法について説明します。

1.ジャーニー全体の設定
2.エントリーターゲットの作成
3.接客の作成
4.以降の接客の追加
5.ジャーニーの公開

ジャーニー全体の設定

ヘッダー部分でジャーニー全体の設定を行います。

  • ジャーニー名を入力:ジャーニーの名前を設定します。
  • ゴール:ジャーニーのゴールを設定します。ゴール機能を使ってあらかじめゴールの作成が必要です。
  • 「ゴールしたユーザーを除く」:ジャーニーのゴールに達したユーザーには、以降のシナリオを当てたくない場合に、スイッチをオンしてください。なお、ゴールの判定は日次バッチで行われます。
    (※日次バッチの判定期間:毎日深夜24時〜朝6時)

エントリーターゲットの作成

ジャーニーを開始するためのエントリーのターゲット条件を作成します。
以下の項目のうち、エントリー名と、行動条件または属性条件のどちらか一方の設定は必須の設定です。

  • エントリー名
  • 判定タイミング
  • 行動条件
  • 属性条件
  • ユーザーID

エントリー名

エントリーターゲットの名前を設定します。

判定タイミング

1.リアルタイム

サイト/アプリ上に来たユーザーへリアルタイムに接客を出したい場合に選択します。
エントリー直後の接客を「すぐに配信」または「X時間後に配信」したい場合にこちらをご利用ください。

2.定期実行

複数の時間軸でのユーザー行動条件や過去のデータを元に接客を出したい場合に選択します。
エントリー直後の接客は「X日後に配信」のみ選択可能です。
この場合、エントリーターゲットの判定は日次バッチで行われます。
(※日次バッチの判定期間:毎日深夜24時〜朝6時)

また、実行頻度には下記の2種類があります。

  1. 毎日
  • 毎日条件に合致するユーザーを抽出し、対象ユーザーに追加します。
  • 開始日と終了日を指定して、実行予約/終了予約ができます。
  • 「ユーザーの再エントリーを許可」にチェックをすると、ジャーニーを終了したユーザーを再度エントリー判定対象にすることができます。(まだジャーニー途中にいるユーザーは、エントリー判定対象になることはありません。)
    (※)「ジャーニー終了」の定義はこちらを参照してください。
    エントリーターゲットの「終了日」を過ぎたタイミングでも、ジャーニーの配信が停止します。
「エントリーターゲット」の「判定タイミング」が「リアルタイム」の場合は、ジャーニーへの再エントリーを許可することはできません。
  1. 一回だけ
  • 実行日に条件に合致するユーザーを抽出し、対象ユーザーに追加します。
  • 実行日以後はエントリーユーザーの抽出はせずに、ジャーニーに沿ってユーザーが進行していきます。
  • 実行日から30日は進行しますが、それ以降は進行しません。
▲注意▲
期間が30日を超えるジャーニーである場合は、最後の接客までたどり着かない可能性があります。

行動条件

ユーザーの行動(KARTE上で取得するイベント)を条件に設定することができます。
単一/複数のイベントの発生条件や、イベント間の期間を指定することも可能です。

属性条件

ユーザーの属性(KARTEで設定したセグメントやディメンション)や休眠条件を設定することができます。
※ セグメントとディメンションの対象ユーザーは直近30日でイベントが起きたユーザーが対象です。

判定タイミングにより設定できる条件の違い

判定タイミングが「リアルタイム」か「定期実行」かにより、行動条件と属性条件で設定できる内容が異なります。

判定タイミング リアルタイム 定期実行
行動条件 単一のイベント発生条件 複数のイベントの発生条件/イベント間の期間を指定
行動条件の設定例 ・直近24時間で、「カート」が発生した
・直近7日間で、「購入」が発生していない
・直近4週間に来訪したユーザーのうち、「アプリ起動」が発生していない
・直近7日間に来訪したユーザーのうち、「カート」が発生した後に「購入」が発生していない
・2022/01/01〜2022/01/10に来訪したユーザーのうち、「会員登録」が発生してから「1日以内に」「購入」が発生した
属性条件 ディメンション/セグメント ディメンション/セグメント/休眠条件
属性条件の設定例 ・来訪回数が10回以上(ディメンション)
・社内ユーザーに該当しない(セグメント)
・来訪回数が10回以上(ディメンション)
・社内ユーザーに該当しない(セグメント)
・1ヶ月来訪がない(休眠)

