イベントストアは、業界別によく利用するイベントをナレッジとして汎用化したものです。
KARTEでは、ユーザー行動を可視化し分析やアクションに活用するために、最小単位として「イベント」を計測する必要があります。
イベントストアでは、業界ごとにサイト上の重要なユーザー行動を「イベント」として名前をつけて定義し(例えば「購入(buy)」イベント)、そのイベント情報の中で取得すべき詳細な情報(例えば「購入(buy)」した商品の「商品名(item_name):文字列型」)を「スキーマ」として定義しています。
このスキーマが定義された汎用的な業界別イベントを、イベントストアからインストールして利用することが可能です。
また、インストールしたイベントは、計測前からセグメント作成画面等で条件指定が可能です。

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利用手順

  1. イベントストアから、必要なイベントをインストールする
  2. インストールしたイベントのスキーマを、イベント画面で編集する
  3. タグ・コードを参考に、タグ・SDKを設置する
  4. セグメントに活用する

イベントをインストールする

グローバルメニュー > すべてのプロダクト > Insight > イベントをクリックした後に遷移し、「ストアからインストール」ボタンを押すと、イベントストア画面に遷移します。

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イベントストア画面では、以下のカテゴリでコンテンツが掲載されています。

  • 基本イベント:業界共通で利用できるイベントです。
  • eコマース:eコマース業界でよく利用するイベントです。
  • 人材・求人・転職:人材・求人・転職業界でよく利用するイベントです。
  • 不動産・建設・建築:不動産・建設・建築業界でよく利用するイベントです。
  • 金融・保険・決済:金融・保険・決済業界でよく利用するイベントです。

イベントとスキーマ(フィールド+型+各種設定)を確認の上、ご自身のサイトにあったイベントを選択し、
「インストール」ボタンからイベントをインストールしてください。

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①イベント名:「表示名(イベント名)」のように記載しています。
②説明:イベントの使い方やタグ設置方法の留意事項を記載しています。
③イベントのスキーマ:インストールされるイベントスキーマを表示しています。
④フィールド名:フィールドの名前です。
⑤表示名:フィールドの表示名です。
⑥説明:フィールドの説明です。
⑦サンプル値:送信するデータの例です。
⑧型:フィールドの型です。
⑨型の変換:フィールドの型をKARTEでどのようにバリデーションしているかを表示しています。(※1)
「変換」:⑧で指定された型に変換してKARTEで計測します。
「無視」:タグ・SDKで送信されたデータ型のままKARTEで計測します。
「破棄」:タグ・SDKで送信されたデータ型が⑧で指定された型と異なる場合、データを破棄します。(KARTEで計測されません)
⑩値の生成:特定のデータ計測後にKARTE側で値を生成する機能です。
⑪必須:スキーマが必須か任意かを表示しています。(※2)
「必須」:送信されたイベントにこのスキーマが含まれない場合、イベントは計測されません。
「任意」:送信されたイベントにスキーマを含むかどうかは任意です。

(※1)2020年3月現在、イベントストアに掲載されているスキーマは全て「変換」となっています。
(※2)2020年3月現在、イベントストアに掲載されているスキーマは全て「任意」となっています。

型の変換について

イベントストアからインストールしたスキーマは予めデータ型が定義されており、タグで送信されたデータ型が異なる場合は、KARTE側で自動でデータ型を変換します。

(例)ユーザー情報(identify)のユーザーID(user_id)は文字列型で定義されているため、「user_id=12345(数値型)」とデータ送信された場合でも、「user_id="12345"(文字列型)」としてKARTEでは認識します。

値の生成について

一部のスキーマについては、特定のイベントスキーマから別のイベントスキーマをKARTE側で生成しています。

(例)ユーザー情報(identify)の誕生日(birth_date)をタグで送信すると、KARTE側で自動で誕生月(birth_month)を生成します。

イベントストア上で「(自動生成)」と記載されているスキーマが、KARTE側で自動生成されるスキーマです。(タグで送信する必要はありません。)

イベントスキーマを編集する(任意)

イベントストアからイベントをインストールした後は、タグ・SDKを設置する前に、イベント画面からスキーマを編集することができます。(任意)
イベントストアからイベントをインストールした後に、ご自身のサイトにあったイベント・フィールドを追加し、タグ・コードをコピーして記述方法を参照しながらタグ・SDKの設置をしていただくと便利な機能です。

イベントをインストールすると、イベント上で、ストア 未計測というラベルがついて表示されます。
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「編集」ボタンを押して、必要なイベントスキーマを追加します。

①右上の「編集」ボタンをおす
②スキーマの一番下にある「フィールドを追加」ボタンを押す
③フィールド名、表示名、型を指定する(必要なフィールドの分だけこれを繰り返す)
④「保存」ボタンを押して、イベントスキーマを保存する

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タグ・SDKを設置する

イベント画面の「タグ・コード」タブを参考に、必要なページにタグを設置してください。
「タグ・コード」タブにはストアからインストールしたスキーマと、イベント画面で追加したフィールドのスキーマが表示されています。

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「タグ・コード」タブに表示された内容をそのままコピーしただけでは、タグ・SDKは動作しませんのでご注意ください。
タグ・SDK設置に関する知識があるエンジニアの方に依頼して実施してください。

①「タグ・コード」タブで、サンプルコードをコピーする
②サンプルコードを参考に、タグ・SDKを設置する。(コピーした内容そのままだとタグ・SDKは動作しませんのでご注意ください。)
③イベントが計測済みになることを確認する。(未計測というラベルが外れる)

セグメントに活用する

インストールしたイベントおよび作成したイベントスキーマは、KARTEで未計測な状態でもセグメントを作成することが可能です。
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注意事項(計測済みイベントとの競合について)

  • インストールしたイベントのスキーマが、過去に計測したイベントデータの型と、1フィールドでも異なっている場合、インストールはできません。これは、過去計測されていたデータの型を変えてしまうことで、過去に利用したセグメント判定や接客条件を壊してしまうリスクを避けるためです。
  • 過去に計測したイベントのデータの型と、インストールしたイベントのスキーマが一致していれば、インストールは可能です。計測していないフィールドが追加でインストールされます。
  • ストアからインストールしたイベントをアンインストールする際は、イベントのスキーマから、過去に計測したことのあるフィールド以外は削除されます。これは、インストール時に追加したフィールドだけでなく、ユーザーが自分で設定したフィールドについても、未計測の場合はあわせて削除されます。

その他

イベントストアと合わせて、ユーザーストアもご活用ください。