ユーザーID

テスト配信などの用途で、行動条件と属性条件のAND条件として、テストユーザーのユーザーIDを指定することができます。
カンマ区切りで複数のユーザーIDを指定することが可能です。

接客の作成

エントリーターゲットの作成が終わると、+ボタンから「接客を追加」していきます。
追加したい接客タイプ(ポップアップ/アンケート/メール/ネイティブプッシュ)を選択してください。

接客サービスの設定

追加した接客をクリックすると、右側に接客サービスの設定画面が表示されるので、以下の項目を設定します。

  • 接客サービス名
  • 接客サービスの目的
  • アクション
    • 選択した接客タイプのアクションを1つのみ追加できます。(アクションのABテストは現状できません)
  • 対象イベント
    • 配信チャネルを選択できます(ポップアップ/アンケートの場合のみ)
    • 配信トリガーを指定できます。
    • ネイティブアプリにおける接客表示制御を設定できます(ポップアップ/アンケートの場合のみ)
  • スケジュール
    • 配信曜日と配信時間を指定して、配信を避けたいタイミングを設定することができます。
  • オプション
    • 同時配信(ポップアップ/アンケートの場合のみ)
      • ジャーニー以外の接客も含めて、同時配信制御の設定が可能です。

全ての設定が完了したら、「保存」をします。

接客の配信タイミングの設定

ジャーニー上の接客の下部で、「すぐに表示」「1日後に表示」などの、接客の配信タイミングを設定できます。
配信タイミングは、エントリーの判定後、または接続ロジックの条件にマッチしてからの相対日数で指定できます。
実際に各接客がいつ配信されるかを確認するには、配信予測機能を使うと便利です。
なお、接続ロジックの判定期間と接客の表示タイミングの関係についてはこちらをご参照ください。

以降の接客の追加

接客の後ろの+ボタンから、以降の「接客を追加」していきます。
+ボタンを押すと、接続ロジックと後続の接客を追加できます。

接続ロジックの種類

接続ロジックには以下の種類があります。

  • 前の接客から「条件なし」で後ろの接客を表示する
  • 前の接客を一定期間内に「クリックしたら」「クリックしなかったら」「開封したら」「開封しなかったら」「閉じたら」「閉じなかったら」、という条件で後ろの接客を表示する
  • 前の接客を表示後、一定期間内に「特定のイベントが発生したら」「特定のイベントが発生しなかったら」という条件で後ろの接客を表示する

パスの種類

前の接客から複数の接客を後ろに接続したい時には、2種類のパスを選択できます。

  • 並列パス:前の接客aから並列パスで後ろの接客b,cの2つを接続すると、ユーザーはa→b,a→c両方のパスに進みます。
  • 排他パス:前の接客aから排他パスで後ろの接客b,cの2つを接続すると、ユーザーはa→b,a→cのパスのうち、先に条件マッチした方のパスにのみ進みます。

FAQ:並列パスと排他パス
FAQ:接続ロジックで指定できる条件の例

ジャーニーの公開

全ての設定が完了すると、ジャーニーを公開できるようになります。
ジャーニーを公開後、一人一人のユーザーがジャーニーにエントリーし、接客が配信されていきます。
ジャーニーを公開すると、ジャーニー上の各接客の配下に、配信されたユーザー数と、接客経由のゴール人数が表示されるようになります。

(参考)レポートで効果をみる

ジャーニーの停止

公開後のジャーニーを一斉に停止することが可能です。
ジャーニー内の一部の接客のみ停止したい場合は、以下をご参照ください。
複数の接客を一括でアーカイブ・削除する